秋の宮温泉<秋の宮博物館>
以前温泉宿だった建物は、レトロな博物館に・・・


博物館に温泉が湧いていると聞いていた。
珍しいもの好きな私は、どうしても行ってみたくて
連れを「懐かしい品があるらしいよ!」と誘い入浴が実現しました。
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■施設■
入り口は可愛いアーチがあったりして、第一印象は「ちょっと洒落たペンション!?」といった風でしたが、ツタの絡まる建物に近づくにつれ怪しさが漂ってきました。
大正時代の湯治宿だった建物で、壁には20年くらい前のボンカレーの看板があったり、レトロで錆び付いた自転車があったりと本当にここに温泉があるのか、半信半疑で受付で入館料を払い、とりあえず館内を見学しました

以前旅館だった部屋に、テーマごとに懐かしい品展示されていて「これっ、懐かしい〜!」という品々が沢山ありました。
押入れのスペースを取り壊して通路にし、各部屋を廻れるようにしたそうです。

館主のご夫人とお話していると「うちにも温泉があるのよ、誰も居ないから入ってみたら」
とのお言葉で、遠慮なく言われた方角に足を進めました。
雑然とした部屋のドアの先に
浴場に続く階段があります
浴場へは階段を下りる
まさにB級!?


■脱衣所■


木の棚とカラフルなプラスチック籠があるだけのシンプルな脱衣所です。
もちろん、男女の区別なくここだけです。
「ご入浴の方は30分以内でお願いします」という張り紙がありました

右のドアから浴場へ・・・

■浴室■
浴場のドアを開けると、薄暗い空間に岩盤をくり貫いた長方形の大きな湯船が2つだけ
蛇口もない、飾り気もない、昔旅館だった浴場に湯がただ湧いているだけ・・・
そんな不必要なもの全部そぎ落とした、自然の恵みを味わうためだけの場所です。

高い位置の窓から光が差し込み、雰囲気はとても気に入りました。

湯は湧出口に近い手前の浴槽は熱く奥は適温で、無色透明ですが肌触りにスベスベ感がありました
泉質とか難しいことは考えずに、ただこの空間と湯を肌で感じていたいと思わせる温泉でした。

浴場

注:ここの温泉は、日帰り入浴施設というわけではないような感じです。
  博物館の見学のおまけ的な温泉なのかもしれません。
  また、浴槽には苔が生えていたり床などの足場が悪かったりと、綺麗好きな方には向かないと思います。


【おぼえがき】
温泉名:秋の宮温泉
泉質:弱塩泉  源泉温度:約70℃(自噴)
入館料:500円  時間:9:00〜17:00  備品:なし
浴室:内湯1、  待合所:外にテラスあり      入浴日:2004.5.22 



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