ドイツ国境の街 ストラスブール
ディジョンから電車を乗り継ぎ約4時間、ドイツの国境に近いアルザス
の中心都市「ストラスブール」に到着。
世界遺産に登録されている旧市街地は、イル川に囲まれた島になっている。
旧市街の中心に建つノートルダム寺院を見た時、その色の不思議さに驚いた。
バラ色の砂岩でできた荘厳なゴシック建築は、日があたると一層赤く輝く。
その美しい色と、細やかな透かし細工には、ただ見とれるばかり…。
教会の塔に上がって見下ろした市街地は、建物の造りや色が独特で、
ドイツ文化の影響の大きさを感じずにはいられない。

左の写真中央の建物は大聖堂広場の角に建つ「ホテル・ボーマン」。
15世紀に建てられた「メゾン・カメルツェル」と呼ばれる建物の一部。
この建物の上空を、ハウルとソフィが歩いていたような…。


旧市街の西側には、イル川の分岐して、運河に囲まれた地区がある。
「プティット・フランス」と呼ばれるそのエリアには、運河沿いに木組みの
家々が建ち並び、ここはテーマパーク?と錯覚しそうになる程。
この界隈は、もともと水を必要とする粉屋や漁師が暮らしていたそう。
このアルザス地方の典型的な建築物は16世紀頃に建てられたという。
そこに現在も普通に生活する人がいて、私たちも見て歩くことができる
なんて、何とも不思議な感覚。

ストラスブールの町では、家の窓辺や橋の欄干に花が飾られている。
夏の眩しい日差しの中、少しフラッとしながら歩いていても、可愛い花々
には、思わず立ち止まる。
そこで生活する人々の「自分たちの町を大切に愛しむ気持ち」を感じ
て、何だか癒される。