シオンムウと私。
 ――またの名を終わってる人の信仰告白とも言う――




 なんかものすごく今さらな気もするのですが、4年目にして今さらシオンムウ的な自己紹介っぽいことを書いてみます。このカプとの出会いとかそんなことを。
 ……ていうかこれ普通なら、物凄く最初にアップしとくべき内容ですよね。はははすみません。超変化球。(暴投)



◆1.時と場所

 ええと、たしか西暦1990年くらいだったと思います。
 例のあのハーデス編冒頭にあたる原作コミック19巻が出てから1年後くらいのことです。
 なぜ1年後かというと、当時の私はマンガ禁止令という党中央からの弾圧に苦しんでいたため、友人がハーデス編のコミックをクラスの学級文庫に持ってくるまで待たなければならなかったのです。
 ……しかし今思えば、学級文庫にハーデス編を持ってくることができるクラスって相当アレというかヘンですよね。まずは当時の担任の先生に心から感謝しておきたいところです。(そもそもそれは感謝していいことなのかという疑問は忘却の地平の彼方に置き去りました)

 19巻のシオン登場場面を最初に読んだ瞬間のことは今でもよーく覚えています。
 それは給食を食べる直前と直後、「いただきます」と「ごちそうさま」を待っている間の、僅かな読書時間(当時クラスで決まっていた)のことでした。
 ……読後、しばらく上の空でした。
 衝撃だった。
 「冷静沈着がデフォルトなアリエスのムウ様」好き(当時)としては、めちゃくちゃ衝撃だった。
 だって、あのムウ様が思いっきり平常心乱されてるよ!?
 あのムウ様が思いっきり素直に他人に感情見せまくりだよ!?
 ていうかそれ明らかにこの師匠の人に対してだけだよ!?
 デスマスクとかアフロディーテとか星矢とか敵とかには鉄壁の微笑みで全然いつも通りだよ!?
 ていうか何!? この師弟、何!? 何があったの!? 昔何があったの!?
 どうしてムウ様はこんなにこの師匠のことが大好きなの!?

 ……給食時間に上の空でそんなことを考えて、昼休みも掃除の時間もずっと上の空でそんなことを考えて、そんでそのまま現在に至ります。(爆笑)

 それ以来、ひとすじです。
 ウワーッハハハ!(ヤケのヤンパチ)



◆2.活動歴

 というわけで、多分シオンムウ歴は長い方だと思います。
 ええと、1990年頃から現在までだから、かれこれ、……うわ余裕で人生の半分以上だ。アホですね。アホの人がここにいますね。うわあ。

 しかし大変不幸なことに、当時私の周りには、オタクの人はたくさんいたのですが、シオンムウの人が誰もいませんでした。
 しかも、当時私が住んでいた地域から東京のビッグサイトまでは、1000キロメートル以上もありました。
 あまつさえ町は小さく本屋さんは二軒しかなく、その上周囲の立ち読み客はどうせ全員同じ学校の生徒なので、とてもじゃないが妙なアンソロなんか手に取れる雰囲気ではありませんでした。
 かろうじて入手可能だったのがア○パロコミックスだけでした。
 学園○雄伝説とかクラッ○ャー列伝とか世紀末○伝説とか好きでした。
 (なので友人と一緒に初めて市内に出て、古本屋で初めてメ○ドイン星矢を見た時は、一瞬意味がわかりませんでした・爆笑)

 ……だがしかし、そうやって探し当てた商業誌にも、そもそもシオンなんかほとんどいなかったという悲劇。


 いわんやシオンムウなんか。
 (昔は今よりももっと欠食児童でした)


 なので、もし仮にイベントに行ったり本を買ったり本を売ったりサイトを作ったり、そういうことをする人だけをオタクと呼ぶとすれば、実は私は全然オタク歴が無いことになってしまうんですけど(笑)
 でもあるいは、逆にそれが良かったのかもしれません。何だかんだでハマってこのかた、自分で自分の自家発電をするためだけに孤独に積み重ねてきた、長年のマイ・シオンムウ活動!(……。)

 ……だから私ってたぶん出戻り組じゃないんだと思います。
 出て行ったことがないから。
 (終わってるなという自覚はあるヨ!)



◆3.そんな気の毒な人が開いたサイトについて

 とまあこんなふうに、何の情報も無い辺境で長いことひとりで妄想していたため、うちのシオンムウはたぶん設定とかがすごく他と違うんじゃないかなと思います。
 しかも長いこと妄想のネタが原作しかなかったので、その点からもうちのシオンムウはかなり独特な発酵の仕方をしているんじゃないかなと思います。
 ……いやホントに文字通り、原作しかなかったんですよ……。アニメにはシオンがおらず、アンソロにもシオンがおらず、友人の脳内にもシオンがいなかったんですよ……。(自分で言うけど私超かわいそう)

 なので、上京後初めてネットを知り、そこで初めて、シオンが出てくる二次創作を読めるようになったわけなのですが、そしたらだいたいほとんどの場合ムウが聖域で修行していたり師弟関係フツーに公開されていたり白羊宮が住居だったりしていて、純粋にえっそうなんだってびっくりしました。(いかにそれまで情報遮断されてたかがよくわかる話だ)

 というわけで、うちのサイトのシオンムウが他と比べてちょっと風変わりだとしたら、それは多分こんな理由だと思います。



◆4.ちなみにアニメと原作では

 断然、原作派です。
 なぜかってそれはもちろん、アニメにはシオンがいなかったからに決まっているではありませんか!何か文句あるか!(爆笑)
 というか、いなかったどころか、シオンの存在そのものが根本から否定されてたんですもの。(アーレスって誰だよ!) 明らかにシオンムウ成り立たないんですもの。ええ。

 というわけでこのサイトでは、原作ばっかり読み込んできた可哀相な管理人のせいで、結果的にすべての設定が原作基盤になっています。
 シオンの髪色もムウの髪色も原作設定に準拠してます。
 いや、上記の諸事情により、妄想の方もずっと原作カラーの金髪碧眼でやっちゃってましてね。
 (正確に言うとシオンのカラーリングは当時のコミックには乗っていなかったのですが、まあ普通にこの作者のパターンからしたら金髪碧眼に決まってるだろうなという判断で、自然と金色だと思い込んでました)
 (しかも2006年になって判明した分では、やっぱりそれで当たってました・笑)

 別に髪の毛の色自体にそれほどこだわりがあるわけではないので、 もちろん他の方のシオンやムウを見る分には、何色でも全然オッケーなんですが。
 どうも一人遊び期間が長すぎたみたいで、未だに自分が書くものとか描くものとかは、自然と原作カラーになってしまうみたいです。




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Written by T'ika /2008.2.2