■施設■
木造の和風旅館の玄関には、「黒湯の高友旅館」の提灯。
自炊・旅籠と宿泊のパターンも選べ湯治が定着しているんだなと思わせる。
今回はじっくり宿泊して温泉を楽しみました
以下、宿泊時のレポートです。
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■黒湯(混浴)■
提灯にも名前があった「黒湯」は、大浴場は通常混浴です。夜8〜9時半まで女性専用時間帯の設定あり。
いい感じに鄙びた浴場には、変形浴槽に黒湯源泉。 長方形浴槽には青白く微濁りの湯と2つの源泉を楽しめます。
洗い場はカラン&シャワーが2つ。
黒湯というから色が黒いのかと思ったら、くすんだうぐいす色濁。特徴的なのが匂いで、焦げアブラ臭+ツーンとする臭いが強烈に充満。この独特な匂いが苦手な人は気分が悪くなりそうだが、アブラ好きな私は「ここで溺れても後悔しないぞー」っと思えるほど。
パイプから出ている源泉は熱くて少量。アブラ+塩味がして黄緑がかったほぼ透明。浴槽に溜めてる間に濁るのでしょうか?
肌触りにそれほど特徴はないけれど、体全体から”濃さ”を感じられる強力な湯です。
長方形の浴槽の湯は塩味強いツルッとする湯で、体を沈めて壁に寄り掛かったら背中が痛い! 白いレース状のニョロニョロ君が大量発生してたり、湯口付近は千枚田状態になっていたりと見た目でも湯の濃さを実感できます。
温まりも良く発汗作用もあるので体力勝負なところもありますが、私が一番気に入った湯です。チェックアウト直前の〆の湯もここでした。
「幸の湯」含硫黄-ナトリウム炭酸水素塩泉(含重曹-硫黄泉)59.2℃ ph7.1 総量:2568.1mg/kg
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■黒湯 女性専用■
混浴浴場の隣にある終日女性専用浴場。
4人ほどの浴槽が一つあるだけでスペース的にも圧迫感を感じる。
湯は黒湯ともう一つの源泉をブレンドしているらしい。
湯口のオブジェが「かつては亀だったか?」と思える動物っぽい形で、アザラシ?ツチノコ?っと話が盛り上がった(^^;
混浴浴場の雰囲気と湯が好きで、こちらには入浴せずに終わってしまいました。
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■ひょうたん風呂(男湯)■
玄関右手奥にあるのが「ひょうたん」「ラムネ」風呂で、それぞれ男女別に利用するようになっています。
曇りガラスからの光りが明るい浴場、ひょうたんのほうが形が可愛いなぁ〜
「玉の湯」 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉(重曹硫化水素泉)51.0℃ ph6.5 総量:1145.2mg/kg
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■ラムネ風呂(女湯)■
窓の無い圧迫感のある浴場に長方形の4人ほどが入れる浴槽が一つ。
黒緑透明の湯は熱めの適温で、硫黄+アブラ臭の良い匂い(私的に) 浸かっていると細かな泡で被われ、肌触りがツルーッとして気持ち良い! 馬場温泉のような泡付きツルツルを楽しめる。
「玉の湯」 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉(重曹硫化水素泉)51.0℃ ph6.5 総量:1145.2mg/kg
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■もみじ風呂(家族風呂)■
自炊棟のほうにある家族風呂
自炊宿泊客のためにあるようですが、空いていたので少し利用させてもらいました。
激熱で加水して入った湯は透明でほとんど特徴なし。ですが、浴後は異様に汗が出て「温泉だったのね・・・ゴメンなさい!」って感じでした(^^;;
「顯の湯」ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉(含土類-重曹泉)76.0℃ ph7.2 溶存物質総量:2081.4mg/kg
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■家族風呂■
旅籠で宿泊した部屋から一番近かった浴場。
源泉が溜まってる湯にはアブラの膜が張っていて、湯舟にも流出していました。 仕切られた手前は1人、奥には2人入れるかなぁ〜。贅沢にも私は一人でのんびりと緑透明のアブラ臭する湯を楽しみました。
ヌルツルする肌触りは何度肌を滑らせても気持ちよく、黒湯ほど濃さを感じませんがこの位が和む温泉なのかも。
洗い場1つに石鹸・ソープ・シャンプー・コンディショナーが置いてありました。
「鷲の湯」ナトリウム-炭酸水素塩泉(純重曹泉)45.0℃ ph6.5 総量:1171.3mg/kg
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