ボルドーの美味しいもの
ボルドーを代表するお菓子と言えば「カヌレ」。…ワインの清澄剤として「卵白」を
使用し、あまった「卵黄」を生かして作るようになったのが始まりらしい。
随分前に日本でも流行ったことがあり、その時に食べた「カヌレ」は、それほど、
おいしくない…という印象だった。
でも、本場のカヌレは、全くおいしさが違う!!
表面がカリッと香ばしく、中はモッチリと濃厚でいて、甘みは優しい。繰り返し食
べたくなるおいしさ。卵や乳製品の味そのものが、おいしいということも影響して
いるとは思うけれど、本場ボルドーのカヌレは、ワインにもよく合うおいしいお菓子♪

ボルドーは、スペインに近いこともあって、「バスク風」と言われるスペイン料理の
影響を受けた料理も数多い。
写真手前は、マグロのソテー・ピペラド添え。
「ピペラド」はバスク地方の郷土料理で、ピーマン、トマト、玉葱、ニンニク、唐辛子
を炒めて煮込んだもの。夏は食欲をそそり、冬には体を温めるお料理。
ピペラドは、他には一般的に、オムレツにしたり、生ハムを添えたりして食べます。
写真奥のお皿は「たらのバスク風」。塩漬けのタラとパプリカ、トマトなどにハーブと
白ワインを加えてオーブンで焼いたもの。タラはこの地方でもよく食べる魚です。


今回の旅ではまったもの。「オッソー・イラティー&ブラックチェリーのジャム」
「オッソー・イラティ」はピレネー産の羊乳から作られるチーズ。2〜3ヶ月間
熟成させて作る直径が25cm以上もあるどっしり大きなチーズ。
ボルドー市内の有名なチーズ屋さんで、味見をさせてもらって、欲しい分だけ
買いました。
羊のミルクの甘さが凝縮していて、口の中で、ふわ〜っと溶け広がる感じ。
「ブラックチェリージャム」のほんのり甘酸っぱいコクが、チーズのミルク香を
よりおいしく感じさせるんです。
この組み合わせ、地元では定番で、普通のスーパーのチーズコーナーでも
チーズとジャムを並べて一緒に量り売りしているほど。



ボルドー市内のビストロで「鴨のコンフィ」をオーダー。鴨のコンフィは、パリの
ビストロでも食べられるけれど、ボルドーを含むフランス南西地方の郷土料理。
鴨肉を一晩塩漬けにしてから、鴨の脂で低温でゆっくり煮込む。そのまま脂に
付けて保存食にするもの。鴨はあまり得意じゃないけれど、コンフィにすると
臭みが抜けて旨みが凝縮して、身も柔らかく、独特なおいしさが引き出される♪
食べる前に、皮がパリッとするように焼き上げて…。これはもう、赤ワインが
とまらないおいしさ。