47浅見又蔵

江州浅見家所蔵品入札目録 昭和3年9月24日 京都美術倶楽部

 浅見又蔵は、近江長浜の豪商。明治初期、ちりめんの製造販売、輸出に乗り出し巨万の富を得、これらを銀行や琵琶湖の水運事業などに投資し、近江地方に近代化に貢献した。
 浅見家の売立は、やはり金融恐慌の影響で、その経営下にある近江銀行が破綻したことにある。
 売立では、木米「山水図(化物山水)」(現、個人蔵)が46,980円、猿鳥屏風と称される「日吉山王祭礼・賀茂競馬図」屏風が19,310円などで落札され、総売上1,120,000円に達した。