65小泉策太郎

85小泉三申氏愛玩品入札 昭和9年11月15日 東京美術倶楽部

 小泉策太郎は、静岡県生まれの言論人、政治家で三申はその号である。静岡日報などに記者として勤めた後、九州新聞などの社長となり、明治末年からは、衆議院議員を7期務めた。
 コレクションに関しては、特に仏教美術の蒐集に意を注いだ。この売立でも、仏画を中心に、多数の仏教美術の作品が出品されている。また、佐竹侯爵家伝来という注記を付した刀剣類も多数出品されている。10,000円を超える高額落札品はなく、入札による総売上額も143,000円余と、規模としては大きな売立ではなかった。