TITLE:ポップコーンみたいにはじけてポン。 


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NAME: miyata    URL
今晩は、アーチャー・プレウィット率いる
僕らの中ではちょっと伝説の、カクテルズ(!)のライヴを観ました。

アーチャー・プレウィットの最新作は、お店で流していても
なんだか爽やかで、森林浴にでも出かけているような繊細な作品でした。
それでも僕が今回友達の誘いに乗ったのは、やっぱりあのカクテルズの演奏を
生で観てみたいなあと思ったからでした。その音楽が、かなり独特な
おもしろ可笑しいものだということは、友達からアーチャーの
クールなイラストや、コミック、ヴィジュアル・デザインなども通して
高校生の時から知ってはいました。でも驚いたのは、ライヴも
まったくそのイラストや、コミックの世界そのままだった事です。
わーお。

カクテルズは今のラウンジ・ミュージックのハシリの一翼をになったとかなんとか
どこかで聞いたような気もしたけれど、忘れるぜそんな事はよう。
この日のカクテルズは、とにかくポップコーンのようにはじけてはピョンピョン飛び跳ね、
(実際、会場ではカクテルズ・デザインのポップコーンが配られて、ほおばりながら観ていました。)
声を出したい時に声を出し、メンバーは入れ替わり立ち代わりギターをとったり、
ドラムで暴れたり、サックスを2本口にくわえ、同時に吹き鳴らしたり、
木琴を夕立のように叩いたり、愉快痛快にキメキメの演奏でフレッシュでした。

アーチャーは、自分のソロ作品の演奏では終止落ち着いた佇まいでしたが、
カクテルズでは、自分の子供部屋に戻ったかのように自由に伸び伸びと演奏していました。
ギターを弾きながらその場で小走りしていたり、子供が嬉しい時にするような
その場でのピョンピョン・ジャンプや、もろ5、60年代ロックンロール・バンドな
曲をやったりしていて、会場はいい熱気に溢れていました。みんな暑そうで、
ヒーフーいいながら、バテつつも笑いながら楽しそうに演奏している姿が印象的でしたよ。

音楽はやっぱり言葉じゃないから、楽しい気持ちを俺たちはこうやって演奏に託すのさ!
と、カクテルズの妙にハズシの効いたアグレッシヴな演奏が、僕にこう言っていた気がします。

ライヴの後に、アーチャーと写真を撮ってもらい、カクテルズのイラスト・ブックに
サインをして貰いました。いろんな人が彼に話しかけるものだから、アーチャーは
僕にサインをしつつもいろんな人に忙しく対応していて、その人の良さそうな姿に笑いを誘いました。
握手したその手は、長丁場の演奏で熱くなっていて、僕が「ナイス、グッド・ミュージック!」
と間抜けな事を伝えたら、両手を広げて「また、日本に戻ってくるよ!!」と言ってくれました。
「スゴいいい人だね。普通に話しかけれたね。」と僕が友達に言うと、「そうなんだよ。」
と長年のファンである友達も嬉しそうでした。楽しい楽しいラウンジ・ジャズ・ガレージ・バンドでした。

今月の14日まで、表参道のビリケンギャラリーというところで、
グッズ販売も兼ねた催しが行われているそうです。
イラストがまた、バンドに負けないくらい味がありますよー。
[2005/07/10 02:17:04]

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