シャンパンの故郷 ランス を訪ねて
ワインの中でも、ちょっと特別な存在の「シャンパン」。
シャンパンが造りだされているのはどんなところなのか、自分の目で
シャンパーニュの地を確かめたくて、ランスを訪ねました。

ランスへはパリ東駅からフランス国鉄で約1時間半。ランスに到着する
ひとつ手前の駅「エペルネ」の辺りから、車窓には一面のぶどう畑が広がります。

左の写真はシャンパンメゾン「GH Mumm」に隣接する「チャペル・フジタ」。
教会の中の壁一面には、日本人画家の藤田嗣治が描いたフレスコ画が。
「Mumm」の社長が藤田氏の後見人だったことから、壁画を描くことにに…。
フレスコ画には、キリストやマリア様とともに、ランスの街、そしてフジタと、
その妻も一緒に描かれていたりして、結構見応え有りです。



世界遺産、ランスのノートルダム大聖堂。
歴代のフランスの王様の戴冠式がここで行われているというこの教会は、
ランスの町の中心にそびえ建っています。
ゴシック様式の大聖堂は13世紀初めから約200年の歳月をかけて
建設されたという…。建物のスケールも圧巻だけど、外側の彫刻ひとつ
ひとつも凄い!!
この建設に携わった人々、建設の様子をそばで見守っていた人々の思いは
どんなだったか…と想像もつかないことを考えてしまいました。



ノートルダム大聖堂の中、回廊の一番奥に「シャガール」のステンドグラス
があります。(20世紀初めの大修復の時に寄進されたものらしい)
一般的に、教会のステンドグラスには、聖書の物語が示されていて、宗教
の心得欠しい私にとっては、理解し難いことが多いのだけど、
このステンドグラスは、難しいことは抜きにして、とにかく素敵!!
パリのノートルダム寺院の薔薇窓や、サントシャペルのステンドグラスにも
息を呑むけれど、このブルーの青さには、吸い込まれそうになってしまった。
穏やかで優しい気持ちがじんわりと心に染み入るような美しさです。