■ 建物 ■
田園都市線 池尻大橋駅から徒歩2分と抜群のアクセスの良さと良質な天然温泉で評判の日帰り温泉施設です。
平成18年に泉質が変わり、以前地下1500mから湧いていたナトリウム-塩化物強塩泉に1000mのナトリウム-炭酸水素塩泉が加わり「自然の恵み天然ブレンド温泉」になりました。
湯色も茶褐色透明から黒湯に変化したと聞いて再訪してみました。 |
|
■ 館内 ■
広いフロアにバラエティ豊な浴槽が並ぶ「お楽しみの湯」と内湯のみの銭湯風「長生きの湯」の2つの浴場があり、料金もそれぞれ違います。 左右のドアから好きな浴場を選んで入ります。
受付でシューズキーを渡し料金を払うとロッカーの鍵が貰え、浴場へ。 今回は比べる意味もあり、前回と同じ「長生きの湯」に入浴しました。 |
|
■ 浴場 ■
男女別に内湯があります。
脱衣所は狭いけど、日中はそんなに混雑することなく利用できました。 ドライヤーは無料です。
浴場は洗い場(ソープ・シャンプーあり)が10ヶ所。
以前と同じく奥にある浴槽を覗いてみると・・・「えっ!? 真っ黒!!」と思わず呟いちゃったほど一面黒い湯色。
東京の黒湯の代表選手である蒲田温泉とは比べものにならないほどに、真っ黒で不透明。 3年前に出会った茶褐色の湯は影も形もありません。
黒湯になってから1年も経たないというのに、手桶まで真っ黒に染まっていました。
足下がまったく見えないのでそろそろと入浴。 適温の湯に体を沈めると柔らかでツルッとした良い肌触り。
まるで墨汁に浸かっているようで、透明度は1cmの濁り具合。 こんな黒湯は経験したことがありません。 気分はイカ墨スパゲッティのお歯黒状態(表現が変かな?)お客さんの肌が出てるとこだけ白なのです。
湯から出ても体に付いた雫が黒くて笑えます。 拭いたタオルもあっという間に染まります。
温まりは以前と同様にとても良く、浴後はドッと汗が吹き出てしばらく服が着られないほど。 脱衣所で涼み3年前と同じ経験してたら、なんだか妙に嬉しくなってしまいました。 べタッとした肌触りだけど乾くとしっとりします。
実は泉質が変化した後遺症とでもいいますか、ポンプや設備機器に影響が出て営業継続が困難になり、平成18年12月いっぱいで営業を停止するとのこと。 湯に砂が多く混入しているようで従業員の方も嘆いていらっしゃいました。 常連さんはしきりに続けて欲しいとあちこちで訴えていて、長年愛された湯が無くなってしまうのは本当に悲しいことですが、この珍しい湯を体験できたことを嬉しく思います。「ありがとう、大江戸東山温泉」 |
|