今日は高円寺で、
地道にブルースやフォークを歌っている人たちのライヴを観ました。
いい音楽にはやっぱり磁力があるから、いろんなガラクタが引っ付いて来て、
結局、その音楽がどんないい顔をしているのか分からなくなってしまう事がある。
その音楽に、たまたま偶然、引っ付いているものが少なければ、
幸運にもその音楽が楽しそうに笑っていたり、物憂気にうつむいている所を
垣間見ることが出来たりもする。今日はひとつそんな経験をしたんだと思う。
ブルースやフォークは、地べたに一番近い音楽のような気がする。
地べたに一番近い時、その音楽はよりいっそう輝くことがある。
だからきっと、いつも上からモノを見下ろすような人間には、
ブルースやフォークも、あまり心を開いてはくれないだろうね。
ブルースやフォークは地べたや地べたの上を行く人たちの味方なのさ。
クラプトンやディランはCD屋にあるけど、地べたはいつでも僕の足下にある。
だからブルースやフォークは、いつでも僕と友だちになる用意があるんだ。
そういう僕はただのひよっこだけど、
ブルースやフォークのそういう匂いが好きだ。
そして、そういう匂いを感じさせる人も好きだ。
その匂いがいつかメロディーになるなら、
歩いていると、そんなメロディーが聴こえて来るような人に出会いたい。
[2004/12/07 02:43:15]