Q:築5年の住宅に住んでいるのですが、先日天窓周りから雨漏りがあり、工事して頂いた業者に調べて頂いたところ、窓枠周辺のコーキングが施工されていなかった為雨漏りが発生したとの事。見積だと補修に×万円かかると言われたのですが、補修費をなるべく安く抑える方法はないでしょうか? |
A:結論から申しまして、工事費はかかりません。施工を担当した業者に修理して頂いてください。 「住宅の品質確保の促進等に関する法律」第94条(住宅の新築工事の請負人の瑕疵担保責任の特例)に「住宅を新築する建設工事の請負契約においては、請負人は、注文者に引渡した時から10年間、住宅のうち構造耐力上主要な部分又は雨水の浸入を防止する部分として政令で定めるものの瑕疵について、民法第六百三十四条第一項及び第二項(請負人の担保責任)前段に規定する担保責任を負う。」となっており、天窓は同施行令第五条2項一号で規定している「住宅の屋根若しくは外壁又はこれらの開口部に設ける戸、わくその他の建具」に相当する為、「雨水の浸入を防止する部分」にあたります。よって、建物の引渡しを受けてまだ5年しか経過していないのであれば、民法の規定通り、「請負人に対しその瑕疵の補修を請求する事ができる」事となり、窓枠のコーキング代を請求する事ができます。また、雨漏りによってハウスクリーニング等の費用が発生していた場合も民法の規定により損害賠償の請求をする事が出来ます。 なお、同条2項に「前項の規定に反する特約で注文者に不利なものは、無効とする。」と規定されており、たとえ契約時に「天窓の瑕疵担保は1年とする」等の注文者側に不利な特約があった場合でも、その特約は無効となります。 補修に×万円かかるという回答は、通常の工務店であれば考えにくい回答です。間違って同名の業者に見積をされたのではないでしょうか?再度、建築された業者に連絡してみてください。 |