「んっ・・・・ふっ」
息がまともにできない。息苦しいけれど、それ以上にさきほどから体の内側が疼いてしかたがなかった。
政宗の固い指が、幸村の髪を撫でるだけで幸村の体がヒクンと反応する。
それを目を細めて政宗は見つめながら、口元を持ち上げる。
「なぁ・・・・」
「・・・っ」
耳元で吐息交じりの声で話しかけられて幸村は身もだえした。
政宗の低い声が、腰のあたりに響いてムズムズする。
モジモジとしていると、政宗が小さく笑った。
「たまらねぇ、な?」
「ぁ」
肌に冷たい感触を感じ、思わず身を竦める。
だがそれは、すぐに幸村の肌を味わうようにじっとりと触れ始め、彼が触れた箇所が妙に熱い。
胸の頂にある小さな粒を再び吸われて、小さく声をあげた。




「いい声だ。もっとなけよ」
「あっ・・・いやぁっ・・・っ」
つつっ。と、舌先で腹部を辿り、そのまま脚を持ち上げられて、その内側を吸われる。皮膚の薄いその部分を刺激されて、幸村はまたも小さく悲鳴をあげた。目の前の光景に顔を覆いたくなる。脚を開かされて、その内側を愛されている。そうしながら、政宗の長い指は、己のそれに絡まって、一度達して萎えたそこは再びもちあがってしまっていた。
指を上下するたびに、滑るそこはすでに薄っすらと滲んでいて、政宗の指を濡らしてとてもいやらしい。
「やめ・・・ろっ」
「・・・違うだろう。気持ちいいんだろう? こんなに濡れて」
強めに握られて悲鳴をあげた。またもズクンと内側が痺れて、腰が疼く。
「腰振って・・・誘ってんのか?」


「ちがっ・・・あっはぁんっ・・・!!」
ぬぷ。と、何かが尻をすべってその割れ目に張り込んできた。
驚きのあまりに涙で滲んだ目をまいいっぱいに開いて、政宗を見る。
「アンタのここが、俺の指を飲み込んでいるぜ?」
「ばっ!! ひっ・・・んっ」
入口をほぐすように愛撫されて、腰が自然と揺れる。
こんな場所で気持ちよくなるなんていやらしい。そう思うも、政宗がそこをくすぐってくるたびに、幸村自身が張り詰めてくるのがわかる。
脚を豪快に開かれているものだから、その様子は丸見えだ。
羞恥のあまり目をぎゅ。と、瞑る。
だが、その光景は消えてはくれない。
(かき回しては、駄目)
だんだんとやわらかくなるそこに気をよくしたのか、その動きはだんだんと激しくなり、指はいつしかもっと内側にまで入り込んできている。ぐちゅぐちゅという卑猥な音が耳に入り込んできて、恥しさで死にたい気持ちになる。



「綺麗なモンだな」
「・・・なっ・・・にがっ・・・あっっ」
グルン。と、指でかき回されて悲鳴に近い声をあげる。その様子を見下ろしながら、政宗は言った。
「アンタのココが」
「ひぁっん!」
内側の一点をぐい。と、押されて感じたことのない感覚に幸村の思考が飛んだ。
あまりの気持ちよさに、幸村自身は完全に勃起して、蜜があふれ出してしまっている。
「すげぇ、エロい」
政宗は、完全に勃ちあがったそれを見下ろして、たまらねぇとばかりに唇を舐めた。
(指でこんなになるなんて)
信じられない以上に政宗がそこを擦るたびに、体にはジクジクとした疼きが熱となりたまって、妙に叫びたいようなそうでないような感覚がたまってゆく。
「ぁ・・・ぁ・・・はぁ・・・んっ・・・ぁ」
「そろそろイケるか?」
なにが。と、思うが問いかける元気もなく政宗の行動をみていた。政宗は素早く己の着物の帯を解き、前をはだけさせた。
(あっ)
目にしたものに目元を染める。




露になった政宗のそこはすっかりと勃起し、怒張したそこからは先走りのモノがあふれ出していた。
それを見るだけで、もっと体はジクジクする。
「・・・・幸村・・・・」
甘くかすれた声で名を呼ばれ、口付けられる。くちゅりくちゅりと口付けを交わしていると、背後に違和感を感じた。
「・・・あっひっ・・・ひぅっ!!」
ずぷ。と、入り込んだのは指とは比べ物にならない質量のそれで。熱さも硬さも全然違う。
それが、ぐぐぐ。と、はいってきて目の前が真っ白になった。
(熱い!)
ぬちゅぬちゃずぷ。と、入り込む異物を排除しようと、幸村の内側がきゅ。と、締まる。だが、その内側を擦りながら広げながら政宗が押し入ってくる。
―――っ・・・あっ・・・いっ」
圧倒的な存在感に息ができない。
「幸村・・・」
「・・・・・ァ・・・んっ・・・・はぁん・・・・んっ」
優しい声とともに、性器を握られた。グニグニと揉まれて、あっというまに萎えかけたそこは元気を取り戻す。
それにあわせて、強張った体が少しほぐれてくると、政宗は幸村の腰を支えて、中をなじませるようにゆるゆると動き出す。
そうすると、だんだん痛みだけだったそこからじわ。と、別のものが広がってきて幸村の声が変化していった。
「あっ・・・ぁん・・・・んっ・・・・」
ズクンズクンという甘い痺れが全身に広がっていって、再び元気を取り戻した幸村自身が再び濡れ始める。
それを確かめてから、政宗は腰をしっかりと支えてグイと奥を突いた。
「あっ・・・・!」
短く声をあげた。
それが始まりのように、ぬちゃぬちゃと腰を打ち付けるようにして突かれて幸村は身悶えた。
(政宗殿が動くたびに、某がおかしくなる!)
もうなにがなんだかわからない。ただ、政宗の男根が幸村の中をかき回して、それが気持ちよくて、前からはたらたらと欲望の証が燃えれだして、グン。と、疲れるたびに、ぴゅ。ぴゅ。と白い飛沫が飛び出す。
(もっと突いてくだされ・・・おかしくなりそうだ)
もっと、というように手を伸ばして政宗を抱き寄せた。すると一瞬驚いたように目を見開いてから。政宗の動きが激しくなった。


「アッアッあっ・・・・・まさっむねっどの・・・・っ」
―――っ」
何度もガクガクと揺すぶられて、幸村はついに熱を吐き出す。それが政宗の腹を汚した。
と、同時に中で政宗もまた熱を吐き出した。







「Hey、調子はどうだ?」
「・・・・大丈夫で・・・ござるよ」
政宗の着物に包まって、蓑虫のようになったまま幸村は完全に擦れた声で答える。
腰がダルい。尻が痛い。それ以上に、全身ドロドロであのあと舐められるし、噛まれるし、吐き出したものは全部舐めとられるし、何度も繋がるし。思い出しただけで、恥しさで死にそうになる。
喘いで、信じられない声をあげて。なおかつ。なおかつ。
(もっと揺すってなんてどの口が・・・)
死にたい。いますぐ消えたい。
そう思うのに、今包まっているのは政宗の着物で彼の匂いにドキドキしているのは、何事であろうか。
「・・・悪かった、」
ポン。と、頭に手を置かれて政宗を見上げると。
「?! なななななんで裸で!」
政宗の鍛えぬいた綺麗な裸体がそこにある。ところどころに赤い痕があるのは、お前もつけてみろよといわれて、幸村がつけた情交の証だ。胡坐をかいて、己を見下ろす様子はどうにも色っぽい。なにがどうなんていわれても困るのだけれど。
慌てて目をそらすと、くすり。と、笑われた。
「・・・・なんの謝罪でござるか?」
誤魔化すように問うと、政宗は覆いかぶさるように幸村のほうに倒れてきて。抱きしめる。
そのまま、ちゅう。と、頬に口付けをしてきて額を寄せてきた。
「アンタがかわいすぎて、我慢できなかった」
「んなッ?! ・・・・んっ」












「・・・任務とはいえ、ずっとこれ聞いてろって?あの二人一晩中ヤりそうだよ・・・。誰かかわって・・・俺様かわいそう」


主人の護衛も任務のうちなので、しっかりと丸聞こえな距離で待機していた佐助によって呟かれていたことを幸村が知るのは、だいぶ先の話であった。










あとがきという名の懺悔
このサイトは年齢制限ねぇな。と、思いながらも書いてしまいました。
てか・・・話のオチが見えずに困り果てました。
要するに今回も勝てなかったんです。
そんなお話です。
政宗は佐助のことを知っていて、幸村のあんな声を聞かれた事に関して、
殺意を覚えます。逃げるんだ、佐助!
「俺様全然嬉しくないって!!」
と、言いながらものすごい速さで逃亡するんだと思う。
かわいそう(笑)

お付き合いしてくださってありがとうございました!
20.4.30. 完結

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