伴 正史 (写真撮影:西野 弘章)

 
中学を卒業後、木彫家だった父につき
彫刻の世界へ。しかし、当時は「遊びが楽し
く本気ではなかった」というが21歳の時に父が
急死し、「まじになった」。父に教えてもらった
事はないいうが、3歳からノミを持ち父の姿を
見てきただけに「熊や鳥、観音様など土産物
や個人の注文があれば何でも作った」という。
30代後半より自分を表現できる作品をと展
覧会などに出展を行いだし、チェーンソーだ
けで彫るのを思いつく。「教えてくれる人や仲間
がいなかったから影響を受けず自分の思い
通りできた」と話す。題材は「人が好き」と
もっぱら人で、頭の中だけで構想を練り、
「1ヶ所切り込むと、後は自然に出来上がる」
といい、「材料に合わせ、作りたいものを作る
だけ」と話す。
日展 入選時の記事より