水槽


水を溜めることができる容器なら何でも水槽として利用できますが、 鑑賞を目的に各メーカーからさまざまな水槽が出ているので それを使うことを前提で話したいと思います。

水槽にはそれぞれ大きさによってだいたい決まった 規格があって、鑑賞面の幅の長さで『30センチ水槽』とか 『60センチ水槽』のように呼びます。
また縦、横、高さが同じ長さの立方体の水槽をキューブ水槽などと呼びます。

現在市販されている水槽に使われている素材は主にガラス、アクリル、 プラスチックの3種類です。
個人的には丈夫で傷が付きにくいガラス水槽をお勧めします。

さまざまな熱帯魚関係の図鑑や雑誌、 ホームページ等でよく「初心者は60cm以上の水槽で 始めたほうが良い」という記述を目にします。

なぜ60cm以上の水槽ではじめたほうが良いのかといえば、 60センチを規格にした製品が多く、 また水量が多いので水質管理が楽だからだと思います。

しかし私は初心者の人は30〜40センチくらいの小型水槽で 始めてしばらくしたら60センチ以上の水槽に移行しても良いと思います。

なぜ小型水槽から始めるかというと、 1つにはアクアリウムを始めてはみたものの、 学校や仕事が忙しく管理できなかったり、 知識・経験不足で生物を死なせてしまいあきらめたり、 という理由ですぐにやめてしまう人が多いということです。

60センチ水槽はセットで安く売られていることが多いですが、 それでも1万円以上するものがほとんどです。 またそこに底砂や水草、魚などなどを加えていくと 軽く3〜4万円を超えてしまいます。これは結構痛い出費だと思います

それに比べ小型水槽はセット品でも3〜4千円前後で手に入ります。 また底砂や水草、魚の量も少なくてすむので 大きな水槽より比較的安くはじめることができます。

最近では小型水槽ブームによって小型水槽用に 性能の良い濾過機などが格メーカーから出されており 、水質管理においてはほぼ問題ないと思います。

ただ水量が少ないため外気の変化を受けやすく 夏場など気温の高いときは水温も高くなってしまいます。

これについては水槽用ファンを使うことで温度を下げることができますが、 ファンを回す分の電気代が多少かかってしまいます。

理想は10月頃に始めて4月頃になったら大きな水槽に移行するのが 良いと思います。

熱帯魚を長く飼っているとどうしても元気のない魚を隔離したり、 繁殖を狙うためなどにメインとは別に水槽が必要になってくるので、 少し小さめの水槽は持っておいて損はないと思います。

By 朝来

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