TITLE:生粋の魂の放浪者たち |
こんばんは! ここ数日、職場では年に2回あるとかいうWIND SONGの返品であたふたしていました。 きっと、そんな感じだったのではないでしょうか(笑)。 僕は生来おっちょこちょいなのにもかかわらず、客注と返品担当なので 上の人はきっと気が休まらないことでしょう(笑)。 それにしてもー、んさんの御家族の方がそのまま詩になってしまっているとは…。 微笑ましいところもあれば、複雑な箇所もあって…。 なんだか不思議な気持ちになってしまいました。う〜ん。 あとがきにあった、Make It New!というエズラ・パウンドの言葉。 なんだか、んさんの御活動にも通じるものを感じますね! 他の著作も、タイトルが気になるものばかりなので、地道に探してみます。 友部さんは男前ですよね〜。 僕、前に友部さんのライヴで、 サイン貰って握手してもらった事があるんですけど。 緊張しちゃってまともに顔見れませんでした(笑)。 ホントはそこで「ディランはどのアルバムが好きですか?」って 聞きたかったんですが。聞いた方が良かったのか聞かなくて良かったのか 未だに良く分かりません…(笑)。 彼の歌は日常の何気ない景色をチョキッと切り取って 頭と尻をさかさまに付け替えてしまうようなところが好きです。 ディランのやっていた事を、 日本人の中では、他の誰よりも静かに鋭く自分のモノにしているように思えます。 で、またよりいっそうディランの事も好きになってしまうんです。 でも、んさんて ラバーソウルのジャケットのジョン・レノンにも似てないですか? 変な事言ってすみません(笑)。 呑みはきっと、シミズ幹事が調整してくれるんではないでしょうか(笑)。 それでは〜[2004/11/07 23:41:21]
買われたようですね まあ、恥ずかしいうちの父親に関する詩もありますが (彼の兄が僕の父というわけです) あれはいい本だと思います。 友部氏は横浜に住んでいるらしく、ときどき自転車で通るのを見かけます。 僕はたまに顔が友部氏に似ているといわれることもあり、そんな他愛もない理由で 愛着を持っているわけですが、うたもイイですよね。ってレコードはぜんぜんもって いないんですけど。 ソニーから出てるCD選書のベスト盤のジャケの白黒写真はけっこう似てました。 たしかに。 じつは今日渋谷に寄ったのですが、忙しそうにしてたので 声を掛けずに立ち去りました。 近々呑みたいですねー[2004/11/07 00:13:24]
2004年、11月。 アメリカ。ブッシュ大統領続投。 「戦争嫌なんだけど。テロと戦わなきゃいけないからなあ…。」 投票した人間の大半は、きっとそんなノリだ。いつまでペテンは続く? 今日は2人の詩人の詩集を見つけた。 大きな書店の小さな同じコーナーにあった。 1人は、エルヴィス・プレスリーが死んだ日を詩にしていた、中上哲夫さん。 1人は、ジェリー・ガルシアが死んだ日を詩にしていた、友部正人さん。 そして、ケルアックの「孤独な旅人」が文庫になっていたのも見つけた。 訳者あとがきを見たら、びっくりした。いきなり、松尾芭蕉の引用だったから。 まえに僕はここのBBSで、芭蕉とケルアックを同列に並べて書いた事があって、 ちょっと調子に乗り過ぎたかな?とも思っていたのだけれど。 やっぱり。だよなあと勝手に嬉しくなった。その訳者もやはりあの中上哲夫さんだ。 〜ケルアックは、読むたびに新しい。そして死後三十年たったいまでも、 忘れられるどころか、年々ケルアッキンの数はふえつづけているのだ。何故か。 「我々青年を囲繞する空気は、今やもう少しも流動しなくなつた。 強権の勢力は普(あまね)く国内に行亙つてゐる。 現代社会組織は其隅々まで発達してゐる。」(「現代閉塞の現状」) と石川啄木が百年前に言ったように、青年にとっていつの時代も閉塞的なのだ。 実は、閉塞感に苦しめられているのは青年だけではないのだけど。 石川啄木は、ヘンリー・ミラー「北回帰線」序文の アナイス・ニンと同じような事を言っているなあ! 〜放哉や山頭火、山崎方代の俳句や短歌が熱心に読まれるのも、 管理社会の息がつまりそうな今の空気と無関係ではない。 なるほどー。やはり芭蕉記念館にはいかねばならぬ〜。 中上哲夫さんの詩は、サイトで見た時の印象が凄く強くて、ケルアックばりの ロールペーパースピードライティングとギンズバ−グやホイットマンを思い起こす 力強い苦悩や希望を描いた作風をイメージしていたのだけど、 この作品ではガラリと印象が変わって、素朴な言葉でゆったりと穏やかなテンポ。 何度も読み返してみようと思います。 〜心臓がこわれてしまっているらしくても、 ただぼんやり風の中に立っているだけのようだとしても、ほっといてもらいたい。 もうすぐ、隠れていた小さなものを見つけて歓声をあげるつもりだ。 それでは。 今回はブッシュ再選記念に、友部正人さんの詩を勝手に送る事にします。 友部正人/アメリカの匂いのしないところへ 日本にいて息苦しいのは アメリカの匂い ニューヨークにいて思うのは 日本化していくアメリカ 両者は歩み寄り、すれ違う そうやってお互いに相手を手に入れた 日本にいて息苦しかった アメリカの匂い アメリカへ行ったら もうなくなった 息苦しかったのは日本の形 その形いっぱいにつまったアメリカの匂い アメリカの匂いのしないところへ アメリカの匂いのしないところへ 日本の中で行ってみようよ アメリカの匂いのしないところへ それは ディズニーランドのないところ (ディズニーランドのあるところ) スターバックス・コーヒーのないところ (スターバックス・コーヒーのあるところ) マクドナルドのないところ (マクドナルドのあるところ) タワー・レコードのないところ (タワー・レコードのあるところ) アメリカ軍基地のないところ (アメリカ軍基地のあるところ) アメリカ軍と自衛隊が合同演習をしないところ (アメリカ軍と自衛隊が合同演習をするところ) 政治家がアメリカのためにばかりはりきらないところ (政治家がアメリカのためにばかりはりきるところ) 新聞がアメリカのことばかり載せないところ (新聞がアメリカのことばかり載せるところ) ギャップのジーンズがないところ (ギャップのジーンズがあるところ) ナイキのスニーカーのないところ (ナイキのスニーカーのあるところ) ラッキー・ストライクの看板のないところ (ラッキー・ストライクの看板のあるところ) ラジオのDJが英語で曲を紹介しないところ (ラジオのDJが英語で曲を紹介するところ) アメリカの匂いのしないところへ アメリカの匂いのしないところへ この地球の上で行ってみようよ アメリカの匂いのしないところへ 地球の上のどんな家にも 1人ずつアメリカの兵隊がいて 地球の上のすべての人に 銃口を向けてる、そんな気がする 横浜にあるアメリカ軍基地の入口に アメリカ兵と日本の警官が並んで立っている まだ夜の明けない冬の朝 僕はその前を走りぬけながら アメリカの匂いのしないところへ行きたいと思う[2004/11/06 03:11:13]