プラッシュこと、リアム・ヘイズくんが新作を発表しました。
もう過去となってしまったアーティストやバンドばっかりに
ついつい思い入れが強くなっていく傾向な今日この頃の僕ですが、
プラッシュはそんな中でも僕にとって、マジで凄くウキウキ気分になれる
クレイジーで、予測不能なアーティストの中の1人です。
でもこの新作、実は純粋な新作ではなく、怪作だったセカンド・アルバム「Fed」
のアウトテイク集なのです。でも僕がこれを聞いて思い出したのは、
2年前の「Fed」発表直後のバンド・メンバーをひっさげた来日ライヴ。
彼らの奏でるバンド・サウンドは、恐らくかなり緻密で巧妙な音作りであることは
一聴すれば分かるのだけど、それにも増して楽器と楽器、音と音、の間にまばらな
隙間を持っていて、その音と音の隙間に、何か人懐っこさのようなものを
感じてしまいます。この音作りで思い出すのは、ボブ・ディランの
「追憶のハイウェイ61」。あのアルバムの持つバンド・サウンドも、ラフで
好きなのだけど。音と音の間に、タバコの煙りやら、くしゃみやら、あくびやら、
クスクス笑いが入ってしまう感じ。録音機材、環境にもこだわりがあるんだろうな〜。
彼の歌はとてもメランコリックなものが多いのに、彼本人の存在自体が
なんか笑いを誘ってしまうのはなんなんだろう?
僕は来日の時、彼の生の姿を見て、何故か吹き出してしまいそうになった。
なんか西部開拓時代の呑気なカウボーイが、デロリアンで現代に連れて来られた
みたいな…。「あれ?機関車待ってるのに、なかなか来ないなあ〜。う〜ん
それにしても、僕の頭の上の橋桁をビュービュー走ってるものは何だろう?」
なんて感じの佇まい。
でも実際に演奏が始まると、凄くロマンチストな歌との対比が泣けるのです。
それに彼の歌は、他の誰にも似ていないんだ。凄くいいんだけどなあ〜。
本国、アメリカでは「Fed」のリリースさえまだないそうです。
もったいないと思うんだけどなあ〜。
PLUSH/I'VE CHANGED MY NUMBER
言わなければいけないなんていやだ
遊ばなくてはいけないなんていやだ
僕の時間 これは僕の時間なんだ
やらなくてはいけないなんていやだ
どうして僕がそれに身を投じる必要があるのか
僕の時間 これは僕の時間なんだ
人は言う そう感じるものじゃないのか
そう感じるものじゃないのか
そうじゃないか そう感じるものじゃないのかと
どうしてそんなに長い時間落ち込んで過ごしていられるんだ
僕は人生を推測しながら続けて生きたくない
だって僕は他人にはなり得ないんだから
君のソウル・パワーを見せてくれ
君のソウル・パワーを見せてくれ
遊ばなくてはいけないなんていやだ
それを言うために金を払わなくてはいけないなんていやだ
僕の時間、これは僕の時間
やらなければいけないなんていやだ
台無しにしてしまえとただ言いたい気になる
僕の時間 これは僕の時間なんだ
人は言う そう感じるものじゃないのか
そう感じるものじゃないのか
そうじゃないか そう感じるものじゃないのかと
君のソウル・パワーを見せてくれ
君のソウル・パワーを見せてくれ
言わなくてはいけないなんていやだ
遊ばなくてはいけないなんていやだ
やらなければいけないなんていやだ
それに身を投じるなんてことはしない
僕の時間 これは僕の時間なんだ
PLUSH/WHOSE BLUES
朝最良のものを取り込み、一日かけて無駄にする
もし人生が簡単だったら、投げ出してしまうだろう
楽に行きたい とても楽に とても楽に とても楽に
[2004/11/03 02:06:49]