JTrim 069 / 座標指定による「切り抜き」と「矩形範囲選択」
「イメージ」→「座標指定切り抜き」を理解してみましょう。また、それを利用して「座標指定による矩形範囲選択」も可能です。
どちらも画像加工に欠かせない機能ですから、じっくりマスターしてください。
<参考>さっちゃんの【JTrimで遊んじゃォ!】座標指定で範囲を選択する方法
<No.1> 「イメージ」→「座標指定切り抜き」を選択すると、このようなダイヤログが出ます。
[座標1]は矩形の左上隅、[座標2]は右下隅の座標を表します。ここで「OK」をクリックすると「切り抜き」となります。
<No.2> このように「切り抜き」となりました。
<No.3> 「OK」ではなく、×(閉じる)をクリックすると「矩形範囲選択」となります。
<No.4> このように「矩形範囲選択」となりました。この状態で、たとえば「ブラインド」などの加工をすると、
範囲選択した部分だけに「ブラインド」効果が施されます。
<No.5> また、画像の全域を選択してから部分選択することも可能です。ここでは画像のサイズが横400×縦300なので、
[座標1]に(x:0、y:0)[座標2]に(x:400、y:300)を入力します。これで画像の全域が指定されます。
<No.6> その状態で、たとえば右下隅にマウスを当てて、マウスカーソルがこのような形になったら。。。。。
<No.7> そのまま左上にずらしてみてください。どうでしょう。範囲した範囲が変化しましたね。
ダイヤログの[座標2]の値も変化します。
なお、ここで「縦横比を維持する」にチェックが入っていれば、縦横比を維持した状態で範囲選択できます。
<No.8> 右上隅から動かしても同様です。ダイヤログの[座標1]の値が変化します。
<No.9> 範囲を少し小さくしたら、その中央部分にマウスを当てると、マウスカーソルが「手のひら」になりませんか?
「手のひら」になったら、そのままマウスをずらしてみてください。選択した範囲全体が移動します。
同時に[座標1]と[座標2]の値が変化します。
<No.10> 範囲が確定したら、「OK」をクリックすると「切り取り」になり、×(閉じる)を押すと「矩形範囲選択」となります。
<No.11> ×(閉じる)を押したので「矩形範囲選択」となりました。
<No.12> ここで「余談」です。左下隅からマウスで矩形選択すると、画像の一番隅から選択できませんね。
つまり(0,300)を選択したいのですが、どうしても(0,299)となってしまいます。
※左上から選択を開始すれば、右下隅はy座標300となりますので、別に問題はないのですが。。。
<No.13> どうしても左下隅の(0,300)にマウスを当てたいときは、「余白作成」で画像の下に1ピクセルの余白を作っておきます。
<No.14> すると、このように座標(0,300)にマウスカーソルを当てることができます。
※余白の1ピクセルは後で切り取ります。
<No.15> 「イメージ」→「座標指定切り抜き」で、常に同じ縦横比やサイズで範囲選択やトリミングをする場合
JTrim は、ソフトを終了する直前に行った手順の設定を ini ファイルに保存します。
これを利用すれば、複数のJTrimを用いて、同じサイズとか同じ縦横比にトリミングするというような
作業が便利になります。つまり、作業内容によって複数のJTrimを使い分けする手法です。
たとえば これ →
複数の JTrim で使いやすくしよう
ここでは、矩形範囲選択やトリミングの作業で、常に同じサイズ、縦横比を使うケースについてご説明しましょう。
具体的には、複数(ここでは2つ)のJTrimをパソコンに入れ(書庫版)、それぞれの実行ファイルのショートカットに
たとえば 400×300(4:3)の場合はJTrim-1、 300×200(3:2)の場合はJTrim-2 というふうに
名前を付けておきます。
■JTrim-1(4:3)の設定
・ JTrim-1「400×300(4:3)」を起動します。
・座標切り取りのダイヤログに 【座標1】x:0、y:0 【座標2】x:400、y:300 と入力します。
・「縦横比を維持する」にチェックを入れます。
・「OK」として切り抜きます。
・画像を保存するなどしてJTrimを終了します。
■JTrim-2(3:2)の設定
・ JTrim-2「300×200(3:2)」を起動します。
・座標切り取りのダイヤログに 【座標1】x:0、y:0 【座標2】x:300、y:200 と入力します。
・「縦横比を維持する」にチェックを入れます。
・「OK」として切り抜きます。
・画像を保存するなどしてJTrimを終了します。
(1)複数の画像を(4:3)の比率でトリミングする場合
・JTrim-1を開きます。
・座標切り取りのダイヤログには【座標1】x:0、y:0 【座標2】x:400、y:300 が入力されています。
・矩形の右下にマウスを当てて、ドラッグしながらトリミングのサイズを決めます。
・矩形の内部にマウスを当てて、ドラッグしながらトリミングの位置を決めます。
・サイズと位置が決まったら「OK」とします。
※位置を移動してトリミングした場合、つまり【座標1】x:100、y:100 【座標2】x:500、y:400
のようにトリミングして終了した場合は、次回の座標切り取りのダイヤログは
【座標1】x:100、y:100 【座標2】x:500、y:400となっていますが、縦横比は変わりません。
(2)複数の画像を(3:2)の比率でトリミングする場合
・JTrim-2を開きます。
・座標切り取りのダイヤログには【座標1】x:0、y:0 【座標2】x:300、y:200 が入力されています。
・矩形の右下にマウスを当てて、ドラッグしながらトリミングのサイズを決めます。
・矩形の内部にマウスを当てて、ドラッグしながらトリミングの位置を決めます。
・サイズと位置が決まったら「OK」とします。
※位置を移動してトリミングした場合、つまり【座標1】x:100、y:50 【座標2】x:400、y:250
のようにトリミングして終了した場合は、次回の座標切り取りのダイヤログは
【座標1】x:100、y:50 【座標2】x:400、y:250となっていますが、縦横比は変わりません。
(共通)
縦横比は常に変わらないのですが、そのときの矩形選択部分のサイズを確認したり、サイズを
決めたりする場合は、矩形選択部分の範囲内にマウスを当てて、【座標1】を左上の x:0、y:0 に
なるように移動すれば、数値を確認しながらサイズ確認とサイズ変更ができます。
#WoodyBellsさんの掲示板にあった質問にヒントを得て掲載しました。(2008.06.30)

