「JOHN HOWE：ファンタジー画の世界」プレス内覧会
2月２８日（火）カナダ大使館にて

★カナダ大使館入り口



★会場への入場の際、つけるよう渡されたバッチです。



★入り口でもらった書類いろいろ
（展覧会のご案内・ハウ氏の略歴・キュレーターのメッセージ・原画作品リスト・絵葉書・・の入った封筒）




★まずはハウ氏の隣にいる大使館の方（女性）のご挨拶（もちろん英語です）
そして、その隣にいた（写真には写ってませんが・・）キュレーターの方のご挨拶。
そしてハウ氏のご挨拶です♪





★左から、通訳の方・ハウ氏・大使館の方・キュレーターの方

キュレータ−の方（トム・グラフ）は、

　　ジョン・ハウはやさしい
　　ジョン・ハウは神秘的
　　ジョン・ハウは親しみやすい
　　ジョン・ハウはカナダ人・・・
（もっと並べ立ててましたが・・）・・全部、日本語で説明されました。（ちょっと感激！）


★ハウ氏のサイン

この後、記者団の質疑応答がありました。
出来うる限り覚えてたものだけ、記載してみました。
（質疑応答は記者団のみ）


Ｑ　今回の個展についてどう思われてますか？
自分の絵画をこうして並べて見ることはあまりありません。
こうして絵画展をやることはあまりなく、日本では初めてになります。


Ｑ　家族構成は？お子さんはお父さんの仕事をどうおっしゃってますか？
妻と子供は息子が一人（１８歳）です。
息子は年老いていく父にはあまり批判的なことは言わないので、
指輪物語を見て「あぁ、いいんじゃない？」
ぐらいの感想しか言わなかった（笑）が、映画を見たあと、この世界（指輪の）に引き込まれたようです。


Ｑ　日本の神話の絵は描かないんですか？
・・絵を描くだけなら簡単な事だけど、それでは深みがない。
まず、魂のこもった絵を描くため、その神話を噛み締めるのに（深入りするのに）１０年ぐらいかかる。
そしてそれから絵を書き始める事になるので、アジア（日本）の神話の世界を描くのは難しい事です。


Ｑ　ナルニアと指輪物語の違いは？絵を描く時のイマジネーションの広げ方は？
ロード・オブ・ザ・リングは原作中にあまり細かい表記がないので、自分で細かく想像するのにとても苦労した。
（ホビットの家は丸い扉で・・というように）

ナルニアは、現代の世界から（戦火を逃れて）違う世界へ行くというように、
こちらの世界があってあちらの世界がある・・という物語りですが、指輪は最初から全く異次元の世界の物語り・・ということで
両者（作者）は、同じ時代を生きていても全く違うメッセージを（それぞれの物語りに）託している（込めている）と
思っています。

ナルニアは北欧やギリシャ・・いろいろな神話がＭＩＸされているので、絵を描く際はそういう神話をたくさん知っていないと
描けません。

自分は、たとえば美術館へ絵画鑑賞をしに行った際、その「絵」の向こう側にある世界・風景をいろいろ想像します。
家族でルーブル美術館へ行った時、アメリカ人かカナダ人の（子供の）団体がとても早足で駆け抜けて行きました。
欠けたツボの絵を前に「こんな絵はあまりおもしろくないから次へ行こう」とばかりに。
しかしわたしは、そういう見方はとてもつまらない見方だと思います。

そのツボには持ち主の指紋がついてたり、思い入れがあったりと、いろいろな物語りがあると思うからです。
そうやって、わたしはイマジネーションを広げています。


Ｑ　映画製作の参加について
ＰＪ監督は、映画を見た瞬間、違う世界へ入れるような映画を作ろう提案した。
その提案にわたしは大賛成でした。

そのためには、本当にたくさんの物（衣装、武器などの道具、風景から建造物ｅｔｃ）を作らなければならなかった。
映画以前に描いてあった絵の他に、映画の宣伝用などのために新たに描くこともしました。
（この絵に関しては自分に版権がないので自由に使えなくて残念ですが・・笑）

そして本当にいろいろな物を作ることからはじめた仕事の中では、わたしの一人の力はとても小さいものに感じました。


Ｑ　最近発達してるＣＧについてどう思われるか？
映画では（多分ロード〜のことを指してると思われる）ＣＧで幾重にも画像を重ねることで、ああいった独特の
世界を表現することができました。
素晴らしい事だと思います。

わたしもＰＣはよく使います。
部屋で一日中、ＰＣの前にいたりします。


Ｑ　これからはどういった観点で仕事を選ぶ予定ですか？
今もいろいろオファーは来てますが、とにかくわたしは一つを制作するのにとても時間がかかるので、
いろいろ考えながら選んでいこうと思っています。

その前に、描き貯めたスケッチ（展示されているスケッチブックにもたくさんの描きかけのスケッチがありました）
を完成させたいと思っています。


Ｑ　西洋の神話の知識が（あまり）ない（であろう）日本人に対して、ハウ氏の絵はどんなメッセージ性があると思われますか？
それは・・とても難しい質問で、わたしには何とも答えようがありません・・。


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