絶対に立ち退かないとダメ?
Q.国の道路拡張工事で私の家の敷地の半分近くが買収されることになりました。
私の住宅も半分以上がその道路計画に入っています。国から立ち退きの協力するよう求められていますが、 この土地は先祖伝来の土地で売却したりしてお金に変えては、先祖に合わせる顔がありません。それでも国の 事業に協力しないといけないのでしょうか。
A.土地収用法の適用を受ける事業か、受けていない事業かで判断が分かれます。
前者の場合は、話合いで決着がつかない場合は最終的に収用される場合もあります。後者の場合は、 あくまで互いの合意に基づく任意契約になるので、売りたくないと言い切れるかもしれません。 なお、「先祖伝来」といった個人の特別な価値観は土地代金に反映されないことになっているので、 どうしても土地を手放したくない場合は、代替地を斡旋してもらえるように相談することも一つの手段だと 思います。