■経緯説明と謝辞 この話は、2010年3月26日に田中色居さんと シオンムウ会合をした際に一緒に妄想した、 「楽器を演奏しながら歌うシオン」 というモチーフに対する、絶大な萌えが元になっています。 その時に色居さんと私との間で固く交わされた約束は、 以下のようなものでした。 共通お題:「チベット楽器で弾き語りをしてムウに聴かせてやるシオン」 →上記テーマのもとでシオンムウ作品を書く!この萌えを形にする! その後、色居さんのほうは実際にオフラインで 「楽器を弾くシオンのシオンムウ本」をお出しになられました。 それはもう見事な速攻でした。その年の11月のパラ銀でもう出てました。 しかし私ときたらまあ、御覧の通りの体たらくでして……。 (2014年七夕なう!) (……) なぜそんな事になってしまったかというと、 このティカもともと「唄うシオン」「楽器を弾くシオン」に対して 筆舌に尽くしがたいほどの萌えがありまして。 何気にリアルタイム時からの憧れ&萌えシチュエーションだったりするので、 妄想の歴史も長く、病も深く、 例えばこのサイト内でも2007年12月12日の日記などを見ると、 「チベット楽器を弾いて歌うシオン」を思いっきり妄想して萌えてます。 ていうか何だこの日記。今見たらほとんど今回の小説の原型じゃあないか。(笑) という訳で、思い入れがあまりにも強すぎて呻吟苦吟するうちに、 まさかの4年3ヶ月。 ええその、実はこの話、書き始めたのは2010年の4月6日なんです。(日記参照) 話自体もその時にはもう起承転結オチまで含めて、すべて完成してました。 ただ文字に起こすのに本当に難儀しまして……。 いや本当に萌えが酷すぎて、言葉が出てこなくてねえ。 そんな具合で、自分的には(主に萌えのせいで) 物凄いハードルの高いテーマだったのでした。 もし色居さんがいなければそもそも書き始めることすらできなかったし、 書きあがることもなかったと思われます。 この場を借りて長年の御恩に御礼申し上げたく存じます。 本当にありがとうございました。 ちなみに、「シオンが歌ってムウ様がじーんと来てるところに 『そうそう今の歌だが、恋の歌だぞ』ってシオンが言ってムウ様真っ赤!」 という流れは、色居さんとご一緒に妄想したものです。 あとシオンがピック(撥)をフッて吹くのは色居さんのこだわりです。私ではなく(笑) あとムウ様がシオンの演奏を聴きながらヒマラヤを想起して泣くシーンは、 全く打ち合わせも相談もしてないんだけど、 何か蓋開けてみたら二人ともネタかぶってて、 そのシンクロ率の高さに密かにコーヒー噴きました。(←2010年のパラ銀当時) いや、「ムウ様がヒマラヤの幻を見る&泣く」という展開は、 自分の中では書き始める前からもう決まってたことなので、 私としては色居さんのオフ本読んで「かぶってるガーン!」とは思いつつも、 やはり変える訳には行かなかったのです。(笑) そして色居さんにこの話をお送りしたところ、 やった!イラスト描いてくださるそうです! 公共のシオンムウ福祉に貢献! お忙しい中で「どのくらい時間がかかるか解らない」とのことですが、 何年かかっても待てますとも。ええ。 そもそも私が4年かかってるし(爆笑) ■謝辞その2 次に、本文中に出てくるチベット文字ですが、 チベット文字自体がフォントとして世の中に定着している訳ではないので、 やむなく画像ファイルを使っています。 で、そのチベット文字の画像ファイルを、 私のパソコン環境と画像加工技術ではどうしても白黒でしか作成できなくて、 ほとほと困り果てていた所に、颯爽と現れたクリコさんが 「ティカさんの新作のためなら!」と言って5分で今の色に変えてくれました。 マジ神業!(2010年11月27日の日記参照) なのに私ときたら言語を絶する遅筆で、 ほんとにお詫びの言葉もありません…… そんな訳でクリコさんにも感謝のお言葉を。 その節は本当にありがとうございました。 そして今日に至るまで、新作への数々の励ましのお言葉も、 本当にありがとうございます。 ■謝辞その3 そのほかメルフォで、あるいは直接に、エールを送ってくださった方々も、 本当にありがとうございました。 「シオンムウの新作楽しみにしてます」のお言葉が どれだけ励みになったか判りません。 しかし私があまりにも遅筆でありすぎたために(←最低) もはやその方々のうちのいったい何人が いまだにシオンムウへの興味を維持されているのか、 もはや想像するのさえ恐ろしいレベルです!(……) が! とにかく私は本当に!モチベーションを頂きましたので、 この場を借りてお礼申し上げたいと思います。 どうもありがとうございました! 平伏叩頭。 ■諸々補足 (1) 今回せっかく音楽ネタだったので、 お気に入りの都々逸を密かに仕込んでみました。 ・歌は何う読む心のいとを声と言葉で綾に織る 「いと」は糸と意図との掛詞。 小説中では「糸」と「意図」に加えて、弦楽器の「絃」も入ってます。 ・戀という字を分析すればいとしいとしと言う心 「戀」(恋の旧字体)の説明歌。 上のやつと合体させて読むとよりいっそうの萌えが発生! ・道の辺の壱師の花のいちしろく人皆知りぬ我が恋つまを こちらは都々逸ではなく和歌ですが、 好きな歌なので8章で密かにオマージュしました。万葉集! (2) 本当は「木撥」には「ピック」とルビを、 そして「たまゆら」は「玉響」と書いてルビを振りたかった。 htmlだとパソコン環境によってルビに不具合が出るので致し方なくこの形です。 また文脈的に、( )を使うとちょっと雰囲気を壊す感じだったので、 とりあえずここで補足をしておきます。 ■ついでに本編背景というか設定みたいな (1) 個人的に、ジャミール潜伏中のムウ様のところには、 記録にも残らないような聖域からの刺客が かなりしばしば来ていたんじゃないかと思います。 だからムウ様は敵か味方か判らない闖入者にも、 完璧に慣れきっていると思います。 原作での初登場シーンを見るたび毎回そう思います。 毎回しびれます。 (2) 8章のシオンさんは、実は最初あまりにも久しぶりすぎて 楽器の弾き方をすっかり忘れていたため、 延々と指慣らしをしてました。 しばらく弾いたら思い出したっぽい。 だがそんな事はおくびにも出さず平気な顔をしているので、 ムウ様(素人)にはバレていません。(笑) (3) オルフェさんについては個人的に、黄金聖闘士が甦るんなら 彼だって甦っててもいいんじゃないかと思う。 でもまあ原作の彼のセリフを思えば 敢えて甦らないような気もするのですが、 その辺は黄金聖闘士も一緒なんで、 二次創作ならではのIF展開ってことでお願いします。 キャラへの愛をとにかく表現したかったんだ。それだけなんだ。 (↑実はかなりオルフェが好きらしい) (4) この話のオルフェさんはムウの出身がチベットだということも、 教皇がムウの師であることもまだ知りません。 なぜなら黄金聖闘士の個人情報はただでさえ漏れにくく、 さらにムウの個人情報ともなればいっそう漏れにくい。 (↑本人がああいう性質なので) その上シオンもムウも普段あんまりおおっぴらに師弟師弟してないので、 聖域の交友関係や情報網から縁遠くなっていそうなオルフェさんには、 今の段階では気づくチャンスすらなさそうです。 でもたぶん後で知る。遠くない将来に人から聞いて知る。 そして驚く。驚きのあまり悪い夢とかに見る。 (5) ついでに当サイト的設定。 オルフェさんは年齢も黄金年少組とひとつしか違わず、 実力も殆んど黄金レベルでブイブイいわせていたので(笑)、 サガの乱の後の13年間、 ジャミールのムウが牡羊座の黄金聖闘士だという事実を 辛うじて知っていましたが、 ちなみにこれがミスティくらいまで年齢と実力が離れると、 黄金聖闘士だという事実すら知らなくなります。(←原作参照・笑) たぶんその程度にはタブーだったんじゃないかと思う。 (6) なお本文中に出てくるチベット語ポエムとポエム作者は実在します。 ポエム作者の設定もそのまま史実です。 ご興味のある方は「ツァンヤン・ギャツォ」でご検索あれ。 ポエムの日本語訳は既存のものが気に入らなかったので、 根性で自力で翻訳しました。 色々参照してはおるのですが、中でもとりわけ下記のサイトが役立ちました。 備忘録までに。 (略)ttp://www.eng-tib.com/ (略)ttp://www.nitartha.org/dictionary.html (7) で、肝心の楽器の名前ですが、敢えて日本語にはしません。 一応ネットで検索したらそれなりにヒットはします。 本文中でムウ様の所に持ち込まれたのは かなり古い時代に作られた物という設定なので、 最近のものに比べると色々ごちゃごちゃと飾りが付いてます。 (8) 実は私も確約はできないのですが、本編のおまけの小ネタがあるので 余力があったらそのうち書いてアップします。 余力がなかったら指さして笑ってください。 (2017.10.12追記 おまけ書きました。アップしました。 「緑の平原」というタイトルです) おわり。 |
Written by T'ika /2014.7.7