有馬療養温泉
川崎市のとある商店街にある1300年前からあったと伝えられる赤茶色の湯


東急田園都市線鷺沼駅から歩いて20分弱の
商店街にあるマンションの一階にあるのが
有馬療養温泉旅館
宿泊も出来ますが、今回は日帰り入浴で
雑誌のパスポートを利用して行ってみました
*****************************************
■ 外観 ■
名前から想像して昔ながらの古い建物を想像してたんですが、綺麗なマンションの入り口に看板があり、驚きました。兵庫県の有馬温泉のような鉄分を含む褐色のにごり湯と聞いていたので”本当にここに温泉があるの?”と半信半疑で自動ドアを入りました。

■ 受付 ■
玄関左手に下駄箱があり、向かい側が受付になります
黄色いタオルが山積みされていて、通常は入浴料金内でバスタオル&手拭いも付いてきます
パスポートにスタンプを押してもらい、病院で渡されるような小ぶりのプラスチックコップを貰います。どうやらコップの下に入浴時間が書かれていて料金別の入浴時間が分かるようになっているようです。
(入浴時間によって料金が違います。詳細は↓のおぼえがきをご覧下さい))
休憩所の奥に男女別の暖簾がありました。その奥には食堂もあり、一日休憩で療養に来る方もいらっしゃいました。

■ 浴場 ■
脱衣所はこじんまりした感じで、鍵付きのロッカーが多数あります。
洗面所にはドライヤー、シャワーキャップ、歯ブラシがあり、そんなところが”旅館なんだなぁ”と思わせます。
先客が上がるところだったので「お湯はどうですか?」と聞いてみると「よーく温まるよ。じっくり入っていきなさい」との言葉に期待が膨らみながら浴室へ。

脱衣所 洗面所

ガラス戸を開けると目に飛び込んできたのが赤茶色の湯!!
こんなに濃い色の湯は久しぶりです。しかも、こんな都会にあるとは・・・
そんなに広くない浴室の左右にある洗い場には4つずつカラン&シャワーがあり、ソープ・シャンプーも完備。
浴槽からは湯が溢れることは無く、ライオンの湯口からチョロチョロと冷たい源泉が流れ込んでいます。浴槽の湯の色とは違い、透明でした。
源泉の鉄分が酸化して赤茶色に変化した湯に身体を沈めると、足がまったく見えないほどの濁り湯で、赤茶色の細かな結晶があり湯底にもなにやら沈殿していました。
41度に沸かされた温泉は、肌触りがキュキュっとしてゴム手袋をして触っているようなくっつく感触です。
そんなに熱くない湯なので「これはじっくり入っていられるなぁ〜」と思いながら、貰ったコップで早速飲泉。薄い鉄味がして冷たいので美味しく飲めます。
これは長湯して楽しめそう・・・と、ご一緒した方と話なんぞしていたら5分もすると顔から汗が吹き出てきて、驚きました。 そのうちに身体が妙に疲れたような感覚になり、身体を包み込む湯じゃなく”入り込んでくる湯”なのだと感じる。


湯上り後もしばらくは汗が引かず、しばしイスで休憩。
そういえば、腰痛で療養の常連さんがおっしゃるには「一回入浴したら脱衣所にあるイスにタオル巻いて休んで、また入ってから帰るんだよ」と言ってました。無理せず、温泉効能の恩恵に与れるといいですね。
朝一番のお湯の表面には金色の膜が張るらしい。なにか神秘的なものを感じずにはいられない温泉でした。


【オプション】
今回は電車で最寄の鷺沼駅から歩いて温泉まで行きました。(バスもあり、5分で着きます)
行きは下り坂。逸る気持ちがさらに早足になりながらも、帰りの昼食場所の下見も忘れません。
3月半ば、
もう春ですね

温泉からすぐの商店街のなかにあるGOROGORO(ゴロゴロ)という料理屋でランチしました。
さらに駅へ向かう途中に混雑しているパン屋さんがあったので寄ってみたら、TVチャンピョンに出たパン屋さんだったようで、何種類か買って帰ったパンも美味しかったです。
「もあ 小麦館」
クリームパンのクリームは
濃くてバニラビーンズ入り♪

近所のサラリーマンが
買っていたカレーパンも
なかなか旨い!

☆往復で半日かかりましたが、行った事のない街に濃い温泉といろんな発見があって楽しかったです。


【おぼえがき】
温泉名:有馬療養温泉
泉質:単純炭酸鉄冷鉱泉  源泉温度17℃  ph6.7  成分総計431.0mg/kg
料金:2時間以内1700円、3時間以内2500円、夜9〜10時1000円、他あり
時間:11:00〜22:00
備品:シャンプー、ソープ、ドライヤー、無料ロッカー有り
浴室:内湯各1 待合所:イス、休憩所あり             入浴日:2004.3.12



HOMEおんせんTOP県別一覧