僕はひとり街を歩く時、その場所の30年前、100年前、500年前、
1000年前、4500年前なんかを想像して歩くのが少〜し好きです。
…病気です!ちなみにその逆、未来を思い浮かべるとなると、
とたんに想像力は格段に乏しくなって、バック・トゥー・ザ・フューチャー
みたいにみんな30センチ浮かんだスケボーみたいのに乗っている
ような想像しか出来なくなってしまうので、あんまり想像はしません。
ちなみに今、僕の住んでる所は小学校が目の前のただの住宅地です。
でも、ほんの100年前までは日本最大級の渚のごく一部分で。
アサリがたくさんいて、うみねこもたくさんいて、夜空には満天の星が。
しかし、台風が来ると人も家もみんな大波にさらわれてったそうです。
ちなみに70年前にはここには海水浴場があって、
60年前はここでB29をバンバン打ち落としていたそうです。
それから、立派なコンクリの堤防ができて、ここらはどろどろの沼地になって、
金魚の養殖場になったりしてました。僕が小さい時はそんな沼地のなごりが
所々にあったんだけど、今は、まったくなくなりました。ここから海岸線まで、
今は優に4キロはありそうです。潮の香りのする事も滅多にありません。
日本の自然が大きく変貌を遂げたのも、ついこないだのことなんですね〜。
そう言えば現在、渋谷センター街の地下を流れる下水道、幻の宇田川は
その昔、「春の小川」という唄のモデルになったというのは有名な話です。
いや〜、世の中ってホンッと諸行無常ですな〜。
なんで、こんな話してるんでしょう?完璧に爺さんじゃないか!
ちなみに僕は今まさにこの時、誰も人のいない山奥で老木が1本倒れたり、
星野道夫さんがいそうな北の大地で、熊がシャケを捕まえたり、
それを2代目、星野道夫さんがほふく前進の姿勢で撮影していたり、
南のあったかい海でイルカが跳ねたりしてるのを想像したりするのも好きです。
あれ?フレッド・ニールが上に乗ってる!?
ところで今、アルゼンチンは何時くらいでしょう?もしかしたら暑くて、
スイカを食べているアルゼンチン人の爺さんがいるかも知れません。
「婆さんや!塩はどこだい!?」
さて、皆さんは今この時何をしているんでしょう?
(いや、普通寝てるよね。)
今、僕はこうしてわけのわからぬ文章を打っています。
「僕らは同時に存在している。」当たり前ですが、面白い事です。
僕の「雪の降る朝に」という歌はそんな感じでした。
雪の降った朝、みんなはどうしてんのかな〜という歌です。
そこから、雪という真っ白な視覚的刺激がもたらすモノもくっつけてみたり。
ちょっと、腹えぐるような言葉も入ってます。
皆さん、ジャン・コクトーという芸術家の得意技を知っていますか?
彼はパーティーの場で、服を脱いだだけでオルガズムに達するという技を披露した
そうです。いやはや、人の想像力って凄いですね…。そして彼は変人です!
想像力をヴィジョンへと繋げて行ける人が芸術家なのでしょうか?
「何か本当の事」を探している人というのはみんな芸術家なのでしょうか?
なんだかよく分かんなくなってきたけど。
急遽。今夜はこれにて終了。
[2004/05/29 03:14:25]