TITLE:ディランの花咲く丘 |
うわー!やばーい。 18日に、友部正人文化祭という催しが横浜は馬車道であります。 今からとても楽しみにしているのですが…。 それで友部さんの日記を読んでいたら、ナント。 友部さんもモーターサイクル・ダイアリーズの事を書いていました!。 本当は良くないことなのかもしれないのですが、ここに転載させて頂きました。 11月10日(水) モーターサイクル・ダイアリーズ 選挙の後遺症が深く残るニューヨーク、 80パーセント以上の人がケリーに投票したそうです。 先週のレコード市では、ブッシュに投票した人には接客をしない、 という業者までいました。 今週からニューヨークは真冬のように寒くなり、 今朝はこの秋最低の氷点下2度(摂氏)でした。 セントラルパークは日曜日のマラソンの後片付けがまだ終っていません。 今まではぼくのものだったセントラルパークを、 今年の6月からユミも走りはじめています。 一周6M(約10km)あるセントラルパークを、 今日ユミははじめて1周走ることができました。 ぼくよりうんと早いペースで走る距離をのばしていってます。 日が暮れてから近くの映画館に 「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見に行きました。 原作は何年も前に英訳されたものを読んだので、 (わからない単語が多かったので読んだとはいえないかもしれないけど)、 今回はずっと見たいと思っていました。 革命家チェ・ゲバラになるずっと前のまだ22歳の医学生だったころの、 友だちと二人の南米無銭旅行。 その旅で出会ったチリやペルーの貧しい人たちの存在が、 若いアーネスト・チェ・ゲバラの正義感に火をつけます。 (各地で出会う若くて美しい女性たちにも火をつけられるけど。) その火をくすぶらせながら、ベネズエラで旅の友と別れ、 貨物飛行機でアルゼンチンに戻って行くところでこの旅の日記は終っています。 最後のテロップで、ゲバラはアメリカのCIAの手引で殺された、とありました。 ゲバラの輝くような青春に引き込まれて、 映画に夢中になっていたほぼ満席の客席の人たちも、 そんなゲバラを殺したのがアメリカだと知って、かなり興ざめしたことでしょう。 今回のぼくたちのニューヨークもあとわずかになってきました。 気がつくとつい自分の曲を口ずさんでいるのは、 11月21日のスターパインズカフェでのリクエスト大会が近いからです。 こちらに置きっぱなしにしてあるあまり鳴らないChakiのギターで、 ぼつぼつと練習をしているところです。 200曲以上ある分厚い歌詞カードを全部持ってきていますが、 覚えていない曲もあるので、できるだけそういうのにリクエストが来ませんように。 友部正人 〜興味をもたれた方は是非、馬車道へ足を運ばれてはいかがでしょうか。 友部正人さんのHPのURLを、上記に記載させて頂きます。楽しみだなあ〜。 …僕なんかもっともっと曲を作らなければ…!![2004/12/17 00:26:40]
最近、またひとり友だちがディランに魅せられているのが嬉しいので。 ディランの詩でも載せようかと思う。彼は個人というモノを良く考えている。 そしてその個人を待ち受ける、ワナのようなものに対する嗅覚がモノ凄い。 興味がない人は、どうぞトバすか、斜め読みでもして下さい。 メチャ長いし…(笑)。 ゴタマゼな誕生日にジェラルディンにあたえる忠告/BOB DYLAN 列にとどまれ。歩調をあわせよ。人は自分と歩調のあわないものをおそれる。 それが彼等に自分たちが歩調をあわせているのはアホみたいにおもわせるからだ。 さらに彼等がまちがった歩調ではないかと心をかすめるからだ。 赤い線を走ったり横切ったりするな。もしどっちの方向にでも遠出しすぎると 彼等はあんたを見失う。おびやかされたとかんじるだろう。 目の前をとおりすぎるのをみたものの一部になれないとおもって、 彼等は自分たちの知らないなにかがそこらでおこってるとかんじるだろう。 復しゅうがはじまるだろう。彼等はどうやってあんたをけすかかんがえはじめる。 彼等にたいしては礼儀正しくふるまえ、そうでないと彼等は個人的だとおもうだろう。 あんたが直接顔をつきあわせて接触するならどんなに彼等を必要としてるか かくさないようにせよ。もし彼等があんたには必要じゃないかとかぎつけたら、 まずあんたが彼等を必要になるようにするだろう。 もしうまくいかないと彼等はあんたを必要じゃないといいだすだろう。 そういわれてあんたがかなしいといわなかったら、 彼等はほかの人たちにあんたは必要じゃないとすぐにいいだすだろう。 あんたの名前が彼等に不用な人間を総まくりするために集ったサークルのなかに あらわれはじめるだろう。こういうカタチであんたは有名になる。 でもこれはあんたがはじめから必要としない人たちをさらにおこらせるだけだ。 あんたは話題を独占するだろう。いうまでもないが、こういう人たちは あんたを必要としないであんたのことをしゃべる必要がある自分に腹をたてはじめる。 そしてあんたはそんなにくしみをひきおこした自分をにくみはじめるだろう。 予測どおりこれはひとつのでっかい射ちあいになっておわるだろう。 レインコートのポリ公を信用するな。正確に自分を定義せよといわれたら 正真正銘の少数者だといえ。あんたのまえにたってみつめてるヤツに わからないことをいったりしたりするな。ヤツは自分の知らないことを あんたが知っているとかんじるだろう。ヤツはそれは致命的な打撃だとおもう。 ヤツは滅法じん速に反応しあんたの名前をメモる。ヤツのコトバでしゃべれ。 ヤツのコトバは時代おくれであんたはその段階はすぎてしまっているのなら、 なおのことそこにもどるのはかんたんだ。ヤツのわかることをハッキリといえ。 かんけつにしゃべり舌をほほからつきだしておけ。 それをきいてからヤツはレッテルをはる善とか悪とか。誰でもそうする。 ある人には善か悪しかない。どんな場合でもそれはヤツをどことなく えらいかんじにするだろう。こんな人たちからははなれているほうがいい。 熱意には注意しろ…それはみんなつかのまでそれに支配されるな。 教会に行くかきかれたら、いつもハイといえ。靴をけしてみてはいけない。 ジーン・オートリがはげしい雨がをうたうのをどうおもうかときかれたら だれもピーター・ポール・アンド・マリーみたいにうまくうたえないといえ。 大統領の名がでたらヨーグルトを1パイントたべてはやくねてしまえ… コミニストかときかれたらうるわしのアメリカをイタリヤ語のアクセントでうたえ。 ちかくの道路清掃車をぶんなぐれ。偶然駐車中のくるまに ハダカでいるところをつかまえたらいそいでラジオのヴォリュームいっぱいにして 運転しているふりをしろ。ピーナツバターのつぼなしでけして家をでるな 服とおそろいのソックスはけしてはくな。100回うでたてふせをせよといわれたら そのまえに1ポンドデオドラントを吸え。資本主義者かときかれたら 自分のシャツをひきさいてダンナ10セントオメグミヲと右足をまえにしてうたい 1ドル札をかみこんでやれ 点線にサインするな。 批判しかしない人たちを批判するようなワナにはまるな。 なにかをつくりだすな。まちがってとられるだろう。それはかえられない。 それは以後ずーっとついてまわるだろう。 どうやって生計をたててるかってきかれたらわらってくらしてるっていえ。 あんたはわたしたちにやさしくしてくれないネっていう人たちにはきをつけろ その人たちは自殺する。世界の諸問題に関心があるかときかれたら きいた男の目をふかぶかとのぞけ 2度ときかないだろう。 牢にはいったことあるかときかれたら胸をはってあんたの親友で あんたにそうきいたものもいたとつげてやれ。 落書のないトイレのカベには注意せよ。自分自身をみるようにと… いわれたら…ゼッタイにみるな。 ホントの名前をきかれたら…ゼッタイにおしえるな。 訳 片桐ユズル 〜うーん、今回は長い…。 でも、こんな冴えた詩は他に見たことがないよ。 訳された片桐ユズルさんもスゴい。[2004/12/16 02:09:55]