幌加温泉<鹿の谷>
4つの源泉が味わえる山の宿
■ 施設 ■
上士幌町の国道273号から少し山に入った場所、佇む2軒宿のうち奥にあるのが幌加温泉鹿の谷です。 ちなみにもう1軒のホロカ温泉旅館とは別源泉です。

周囲は深い森でとにかく静か!
近くには糠平湖や糠平温泉に然別湖、反対へ行くと三国峠やその先の層雲峡など見どころ温泉どころ目白押しで、有名観光地の谷間にひっそり隠れた存在の温泉です。
そんな鄙びた秘境でも、平日にも関わらず宿泊客が何組もいて逆にビックリ! 本当は有名な温泉だった?! 鹿の谷は素泊まりのみの自炊宿で、家族経営の温泉宿です。 私達はキャンプの予定を雨で断念し、急遽当日予約で宿泊することができました。
【宿泊データ】素泊まり一泊4000円(布団・浴衣付き)、布団なし素泊まり一泊2500円(布団・浴衣なし)

■ 浴場 ■
混浴内湯と露天風呂が1ヶ所、女性専用内湯が1ヶ所あります。
玄関突き当たりが男女別の脱衣所。
シンプルで床などはボロいけど、バスマットはきちんと洗濯されて気持ちいい足ざわりです。

男性脱衣所からは混浴内湯へ
女性脱衣所からは2つドアがあり、混浴内湯と女性専用内湯へ行くことができます

<混浴内湯>
ドアを開けると広ーい浴場、そこにコンクリうちっぱなしの浴槽が3つに仕切られそれぞれ8人ほどの大きさ。 手前からナトリウム泉・鉄鉱泉・カルシウム泉で、ドアに近い浴槽は半分パネルで囲われ女性用の空間?が作られているが、男性入り口側に位置し狭苦しそうで一度も中には行かなかった。 こんな山奥、広い湯船で温泉を楽しんだほうがいいよね。

泉質が違えば温度も違う、当日は手前から温い・普通・熱いとなって、好みの温度の湯に入れるのもいいし肌触りで選んでみるのもいい。 3つの泉質、正直それほど湯の特徴は分からなかった・・・反省。 入った感じでは、カルシウム泉が一番気持ちよく感じたかな。でももっと気に入ったのが露天風呂!なのです。

<混浴露天風呂>
内湯の奥にあるドアを開けると砂利道の向こうに湯気が上がっていた。
渓谷沿いに長方形のコンクリ浴槽がポツンとあり硫黄泉が溢れ、白い粉湯花が沈殿。
熱めの湯に浸かっていると湯けむりとともに甘い硫黄の香りが漂い、微濁りの湯は”正しく温泉!”って感じを存分に楽しめる。
パイプで引かれた触れないほど熱い源泉が岩?を伝って浴槽に・・・。その岩(だったと思われる)は温泉成分で見事に鍾乳化し、遠くから近くからまたは角度を変えてとずーっと見ていても原形がどんなだったか想像できないほどだった。

山の木々が色付き始めの景色を眺めながらの湯浴みは「最高〜!!」
相方が内湯で身体を洗っている間もずーっと露天に居るほど気に入って、大満足でした。

<女性専用内湯>
女性脱衣所から出入りできます。
こちらもコンクリうちっぱなしの6人ほどの浴槽が1つあるだけで、源泉は透明なカルシウム泉。
当日夜は温めだったこともありとても柔らかな肌触りで、ふわふわといつまでも薄明かりの中入っていました。 本当に山の中の秘湯って感じです。
翌朝は宿の女将さんが「夜温かったからバルブ開いたら今度は熱過ぎちゃって入れない」 本当に足も入れられないほど激熱になっていたので源泉温度は高めのようです。

登山シーズンなどは山小屋的存在の為混雑しそうですが、また空いている時期に訪れて今度は大好きな露天風呂から満天の星空を眺めてみたいと思います。

玄関入り奥が浴場

外へ出ると遠くに露天が

仕切り壁が成分で鍾乳化

女性脱衣所

露天風呂

粉状の湯の花

混浴内湯

浴槽からドアを見ると・・・


女性専用内湯

浴槽内は析出物でゴテゴテ!


【おぼえがき】
 温泉名  幌加温泉 鹿の谷 〔01564-4-2163〕
 源泉名  -
 泉質  ナトリウム泉、鉄鉱泉、カルシウム泉、硫黄泉
 泉温  ℃  pH:
 湧出量  -L/min
 成分総計  -

 料金  500円
 時間  8:00〜20:00
 備品  なし
 浴室  混浴内湯1、混浴露天風呂1、女性内湯1  待合所:ロビー
宿泊日:2006.9.27



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