今晩は画家王にして偉大な建築家、
フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー・レーゲンタークについて少し。
彼の存在は、3年くらい前から朧げに気にはかかっていたんですが、
昨日、ふと美術館の売店で彼の本を手に入れ、やはり凄い人だなあ…!と。
彼こそは真性のD.I.Y人間。完全自主独立にして、自然を愛する情熱野郎。
「直線は人間を没落に導く」と説き、
「芸術の為の芸術は邪道である。建築の為の建築は犯罪である。」
と言い放った、彼の夢のような色彩溢れる建築物と絵画はホントに素晴らしい。
彼が定義した我々人間を包み込む「5枚の皮膚」。
★第1の皮膚:皮膚(生まれつきの身体を包むものとしての)
★第2の皮膚:衣服(そして、アンチファッション的ファッションの提案)
★第3の皮膚:住居(建築物/愛される空間の創造)
★第4の皮膚:家族や友人(社会環境とアイデンティティー)
★第5の皮膚:地球環境(自然界のみならず、感覚や頭脳の汚染との戦いの重要性)
彼は我々人間が個人として、集団として、
身も心も健やかに生活していくために、この5つの皮膚の重要性を指摘しました。
最高の機能性を備えたモノは、結果として最高の美を備えているという真実を
彼は自然界の中から発見したのだそうです。(デザインの根本理念とも言えます。)
〜美に基づいた行動は、集団的イデオロギー、政党、マフィアなどの枠組みの外側に
1人孤独に存在する我々が、自己をアピールするためにとる模範的な戦略となり得る。
美は、幸福をもたらす。
人間社会は火花(VS)を散らし続け、自然界は和音(AND)を奏で続ける。
火花か?和音か?
VS OR AND?
自分のやっている事と照らし合わせてみて、
うーん。なかなか、とても考えさせられます。
[2004/06/28 02:33:20]