おまけ。



「……小賢しい真似をしてくれる」
長い長いキスの後、俯いたムウを見下ろしてシオンが笑う。獣が喉を鳴らすように。
けれどもその笑みの向こう側に、言葉とは裏腹の本音が見える。
握り締めた手を離さぬままムウは、シオンの肩口に顔を埋める。髪を撫でる大きな手が温かい。羞恥で顔が酷く火照っている。
頭の上のごく近い場所で、シオンの表情が緩むのを感じる。

思わず顔を上げたら目と目が合った。

いつものように微笑んで、どちらからとも無くまたキスをする。
ついばむような優しいキスを。
唇を離して、もう一度。
長い長い、キスをする。
さざめくように少しだけ声を出して笑う。



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機嫌治ったシオンと照れるムウ。
これもクリコさん・田中色居さんとの妄想コラボから出てきました勝手に文字にしましたすみません。

っていうかこれ恥ずかしすぎる  ご め ん 


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Written by T'ika /〜2007.7.8