かんの温泉<菅野温泉旅館> 源泉8つ、浴場5ヶ所の温泉天国!! |
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■ 施設 ■ 然別湖からほど近い場所にある山の中の一軒宿で、秘湯を守る会会員の温泉宿です。 本当に熊が出てもおかしくない寂しい山道・・・の先、辿り着くまでちょっと不安でした。 宿はいくつもの棟が片寄せあってるといった外観。 玄関入り口は駐車場から行くと裏側になります。 浴場が館内に点在するということで、帳場には浴場案内図がありました。 ■ 浴場 ■ 館内には5ヶ所の浴場があり、どこも基本的には混浴でそれぞれ源泉が違います。 加温・循環はしていない源泉を引いた放流式(源泉掛け流し)。 源泉温度により加水している浴槽もありますが、詳しい湯使いが浴槽ごとにきちんと掲示されているのは好感が持てました。 浴場によっては女性時間帯が設定してある場所もあり(岩風呂・中浴場)、小浴場は内鍵で貸切風呂として利用することができます。 どこもシャワーはありませんが、内風呂にはカランやソープ類が用意されています。 混浴ということで、私達はふたりで会話しながら初めての湯をあちこち楽しんでみました。 |
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<露天風呂> ・福禄の湯(含石膏食塩鉄泉42〜64℃) 脱衣所も男女一緒です。 黄土色濁で熱めの源泉が注がれる浴槽は、イチイの木をくり抜いた大きな丸太風呂。 その湯が流れ込む四角い木造り浴槽は温めです。 細かな鉄サビ色の湯の花で濁って見えます。 露天といっても狭い場所に湯船があるだけで、玄関側に位置するためか目隠しのブルーや緑のネットが掛かり居心地は良くありませんが、裏手に小さな滝がありそこは◎です。 色の濃い濁り湯はこの露天だけだし、木造り浴槽も楽しめます。 湯上り後もポカポカで温まり良いです。
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<岩風呂> ・寿老の湯(重曹硼酸食塩泉 53〜78℃) 脱衣所も男女一緒ですが、女性時間帯が設けられています。 大きな岩造りの浴室は、半洞窟風呂といった雰囲気。 湯口以外に湯底からプクプクと湧いている足下湧出です。 微濁りの湯は熱めですがわりとサッパリした湯上り。 以前はクロレラの湯とも言われていて、なんとも効きそうな湯です。
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<小浴場> ・弁天の湯(含硼酸重曹食塩泉 42、45℃) 脱衣所も一緒で、貸切風呂として内側からカギが掛けられます。 少し鉄っぽい味がする湯で、家族風呂的存在の浴場です。 |
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<中浴場> ・不動の湯(左:含硼酸重曹食塩泉 56℃) ・大黒の湯(右:含石膏食塩泉 48℃)
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<大浴場> ・恵比寿の湯(重曹食塩泉 53℃) ・毘沙門の湯(含芒硝重曹食塩鉄泉 58℃) ・布袋の湯(含炭酸重曹食塩泉 35℃) 脱衣所は男女別です。 ひょうたん型の毘沙門の湯は10人くらいは入れそうな大きな浴槽。 微濁りの湯でよく温まります。 湯口のコップで飲泉してみると炭酸+苦味+鉄味で口の中がシュワシュワ! 2人ほどの半円形浴槽の布袋の湯は、岩壁の上部から岩伝いに湯が流れ込み、立派な赤茶色の湯道が・・・。 赤茶色の藻のような湯花が沈殿し、鉄味+塩味の適温の湯。 岩段を上がった浴場の奥にある恵比寿の湯。 温めで無色透明、味に特徴は無い。 高い位置から岩壁伝いに湯が注がれ、成分で岩が一体化し鍾乳洞のような薄暗い雰囲気が妙に落ち着きます(写真はフラッシュ使用) 贅沢1人用、先客が居たら遠慮してしまいそうな大きさです。 この大浴場だけで3種類の源泉が楽しめ、浴場もそこここが温泉成分で染まり、溢れる湯が排水溝に渦を作る。 混浴だと入り難いですが、誰も居なかったので存分に湯を楽しむことができました。
温泉宿に浴場が点在する宿はあれど、全て源泉が違うというのは珍しいのではないでしょうか。 どの浴場もそれぞれ個性的で、あちこち巡っていても飽きません。 日帰りで利用できる無料休憩所(10時〜17時)もあります。 付近の渓流沿いには無料で入れる露天風呂もあり、時間を忘れて楽しめるエリアだと思います。 |
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【おぼえがき】 | |||
温泉名 | かんの温泉 菅野温泉旅館 〔01566-6-2848〕 | ||
源泉名 | |||
泉質 | 上記参照 | ||
泉温 | ℃ pH: | ||
湧出量 | -L/min | ||
成分総計 | g/kg | ||
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料金 | 1000円 | ||
時間 | 10:00〜17:00 | ||
備品 | ソープ、シャンプー、カラン | ||
浴室 | 混浴浴場 5ヶ所 | 待合所:休憩所、ロビー | |
入浴日:2006.9.28 |