原作・脚本・監督・編集
山口円

出演
零・池田良
勝又悠・前橋聖丈(子役)
堀之内刀 ほか

2006.3/11〜3/24に
渋谷UPLINKで上映

Web

音楽制作の日々を綴ったblog
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GHOST DANCE RECORDER


視聴できます。
歌詞が見れます。

オリジナルサウンドトラック innocent




Illustration : DAISUKE SUZUKI
Art direction & design : WAKAKO KAWASAKI & JUN YAMAGUCHI(Child Planet☆)


『あずみ』『ゴジラ FINAL WARS』の北村龍平を輩した「インディーズムービー・フェスティバル」で初の女性グランプリ監督となった山口円の初長編作品「ghost dance」
映画公開に合わせてサウンドトラックも制作されました!極上のおまけとして映画でのテイクに新たな要素を入れ更に使われなかった曲やSISAYが歌う-ghost song-も収録されています。




SONG LIST

OPENING〜ghost song〜/SISAY

元々は、ghost songの編集中にリズムなしで聴いてみたら案外良くて、更にエフェクトをかけたら神秘的になったので、別テイクが完成しました。今回のアルバムには、OPENINGとして、聴く人がghost danceの世界へとトリップするイメージで、またそうあって欲しい!という念を込めて作りました。声って凄い楽器だなぁ〜と改めて思いました。SISAY最高です。

 ワノハナ

今回の作曲家募集の際にチラシを見て書いた曲です。リズムも映画のテイクよりタイトになっており、まるで鼓動のように刻んでいます。重たくも前へ動く曲を目指しました。

ワノハナ -outro-

ワノハナをモチーフに映像とリンクするようにアレンジしました。

灰色のセカイ

1番最後の書いた曲で監督と〆切ギリギリまで細かい直しで戦いました。メインのギターよりバックのストリングスの余韻に気を使いました。なんとも言えない中途な気持ちが漂ってくる曲にしたかったんです。この曲順で聴くと異様な強さを感じます。

ゼロの起点

ストレートに満の気持ちをピアノで表したかった。あとタイトル文字のエフェクトのタイミングに合わせてピアノを弾いたんですが、そんなにこだわらなくても良いですよって監督に言われました(笑)

螺旋

ghost songの持つ世界や匂いを音だけで表現するという所からスタートした曲で、最初はもっとホラーな匂いがしていました。それがどんどん洗練されて、ghost songとわからない仕上がりになりました。モロに"ある曲の別バージョン"というような手法はできるだけやめようという監督命令がありましたから・・・メロディーのぼかし具合が難しかったです。

半信半疑のペダル

まさに曲でペダルを漕ぐイメージでギターが鳴っています。あとラストに曲がリフレインするんですが、そこで使っているチェンバロのメロディーは、実は満と信也のテーマっぽいと言う理由でNGだったんですが、次曲のイノセントに繋がるような意味で復活させてみました。

 イノセント〜満と信也のテーマ〜

1番完成までに時間が掛かった曲です。たった1音を上げるか下げるかを毎夜電話でバトルし、ときに監督はイメージを電話越しで歌って伝えてくれた事もありました。目指すゴールは早いうちから見えていても、辿り着けなかったもどかしさ、今思い出しても、苦しいです。この曲は、ある意味泥臭さを出す為に、弾いたままピッチ等を綺麗にエディットし直さないままにしてあります。

  想思想愛(DEMOバージョン)
作詞・作曲:あんべともかず
Vocal:SAKURA HAMAGUCHI

エンディングの候補にと、今回一番最初に書いた曲でした。満と信也を救いたかった想いから出て来たんですが、結局、この世界観はそうでないと・・・NG。映画では使われていませんが、この曲を収録した事で大きな意味で、ghost danceを包容できた気がします。

水なる棘 -予告編-

予告編で使われています。実は最初『岸辺の旅立ち』の所で使う為に書いた曲でした。NGテイクだったんですが、ひょんな所で救われてしまいました(笑)このアルバムでは、曲として終わりのないループだったので、終わりを付けて着地させました。改めて聴くと韓国ドラマっぽい音じゃないですか?

みえない空気糸

満と雅樹が無言で会話しているようで・・・二人の間をゆっくり何かが流れているカンジを音で表現しました。このアルバムでは、ラストにウッドベースを加える事によって、二人の間に、ほんの少しの暖かみが流れるようにしています。

愛の一直線(「岸辺の旅立ち」より)

本編の悲しみに満ちたカンジとは正反対に!という曲の要望があり、考えるうちに、「寅さん」とか「上を向いて歩こう(中村八大サウンド)」のようなイメージが出てきて、 更に、曲の真中にアコーディオンがある!と思うようになって作った曲です。気づけばアコーディオンだけになってましたが・・・。このアルバムでは、完成形一歩手前のテイクだったマリンバのパートを最後に加えています。(ちょっと中村八大風味!?)この頃、監督との会議中に良く出た言葉で、「行き過ぎて戻る!」というのがあったんですが、まさにマリンバが入っている箇所は、行き過ぎた訳です。

 Fin -序章-

映像を見ながら、ピアノを何度も何度も・・・弾きました。エンディング曲 Fin のピアノver.なだけに、メロディーが既に決まっているものを、短い映像尺に収めて完結する事がこんなに大変だと思いませんでした。

 Fin

1番最初にOKがでた曲です。七年前に書いた未発表曲を監督が気にいってくれて、その匂いを残しつつも大きく化けた曲になりエンディングという座も射止め、まるでこの時を待っていたかのような運命を感じました。音的には、ティンパニーを使ったりと、エンディングとして大きく見せる事も意識しました。あと曲の構成がどんどんジャンプしていく形を、監督は好むんだぁ〜なんていう感覚をこの曲で掴みました。

 ENDING 〜ghost song〜/SISAY

映画の撮影には、これとは別の仮楽曲を使って撮影していたので、その完成された動きに全く別のモノをはめる事は、至難の業でした。最初は、リズムを打ち込みの音で作っていたんですが、どうにもこうにも世界が弱くて、サンプリングを重ねた結果、完成しました。OPENINGと対で、夢から覚めた瞬間を最後に表現しています。


Produced by TOMOKAZU ANBE




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