『吉凶だけでは語りきれない』



占いでは吉・凶という言葉が使われていますが
彩香が占いを学び鑑定を続けていくうえで
つくづく感じるのは、人の人生は吉凶だけでは語りきれないということ。


大吉の人の人生が順風満帆で、
大凶の人の人生が難航するとは限らないのです。


西洋占星術でいうとハードアスペクト・ソフトアスペクトと呼ばれるもので
星と星の角度を見て吉凶を判断することがありますが…
これはあくまで、自分の中で矛盾があるかないかの問題。


成功者になるか?幸せになれるか?
ということとは別のことなのかもしれない…と
最近、彩香は思います。


人生を歩んでいく中で、
凶とされるハードアスペクトの人は自己矛盾があり
葛藤を多く感じるため、克服法を身につけるまでには困難がつきまといます。
でも、克服法を見つけることで、運勢に左右されることなく、
自分自身の力で力強く歩むことができるのです。


逆に、吉とされるソフトアスペクトの人は、
スムーズに自分の中で物事を処理できるので、
自分自身で素直に答えを導き出すのことができます。
でも・・・、自己矛盾がない分、自分の考えが明確なので、
他の考えを受け入れられない、
予測不可能な状況に対応できないという問題点が出てきます。


ハードアスペクトの人は打たれ強く、
ソフトアスペクトの人は打たれ弱い。


鑑定をしていく中で、彩香がよく耳にするのが…
『以前、占い師さんに私の運は最悪って言われたのです。
そんなに悪いのですか?』
『以前、占いさんに運が良いといわれたのに、
なぜこんなことになるの?』という質問。

運は良い悪いだけでは語りきれないのです。


もし、あなたが占い師さんに
『あなたの運は良いですよ』
『あなたの運は悪いですよ』と言われたら
『どういうことが良くて、どういうことが悪いのですか?
どうしたらよいですか?』と
突っ込んで話を聞いてみましょう。


常に彩香が思うことは、
どんな人にも同じ分だけ幸運が巡ってくるということ。


幸せなことだけの人もいなければ、
不幸せなことだけの人もいないのです。


『あなたは運が悪い』『あなたの運は凶ですよ』
といわれても落ち込まないでくださいね。

最近、彩香が思うもう一つのことは、今の殺伐とした世の中では
実は凶の運を持った人の方が生きやすいのではないかということ。


彩香が占いを始めた頃はバブルの名残もあり、
占いに来る方は、
ハードアスペクトを持った凶と呼ばれる運の方が多かったのですが
最近では、
ソフトアスペクトを持った吉と呼ばれる運の方も多く訪れます。


打たれ強いハードアスペクトの方は不況にもメゲずに
前向きに果敢に歩んでいくためのアドバイスを求めるのに比べ
打たれ弱いソフトアスペクトの方は何かにすがりたい気持ちで占いを頼るようです。


時代と共に、吉凶という判断も変わっていくように彩香は感じます。


あなたが占いをしてもらう時には吉・凶という言葉に拘らずに
自分はどんな運を持って生まれたのか?
そして今はどんな運勢にあるのか?
今の状況をクリアするには何をどうしたら良いのか?
ということを具体的に訊ねて聞いてみましょうね。


占い師も人間ですから、
少なからず、占い師の価値観や人生観が、
鑑定結果にプラスされているように思います。
占い師の意見を、
うんうんと頷いて聞いているだけでは答えは見えてこないのです。


その占い師にとっては大きなことでも、
あなたにとっては小さなことかもしれない。
その占い師にとってはYESでも、
あなたにとってはNOかもしれない。


あなたと同じ価値観を持つ占い師や
感受性が強く視野の広い占い師と出会えるのがベストですが…
あなたのすべてを理解してくれる…という占い師と巡り会うのは、
正直言ってなかなか難しいと思います。


占いは、あくまで参考書。アドバイスです。


占い師の言葉をすべて鵜呑みにしないで、
材料をもらったら、自分で調理して、
自分なりの料理を作ってみてくださいね。


人生とは、吉凶だけでは、語りきれないもの。


吉という言葉に踊らされて、努力を怠ってしまったり
凶という言葉に押しつぶされて、落ち込んでしまったりしないで
自分自身の力で運を掴み取ることをお忘れなく!!


必ず、あなたには幸せになるための力が秘められているのですよ。


吉凶という言葉に惑わされずに、
幸せになるための自分なりの方法を見つけてみましょうね。



February 2008 Fortune Coordinator 華月 彩香 Ayaka Kazuki





  
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