プリント基板作成

今回は自作エフェクター作りの第1段階、ポジ感光基板作りを紹介します!

とりあえず、自分で回路を考えて基板を作る知識はないので、本を頼りに作っていきます (^^ゞ
今回のは
「ハンドメイドプロジェクトVer.2」を参考にしたものを使い作り方を紹介しましょう(^.^)b

まずは本の中から作りたいエフェクターの基板図面のページをコピーします。(本を汚しちゃうから…)


透明なフィルムをその上に貼り、黒のフエルトペン(油性マジックでも可?)とレタリングを使いパターンを写していきます。
このときはそれほど濃く写さなくてもよいかも?

写し終わったら、今度はフィルムの
裏側からなぞります。
これは
感光基板とくっ付く面に書くことでフィルムと基板が密着して横から光が入らないようにする為です。

裏面は線が真っ黒になるまで隙間なく塗っちゃってくださいね(^.^)b
で、このパターンを使って基板を露光させます!!
このパターンは基本的に一度作れば
何度でも露光させられるので、大事にとってあります。

ちなみに基板のハジっこに
「ベース部」の文字を入れたりしてます(^O^)


いよいよ露光です!

ポジ感光基板の上にパターンを写したフィルムを
「ベース部」の文字が正しく読める方を上にしてのせ、ガラス板のような透明な板で固定します。
その上から光を当てて露光させます(^.^)b

露光の時間は光の強さなどによって変わるらしく、どのくらいで現像するかがわかりません
 (T_T)
やり過ぎるとパターンの下まで現像してしまったり、銅箔が薄くなったりするので
危険
です ( ̄〜 ̄)ξ

あと、ガラス板をずらしたり持ち上げるたりすると、
微妙にズレてしまいます。

つーか、ズレました 
( ̄□ ̄;)!!
一応、現像し過ぎてもズレなければ、次のエッチングまでに修正できるので、気にせず現像しました。(それでいいのか?!)

露光が終わったら
すぐに現像です!!
今回は粉の現像剤を溶かすタイプのを使いました。

露光して青い部分が無くなり、黒のパターンが残れば終了です(^.^)b

すぐに水で洗って拭いた状態が
←です
ここまで来れば、薄暗い部屋でコソコソしたり、時間を気にして慌てたりしなくて良くなります 
(^ .^)y-~~~

後はアクリルカッターを使って基板を丁度良いサイズに切ってしまいます。
今回は紙フェノールの感光基板を使用したので、このアクリルカッターを使えば結構簡単に切れてしまいます♪

もちろんエッチングしてから切っても問題ないですが、エッチングする部分が増えるので
エッチング液がもったいないです (^^ゞ

現像でうまく写らなかった所やパターンが間違っている所などはここの段階で修正しました。

修正は足りない所、薄い所はフエルトペンなどで上書きし、はみ出たりした所はカッターなどで削ります (^.^)b
エッチングの
後で修正をするのは、削るのも難しいし大変でした(T_T)
そして次は噂のエッチングです!

まずはエッチング液を
40℃くらいまで温めます。(45℃以下)
エッチング液は塩化第二鉄と言うものが主成分で金属を溶かしてしまいますので
金属の道具が使えません (^.^)!
なので、プラスティックの容器に入れ、エッチングします。
容器を軽く揺すると
ドンドン液が黒くなっていきます!

これを液が
冷めないように約5分間くらい続け、パターンが写った部分以外の銅箔が無くなったら終わりです\(^O^)/
この時間はエッチング液の温度や量、揺すりぐあいで変わってくるので見て判断します。
どうやら揺すれば揺するだけ早く終わるようです v(^.^)v

右の写真がエッチングの後です。黒い部分がエッチング前にペンで修正したところで、青いところが修正してないところです。

下のベース部の文字の周りが汚く残っている所は本当は銅箔が残るはずなんですが、プリントが薄いのに修正していないので汚く残っています… 
(T_T)

ちなみに、重要なことが一つあります廃液です!
エッチングは化学反応で銅箔を溶かしますから、廃液には銅が含まれてるんです!!
銅はとても有害な物質なのでエッチング液についてる
廃液処理剤で処理しました。
後はクレンザーなどの磨き粉で磨きながら洗うときれいな銅箔が見えてきます。

銅は
酸化しやすいのでいくら拭いても酸化してしまいますので、乾いたらフラックスを全体に塗ってあげます (^O^)

ピカピカでだいぶそれっぽくなってきましたねぇ
後は穴あけです。
穴をあける場所にセンターポンチを打っていきます。
なるべく穴の
中心に打ちましょう!多少ズレても平気ですが、後でンダ付けが大変になります (^^ゞ

あと、あんまり強く打つとせっかく作った基板が
割れちゃいます。
当たり所がいいと強くなくても割れます!……
割れました (T_T)

穴は
1mmのドリルであけました。基板は固くないし、特に難しくないんですが穴の数が多いので手か疲れました…

ドリルってあんなに
重かったっけ?

完成です!

穴あけで汚れてるといけないので、表面を拭いてもう一度フラックスを塗って
完成です (^.^)v


今回は自作エフェクターの第1段階、ポジ感光基板作成をレポートしました。

これは基板の表面の銅箔の上に光(紫外線)が当たると色が変わってパターンが浮き出る
ポジティブ感光剤が処理されています。

なのでフィルムに書いた
パターンが残るみたいです。

このパターンを書くのが
一番面倒でした。。。
穴はいっぱいあるし、線同士がくっ付かないようにしながら
黒く、濃く書いていくのは大変です
 ( ̄〜 ̄)ξ



露光は
じっとしているだけなんで簡単なんですけど、その場で見てると気になるんですよ!どのくらい露光しているのかが!!
で、イジっちゃうと
ズレる (T_T)


ちなみに現像する前も特に
暗室とかは必要ないみたいです。さすがに直射日光の下ではヤバそうですが…

エッチング液は取り扱いが面倒で、
服に付くと取れなかったりします。
エッチングが終わるとだいぶ基板らしくなるのですが、最後の山場は
やはり穴あけでした (^^ゞ
ま、
小さくて軽いドリルがあればこんな苦労はしないんでしょうけどね…



とりあえず、こんなカンジで基板を作りました \(^O^)/

もっといい方法があるのかもしれないので、色々試してみます!! (^.^)b




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