Champagne MUMM
「赤いリボン」(=コルドン・ルージュ)という名前のシャンパンを造る
G.H.Mumm社を訪問しました。
ランスの駅からタクシーで5分程の町の北側にあるシャンパンメゾン。
晴天に恵まれたこともあり、澄み切った空気の中、白壁の建物が
輝いて見えた瞬間、すごく気持ちが高揚しました。
これから、いよいよ念願のシャンパンメゾンの見学です。


ビジターセンターから、エレベーターで地下のカーヴへ…。
シャンパンが熟成するのに最適なひんやり、しっとりとした地下の
カーブ、何と、全長20kmもあるそう。壁のあちこちに青い鉄製の
プレートが貼ってあり「地名」が書かれていました。
はぐれたら、自力では二度と地上には戻れない…と思う程広く
迷路のようなカーブで、きめ細かい泡を育てながら、じっと門出の時を
待っているシャンパンを目の当たりにして、シャンパンを口にできるって、
本当に幸せなことなんだ…と実感。
左の写真は「ピュピトル」に立てかけられて澱を瓶の口に集めている
様子。少しずつ瓶を回転させながら澱を集めるのは全て手作業。
通常の大きさの瓶に関しては機械化が進んでいるけれど、大きな瓶は
今でも職人さんの手に頼られているそう。







MUMMが造る「コルドン・ルージュ」は白地に斜めの赤いリボンが描
かれたエチケットが目印。
始まりは贈り物として、ボトルに本物のリボンをかけたことらしい。
これが評判となって、Mummの超ヒット作になった「コルドン・ルージュ」
カーブの一角に、昔ながらの本物のリボンがかけられた瓶が飾られて
います。


今回の訪問では、特別な試飲を体験させていただきました。
なんと、収穫した品種別、畑単位で1次発酵させた段階のワインを…。
「コルドン・ルージュ」はこうしたワインを77種類もブレンドして造られて
いるそう。(その後、瓶内で2次発酵させてシャンパンになる)
通常では絶対できない貴重な体験。ひとつひとつ大切に試飲させて
いただいた。
どのグラスのワインもそれぞれに個性豊か。その個性を活かして、ブレ
ンドの具合を決め、メゾン独自の味を造り出すのは、正に神業。