■サーキットという場所

日本ではサーキットというと、敷居が高いといったイメージが先行してしまう方が多いかと思います。
実際、車好きにとっては一般的になりつつありますが、身近にそういった人が居ないと、なかなか足を運べないでいる方も多いでしょう。
先日、日記でも取り上げましたが、恐らく二の足を踏んでおられる方々の中には、以下に挙げる理由によって躊躇している方もいるかと思います。

1.サーキットに行くほど上手くない。
2.凄くお金が掛かる。
3.危ないから行かない。
4.以前に「下手なヤツはサーキットにくるな!」と言われた。
5.サーキットを走る為に必要な事が解らない。
6.私の車はサーキットを走れるの?
7.
自分の車はスポーツカーじゃないから。
8.走りに行きたいけど、親が怒るから。

等々、挙げたら切が無いくらい色々あると思います。
先ず第一に、サーキットといえども、何をやっても良いという場所ではありません。サーキットにはサーキットのルールがあり、皆それを守ってサーキット走行を楽しんでいます。近年は環境問題にも配慮するために、排気音などの規制もあります。

では、上記の理由に対する私なりの解答を述べてゆきましょう。

1.サーキットに行くほど上手くない。
コレは違いますね。上手くない人ほど、サーキットで練習して下さい。サーキットならミスをしても逃げられるだけの広さもあるし、何より飛び出しや一般車がいないので気兼ねなく走れます。

2.凄くお金が掛かる。
これは否定出来ませんが、収入と支出のバランスです。自分で出来る事を自分でやれば、安く抑える事も可能です。
その為にはキチンとした知識を身に付けて、信頼できる整備士を探すことが一番の近道でしょう。
安く走れるサーキットやイベントもあるので、雑誌などで色々調べてみるのも楽しみの一つですね。
何せこのサイトのコンセプトは安く楽しくが基本ですからね。その為のヒントがここには沢山隠れてますよ♪

3.危ないから行かない。
基本的にサーキットとは危険な場所であるのは間違い有りません。しかし決められた事を守り走る上ではさほど危険な場所ではありません。むしろ、走行上は非常に安全な場所です。
自分の力量を過信して、余程バカなドライビングをしなければ、まず大丈夫です。
”余程”の程度は人によっても意見は色々だと思いますが、もし想像し難いようであれば、掲示板とかにでもご質問下さい。下記にも示していますが、別のコーナーで掲載しますので。
必要な安全装置を装着することにより、例え車が横転したとしても大概の場合ドライバーは無傷のままです。精々シートベルトの食い込んだ跡が残るくらいでしょう(笑)
バイクの場合はJAF公認のサーキットでないと、かなり危険ですね。

4.以前に「下手なヤツはサーキットにくるな!」と言われた。
こんなのは問題外です。こういう輩は無視して、楽しい仲間とサーキットに行きましょう♪
下手な人ほど思う存分サーキットで技術を磨いてください。今現在仲間がいなければ、サーキットで友達を作ってもいいですね。積極的に話しかけてみましょう。

5.サーキットを走る為に必要な事が解らない。
これは別途詳しく掲載する予定ですが、簡単に言うならブレーキパッドとフルードを交換して、あとは4点式以上のシートベルトを装着すればとりあえず完了です。より安全を望むなら、室内にロールバーを入れる事をお勧めしますが、これはどれくらいのレベルで走るかにもよりますね。
車でもそうですが、特にバイクは必要なレーシングギア(人間の装備)は、絶対にキチンと揃えてから走りましょう。

6.私の車はサーキットを走れるの?
サーキットを走るのに車種は関係ありません。本格的な改造車から、ほとんどノーマルのファミリーカーまで、どんな車でも問題ありません。しかし、アメリカンモータースポーツで登場するようなトレーラーヘッドはどうか判りませんが・・・(笑)
サーキットを走る車にスポーツカーが多いのは、よりその世界を楽しみたい方々が、そのための車で楽しんでいるだけのこと。もっと普通の車に乗っている方々こそ、どんどんサーキットの世界に目を向けることが、モータースポーツの発展の鍵になるでしょう。

7.自分の車はスポーツカーじゃないから。 
上記の様に車種は関係ありません。機能上も5番目に挙げた必要最低限の対策さえ施しておけば、スポーツカーでなくとも全く心配することは無いでしょう。むしろ車体が安価なぶん、マイナーな車の方がリーズナブルにサーキットを楽しむ事ができますね。
自分好みの車で思う存分楽しんでください。

8.走りに行きたいけど、親が怒るから。
親が怒るのは危険な事はやらせたくないと思う親心と、なにより暴走族と同じだと思っているからでしょう。
しかし必要な安全対策を施せば十分な安全を確保する事は可能ですし、サーキットとはスポーツをする場所であり、一般公道で走り回る暴走族とは全くの別物です。ゴルファーがゴルフ場でプレイするのと同じです。車は走る為に作られた物、それを走る為に作られたステージで楽しむ。そこには純粋なスポーツの世界が広がっているのです。
否定的な人を説得するためには、キチンとした知識を身に付け、走ることに対する自分の気持ちを素直にぶつけてみましょう。勿論それでも否定する方もいるでしょうが、人の考えは千差万別。その時は自分で考え、できる範囲でサーキットを楽しみましょう。

とにかく、何事も変な先入観を持たず、難く考えずに自然なスタンスで挑戦してみてください。
きっと楽しいサーキットライフが貴方を待っています。
ただ、コレだけは肝に命じておいてください。
サーキットといえども、そこは何をやっても良い場所ではないということを・・・。
貴方のする行為は周りの人間にも影響するのです。サーキットに関わらず危険な行為をするということは、それだけで命に関わる脅威になるのですから・・・。それは一般公道でも同じこと。ましてや限界速度が上がるサーキットともなれば、危険度が増えるのは事実です。
ルールを守りより安全に、楽しくサーキットだけにとどまらずに車やバイクを楽しんで下さい。

今回はコラムというより、サーキットへのお誘いみたいになっちゃいましたね(笑)

2005年10月15日 (土曜日)





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