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未だかつてないほど長くなってしまったあとがき



(1)
このお話は、
このサイトを開くずっと前からあったネタなのですが
でもずっと小説にはしないつもりだったのですが、
今年の羊誕で私の蒼色への執着を見抜いて下さった
某・稲様のコメントがあまりにも嬉しすぎたので(何でバレたんだ!)
思わずウッカリ文章化し始めてしまったという、
(しかもやってみたら6ヶ月もかかってしまったという)
たいへんウッカリなお話です。
(稲様その節は本当にありがとうございました!)

書いている間も、何人もの方から励ましのお言葉を頂きました。
励まされました。ほんとにありがとうございます。
こんなのしかできあがりませんでしたが、
この愛というか執着(……)を受け取って頂ければ幸いです。
(……微妙だ……)



(2)
ちなみに小説タイトルの「celestial blue」は
「天上の蒼」という意味です。
語感からお察しの方がいるかもしれませんが、
うちのサイト名の由来のひとつは、この話の中に入っています。
「celeste(天の、天空の)」→「ヒマラヤ」
ということで、ひいきキャラの出身地を連想させる単語だから、という理由。

というか正確に言うとサイト名の由来は全部で5つあるのですが
この話の中に入っているのはその中の3番目のネタです。
というかもっと正確に言うと
「うちのサイト名の由来・シオンムウバージョン完全版」の
前座に当たるのが、この話です。
つまりこれ続きがあります。えええー。



(3)
ところで書いた後で良く考えてみたら、この話はうちのサイト的には
「いつかは書かないといけない話」だったのではないかと
今ふと気づいたのですが(今気づくな)、
これまで書く気がなかった理由の1つは、
うちのサイトのシオンの色設定がちょっとヘンだからです。
(青い眼のシオンって他所様ではあんまり見たことない気がする)
(原作初読当時の私の捏造です)

なので、もし今回これ読んで
イメージ壊しやがってコラーという方がいらっしゃったら
どうも申し訳ありません。まったくおっしゃるとおりです。土下座。

ただ、なんかすごい偶然なんですけど、
一昨年に車田さんが描いたシオンのカラー原稿が
なんか知らんがたまたま濃紺の瞳で、
えっそれじゃこのネタ書こうと思えば書けるじゃん、みたいな、
そんなことはその時にちょっとだけ思ったりはしました。

でも、もちろん、あくまでも、
うちのシオンムウはこんな感じですという脳内妄想のお話なので、
そこのところあしからずお願いいたしします。
ていうかぶっちゃけシオンムウなら何色でもいいです(私は)。
節操ないです。



(4)
ちなみに今回、話を書くために消費したネタのストックは
結構たくさんあるのですが、
そのうちのいくつかは相当古いです。
うちのシオンムウの根幹……?に近いか?
あと話を書く時に使ったテーマソングも相当多いです。
いつもはだいたい1つしかないんだけどこの話には5つもあるよ。



(5)
で、歌のひとつはこちらです。

来ぬ人をまつほのうらの夕なきは 焼くや藻塩の身も焦がれつつ (藤原定家)

というわけで、以前日記でネタ振りいたしました
百人一首におけるマイNo.1シオンムウ歌は、
定家先生の「来ぬ人を」の歌でした。

一説によるとこの歌は定家さんが
もう二度と会えない大切な人(死んだ恋人と昔の主君)を意識して
百人一首の中核にこっそりと据えた歌(かもしれない)という話。
(織田正吉『絢爛たる暗号』集英社文庫)

しかも、「まつ」は「松」と「待つ」の掛け言葉、
「うら」は「浦」と「心」の掛け言葉、 (←心はうらとも読む)
「なき」は「凪」と「泣き」との掛け言葉、 (←平安時代には濁点がない)
なんだそうですよ。萌えますね!



おわり。



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Written by T'ika /2008.10.6