ろ過機
ろ過機(フィルター)というのは簡単に言えば水槽内の水をきれいにする装置です。
ろ過にはスポンジなどで水槽内の細かいごみを絡め取る物理ろ過と、
微生物(ろ過バクテリア)の働きにより水槽内の有害物質を分解する
生物ろ過、活性炭などで汚れを吸着する吸着ろ過があります。
ろ過機には現在さまざまなものがありますが、大きく分けると上部式、
外部式、底面式、投げ込み式、外掛け式の5つに分けられます。
ここではそれぞれの構造やメリット、
デメリットをあげていこうと思います。
上部式
ほとんどの60センチの水槽セットについているのがこの上部式ろ過機です。
このろ過機は水槽の後ろ半分の上部にポンプとろ過槽を乗せて
使います。
このポンプで水槽内の水を汲み上げ、
ろ過槽を通すことによってろ過を行います。
メリット
- 価格が割と安い。
- ろ過槽が比較的広い。
- 酸素を多く溶け込ませる構造のため、酸素を好むろ過バクテリアが
活動しやすくまた水草がなくてもエアレーションしなくてもいい。
- ろ過槽内の掃除が楽。
デメリット
- 水槽の半分をろ過槽が覆ってしまうため後ろ半分が暗くなる。
- 二酸化炭素を逃がしやすい構造なので水草が育たない。
- 水がろ過槽から水槽内へ落ちるときにじょろじょろと音が出る。
外部式
水草水槽をやりたいと思うのであれば
外部式ろ過機を使うことになるでしょう。
このろ過機は水槽の外にポンプとろ過槽を置いて使います。
最近エデニックシェルトという小型水槽用の外部式ろ過機も
登場しました。
メリット
- ろ過槽がかなり大きいため、ろ過能力が非常に高い。
- 水の給水口と排水口の場所を自由に決めることができる。
- 排水口の位置をずらす事で酸素を多く溶かすことも、
二酸化炭素を逃がさないようにすることもできる。
- ポンプの音がかなり静か。
- 水槽の上部が広く取れるので水槽全体を明るくすることができる。
デメリット
- 価格が高い。
- 水槽より下の位置にろ過機を置くスペースがいる。
- ろ過槽内の掃除が面倒。
- 慣れないと水漏れ等のトラブルが起こりやすい。
底面式
水槽の底に設置してその上に底砂を敷いて使用します。
底面式は底砂自体がろ過槽になります。
メリット
- 価格が安い
- 底砂全体でろ過するのでろ過能力が高い
- 上部式や外部式のろ過機とつなげることができる。
- 底砂内にも水が流れるため、底砂を厚くしても水が腐りにくい。
デメリット
- 掃除のタイミングがつかみにくい。
- 目詰まりしやすい。
- 水草の根が絡まる。
- 一度設置したら取り外すのが困難。
投げ込み式
投げ込み式には主に水中ポンプを使う方法と
エアポンプを使う方法があります。
このろ過機は水槽内に設置するため小型でろ過槽が小さく、
ろ過能力があまり高くないので、小型水槽で使うか
メインのろ過機と併用して使うことになります。
メリット
- エアポンプを使うスポンジフィルターなどは非常に安値。
- 取り付け取り外しが簡単。
- 掃除が楽。
デメリット
- 水槽内に場所をとる。
- 水中ポンプを使うものはポンプの熱が発生する。
- ろ過能力が低い。
外掛け式
このろ過機は最近できたろ過機で活性炭による吸着ろ過の方式を
とるものが多く、小型水槽用のメインろ過や
普通の水槽のサブフィルターなどに使われています。
小型水槽セットについてくるろ過機はこの外掛け式が多いです。
基本的な構造は上部式ろ過機とあまり変わりませんが、
水槽の縁に引っ掛けて使うため、水槽上部にスペースが取れます。
メリット
- 価格が割と安い。
- 取り付け取り外しが簡単。
- ろ過能力が割りと高い。
- 掃除が楽。
デメリット
- ろ過機を引っ掛けるところに蓋がつけられない。
- 水槽の背面または側面にスペースを空ける必要がある。
- メーカーによって音の大きさに差があり
音がうるさいものもある。
- 付属のろ材が活性炭でそれを使うと定期的に取り替えなければならず、
維持コストがかかる。
〜まとめ〜
60センチ以上で観賞魚がメインの水槽なら上部式か外部式または+底面式。
水草水槽をするなら外部式。
小型水槽なら外掛け式か底面式または小型外部式。
隔離や繁殖のための一時的な水槽なら投げ込み式、
といったところでしょうか。
By 朝来
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