TITLE:NHK-FM LIVE BEAT 


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NAME: miyata   
今日は、「NHK-FM LIVE BEAT / 渋谷毅+二階堂和美」
の公開録音を観にNHK渋谷505スタジオへ行ってきました。

NHKならではの、どこかしらのどかな公開録音でした。
まず幕開けは、渋谷毅さんのピアノ・ソロが数曲。
ロンドンデリーの歌など、スタンダード・ナンバーを素朴にアレンジされた小品を
さり気なく演奏されていました。(僕もこの曲は小学校の時、ピアノの発表会で
弾いた思い出があり、なんだか懐かしかったです。)

二階堂さんは春めいた雰囲気でいつものようにフラリと現れ、
代表曲を渋谷さんとともに、いつもより若干落としたピッチで丁寧に心を込めて
歌っていました。気持ちは歌に背中を押され、ゆるやかにその階段を登っていき、
ある高さまで来ると、すとんっと肩の荷を降ろすかのように元いた場所に戻って
いるのでした。表が裏返り、裏が表返り、ほんの小さな稲妻が、彼女のまわりで
小さな小さないくつもの竜巻を作り、歌が終わるとともに、その竜巻は立ち所に
消えてしまうのでした。楽しい夢はいつでも早く醒めてしまうもの。
小春の日のうたた寝のように、二人の演奏は足跡だけをくっきり僕らの
胸に残して、家路へと帰って行きました。穏やかな演奏に潜む瞬時の雷鳴。
観終えて、僕らの気持ちの平均温度も少し上がったような気がしたのでした。

偶然ですが、たまたま次の出演者はJACKIE & THE CEDRICSのエノッキーさんでした。
彼一人で、ドラム&ギター&ヴォーカルを担い、
素晴らしいロックンロール、ブルース、サーフ・ロック・ナンバーを
繰り広げていました。パイプ椅子に座って観るにはもったいないほど
素敵な演奏でした。テキサスのフリーウェイを行く、トラック野郎が僕の目にも
見えて来そうな気がしました。ひとつ印象に残ったのは、先日亡くなられた、
ギターウルフのBILLYさんに捧げられた曲があったことでした。
「昨日、葬式に行ってたんですよ。」とカラリと。
「もう20年くらいの付き合いなのかな?前からこの曲やってよって言われてたんだけど、
まさか死んじゃうなんて思ってなかったんで。途中で失敗するかもしれないけど、
この曲はラジオで流してもらうつもりです。」と言っていました。
陽気なロック・インスト・ナンバーで、なんだか粋なはなむけのようにも思えました。

春の陽気にすっかりやられ、眠気から醒めきらない一日でしたが、
素敵な白昼夢を見ることができました。桜も遂に満開ですね。

(今回の催しを教えて頂いた、アーノルド坊やさん。
どうもありがとうございました。)
[2005/04/08 02:47:32]

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