高等学校における環境教育の在り方          川北裕之
 

小金高校ビオトープ通信

高等学校における環境教育の在り方

1 環境教育

1ー1 環境教育3つの視点
1−2 環境教育実践の障害
1−3 持続可能な開発のための教育
1−4 「不都合な真実」を見て

2 学校における環境教育
2−1 発達段階と環境教育
2−2
2−3
2−4
2−45

3 高校における環境のための教育 事例
3−1 
3−2
3−3
3−4
3−5
3−6

 2007年ノーベル平和賞がアル・ゴア元米副大統領とIPCCに贈られた。地球環境問題に警鐘を鳴らし続けたことが評価されたからである。ドキュメンタリー映画「不都合な真実」を見ると、地球の環境がただならぬ状況になっており、対策は緊急の課題であり、さまざまなセクションで考え実行しなければならないことがわかる。

 環境教育もその有効な対策の一つであり、一生涯を通じて何らかの形で行うべきである。その中でも次世代を育成する学校教育がその中心になることは間違いない。

 2003年、高校では義務教育に1年遅れて学習指導要領が改訂され、「総合的な学習の時間」が誕生した。環境は、国際理解、情報などと並んで例示され、環境教育を実践する場が保証されたようにみえた。同年、「環境保全活動・環境教育推進法」が成立、我が国が国連で提唱した「持続可能な開発のための教育の10年」が2005年より始まった。さらに、2007年「新環境教育指導資料小学校編」が刊行、学校における環境教育が活発になる条件が揃いつつある。

 その一方で、「学力低下論」などから「ゆとり教育の見直し」がなされ、新学習指導要領では、「総合的な学習の時間」も「弾力的運用」(2008年1月中教審答申)と、その存在意義が改めて問われている。高校における総合的な学習の時間については、従来から問題点が指摘されていた。黒澤ら(2004)は、実践校のアンケートから、条件整備、入試や学力保障との両立、教育方法、教員の意識、生徒のやる気などの点で問題が多いことを指摘している。

  学校における環境教育についても、内田ら(2004)が、実践的課題として、条件整備、受験、教育方法、教科教育に対するこだわり、教師の意欲など、総合的な学習の時間と同様な問題点を指摘している。

 このような状況の中で、高等学校における環境教育の在り方はどうあるべきか。小金高校総合学習「環境学」を事例にして、高等学校における環境教育の在り方について考えていく。