今日は三軒茶屋に、渚十吾さんのライヴを観に行きました。
渚十吾さんは、ドノヴァンを彷佛とさせるような
夢見がちな心優しい歌を歌われているシンガー・ソングライター。
僕がその存在を知ったのは、前述のドノヴァンや、トニー・コジネク等の
日本版CDのライナーや、ストロベリー・ディクショナリーと言った素敵な著作においての事でした。
何年も前のこと…。
ある晴れた秋晴れの午後、夢の島公園のフリー・マーケットに友達と自転車で。
たまたま見つけた、レイ・ブラッドベリの「火星年代記」。
テスト勉強とテスト勉強の合間の、ささやかな秋の穏やかな日々。
そんな自分の個人的な思い出と、そのままの波長を感じさせる渚十吾さんの
柔らかい散文や詩に、ただただ優しい気持ちでいられた束の間の日々を思い出す。
今日そのライヴを観て、その頃のままの作風で歌われている姿に、
僕は気持ちがいっぱいになりました。
〜もしもいやなところでなければ、すべては意味がある。
もしもいやなところにいるのなら、すべては意味がない。
渚十吾/SECRET OF THE WORLD
夢見がちであるということは、
自分の居場所をいつも探しているのだということ…。
こういう気持ちを、ささやかに優しく表現し続ける渚十吾さんに、
僕は何故か、安堵の念を覚えます。新作、買ってみよう…。
※上記URLは、そんな渚さんのHPです。
渚十吾/WITH SEASONS
君は季節と暮らしている
君は奇蹟とともにある
どんな悲しみもいつかは消えて行く
あの日ではなく この時に
あの時ではなく この日々に
緑、深くて 夏の夜
枯れ葉、落ちてく 冬の朝
どんな毎日もいつかは思い出に
あの日ではなく この朝に
あの夜ではなく この日々に
[2004/11/20 01:48:13]