5月2日午後1時過ぎ
以前は午前10時には来ていた塵収集車。このところこの時間のようです。2人いた係員が一人になっています。
今日も小雨の中一人で黙々と塵運搬車を運転し、塵置き場から袋を一つ一つ運搬車の中に放り込む。
塵が運搬車の中で押し潰されプシュプシュ鳴るときがあるが必ず彼は車の側部にいます。
万が一の爆発の時の危険を避けるためかもしれません。
3万6千人の人口の群馬町地域には5台この車が稼動している。ほぼ7000人に一台の割りだ・・予算書を見ればこれ一台にかかるコストが見えるはずなのだが・・・
高崎市全域で見るしかないのだが・・労務費見ると、職員一人当たりの賃金コスト7,828,081円。ほぼ800万円だ・・
18年4月8日撮影 足門町八坂神社の境内です。遊具にペンキが塗りなおされました。神社を監理してくださる総代の方々・・・ありがとうございました。費用は3万円。
職人さんが丁寧に、色を工夫して塗ってくださいました。写真左手に、障害を持った子供さんたちの放課後教室があります。「どんな色がいいでしょうか?」と、職人さんは、この教室の子供達や世話をしてくださる職員の方に聞きながら塗ってくださいました。やさしい、美しい色に塗れました。八坂神社・・朝の通学時だけでなく、放課後も・・子供達の来てくれる事を待っています。
なんでこの場所であまり遊ばないのか若いお母さん方に聞くと・・人の眼が届かず危険・・との事。近所には不審者もいないのだが・このお母さん方は新興住宅の方々・・・地域の老人達との付き合いが薄く、この地域の人々の構成は若いお母さん方にはわからない。老人会と育成会との交流があれば、と思うが、この老人会が現在休眠状態だ。リーダーが見つかりません。
せっかくの遊具に子どもらが群がらないのは、地域に子供達が少ないからではなく、地域を構成する人間関係の変質に問題があるからかもしれません。冠婚葬祭の儀式が隣近所の共同で支えあう仕事でなくなったこと・・選挙法が厳しくなり、選挙もまた地域の人々の集い?の場ではなくなったこと・・などが、地域の人々の関係を希薄にさせ、相互の情報を捉えがたくしています・・・結果として・・・子どもらが・・・地域の資源を利用した遊びが出来なくなっています。
写真前面の頭部は・・・曾おばあちゃん・・・とてもお元気です。
群馬町最後の町民運動会・・・子どもらの生命の一瞬・・・負けるなよ!倒れても起き上がれ!
8月20日
群馬町の介護保険の制度を支える、医療法人三愛会の年に一度の納涼祭。
役場の福祉課長と同席しました。群馬町の介護保険は年額18億円の予算規模です。一般会計の全額が100億の町ですから、この18億円という金額の大きさはわかるでしょう。
介護保険発足時と比べて2倍の需要があります。介護保険を利用される高齢者にとっても、家族にとっても、大事な、生活と命を支える制度です。
納涼祭は三愛会の近隣の住民や子供たちも沢山来ていました。職員の方たちによる焼きソバ、ウインナ焼き、たこ焼き・・に行列ができていました。
若い職員が車椅子の重度のご老人の傍に立っていました。甘みの入った冷たいお茶の吸飲みを2つ持っています。、こういう、粘度の低い液状のものでも、障害を持つご老人には,嚥下がむずかしく、時間もかかります。飲み込むことがむずかしい。若い青年が辛抱強く丁寧に介護していました。介護の大変さが・・よくわかりました。こういう介護の実際を見せてもらえることも・・
この催しの大切な意義のひとつでしょう。
群馬町・・という呼び名では、最後になる、私達の地域の町祭りの最後を飾る花火。
大型ショッピングモール・イーオンの進出は、私達の地域をどう変えてゆくのでしょうか。
着々と用地の整地が進行しています。表土が剥され、古代の地面が出てきました。たくさんの穴は・・われわれの先祖の住居跡です。この地を耕し、、家族を作り現代の私達まで続く命を養ってきたのです。調査終了後、この上に、コンクリートが敷き詰められ、たくさんの店舗を抱える大型ショッピングモールが建設されます。前方の緑色の丘は、剥された表土の山です。豊かな農用の土壌ですが、廃棄され搬出されます。費用が1億円かかります。
群馬町が直面している大きな問題のひとつに、小学校の学童数の学校間のアンバランスがある。
区画整理が進み、下水道、道路整備等の住居インフラが充実した地域は住宅が増え、子供たちの数が増大している。反面、児童数の減少の著しい地域もある。3万6千人の人口の群馬町には現状5校小学校があるが、区画整理事業の進行した中泉、福島の地域を校区に含む堤小が、学童数が急速に大幅に増加し、教室の不足はじめ、校庭を十分子供たちが使えない等の問題が深刻化している。
この問題解決に大きく2つの選択肢があった。小学校を増改築することで教室数を増やし対応する、という方法と、分離校を作るという方法の2つです。
堤小の保護者たちのグループが、この問題に取り組み、提案した案は、
群馬町全体の学童数のバランスを視野に、堤小の増築とともに、学童数の減少の著しい隣接校にも教室を増設し、校区を一部変えることで、町内の小学校の学童数の平準化を図るという発想でした。
堤小だけが学童数が特化している、近隣の小学校は過疎が進行している、という現状を見ての発想でした。
既存の校舎を増改築するということが基本なので、工期は短く、いまの子供たちの状況をはやく改善させることができる。費用も新築と対比してわずかな金額ですむ。
優良な農用地を潰さなくてすむ。さらに、児童数の減少が今後さらに予測される上里小学校校区の活性化にもつながる。通学時間もほとんど現状とは変わらないでそれはできる。
しかし、大前提である校区変更への抵抗感その他からこの案は廃され、
現在、分離校を新設するということが決定し、計画が動き出しています。
しかし、用地の買収等・・困難も多いことが予測されています。候補とされる場所は、優良農地として、大型機械が入れるよう圃場整備の進んだ、群馬町の中でも有数の農用地です。県の農政部から『こんないい場所を何で潰すのか』という声もあがったと聞いています。
麦作組合、という、農業者の共同組織が、資本や知恵を出し合って、大型機械などを共同購入して耕作し続けている地域でもあります。必要な面積は2・5ヘクタール。地権者が手放すか。
地権者の協力が得られたとして、最短で開校が平成21年だ・・
現状の差し迫った状況はどうなる・・
小学校の新設には、用地買収含めて多額の費用がかかります。群馬町が合併に応じる決意した理由のひとつに、合併でこの費用を捻出したい、という本音も当然ありました。
しかし、限りある合併特例債の使途を、特定地域だけに使う事への批判もあります。工夫すれば、巨額な出費は抑えられるではないか
以前群馬町は、大塚団地、足門団地といった、住宅団地建設による人口の増加で、金古小の学童数が増え、分離校を新設しました。
しかし現在、金古小は、学童数が激減し、広い校庭も空間が目立ちます。
社会の構造的な変化も大きい現在、人口分布も速い速度で流動的に変わります。
校区への柔軟な考え方と、公的資源に対しても鋭いコスト意識を持つ、この若い保護者たちの提案は、もう少し深く受け止めてもよいように思います。
「集落営農」県内初認定 深谷の「岡部耕作集団」、作業受託し生産=埼玉 ◆補助金支給対象の担い手育成に課題 国の農政改革で、2007年産から麦や大豆の補助金直接支払制度の対象となる「集落営農組織」に、深谷市の特定農業団体「岡部耕作集団」(丸山幸生代表)が、県内で初めて認定された。 岡部耕作集団は、同市普済寺地区在住の丸山さんら3人で構成。農業後継者のいない同地区の地権者ら52人が所有する水田計30ヘクタールを集積した「普済寺地区農用地利用改善団体」(丸山和男代表)から作業受託し、米のほか、麦や大豆、飼料稲を生産する。既に8.5ヘクタールを集積しており、20ヘクタールを最終目標とし、06年度の株式会社化を予定している。 農林水産省は、競争力のある農家育成を目的に、麦や大豆などの生産者への補助金支給を、今後の農業の中核となる「担い手」に絞ることとし、昨年11月にその要件を〈1〉年間農業所得1000万円以上などで市町村長の認定を受けた認定農業者(経営規模4ヘクタール以上)〈2〉地域の農家が一体となって耕作に取り組む集落営農組織(同20ヘクタール以上)−−とすることを公表した。 県農林部によると、現状のまま「担い手」となれる麦や大豆などの生産者は、昨年12月時点で県内約6000戸のうち2割程度。要件に該当しない生産者は、現行制度では国から支給を受けることができた経営安定資金を受け取れなくなり、大幅な逆ざやが発生することになる。 要件公表から約1か月で第1号の認定生産者が出たものの、「先祖伝来の土地を他人に譲渡することへの抵抗感や法人化手続きの難しさ」(県農業政策課)などから、担い手への移行は一足飛びに進みにくいとの指摘があるだけに、県や農協などの関係機関は今後、生産者などへの説得を本格化させる方針だ。 |
[読売新聞 ] 1月13日 |
●ぐんま町は、借金が少ない町です。しかし、新らしい市の枠組みに入ることで、町民一人一人の借金は、現在の1・6倍に増えることになります。
● 福祉、保健と言った生活上の行政サービスの水準は高崎市が高く、この水準まで引き上げられる見込みです。
●ぐんま町は一般会計の中で教育予算の占める比率の高い町です。学童保育所の整備、チーム・テイ-チング、少人数学級の実現、さらに小学校に外国人教師による語学学習は県下では太田市と群馬町だけです。児童館が町の各所にあり放課後の子供達の安全な生活に寄与している事、有価ゴミの集積分別、といった、高崎市には負けていない、群馬町が独自で育ててきたすぐれた部分が、合併後どうなるのかは不安があります。
● 財政力指数、とは、国や県の力に頼らずに自主財源でやってゆく自治体の力、ですが、この財政力指数も、群馬町の場合は低下する可能性があります。
● 水道会計は、独立採算ですが、大きな企業債残高をかかえる高崎市への編入で、水道料金は引き上げになる公算が高いのです。この他、都市計画税、町民税、事業税といった、公的負担が増加します。
● 合併が決まると、予算の大型補正を行い、基金を使い切る町もあると言われています。合併で膨らんだ財政を立て直せるか、新しい市の財政の今後には、厳しい試練が待ち構えています。
〇 町民税、法人税が減少してきています。交付税も減り、町の蓄えである基金も、数年後には底をつきます。ぐんま町単独の節約や工夫では限界があります。
群馬町で出したシュミレーションでは、現行のサービスを持続すれば数年後に町の基金は底をつきます。
行政や経済の基盤を大きく変え、構造的な努力をしないと、今後の社会の流れに対応できない、という考え方があります。つまり、合併による、しかし、財政の健全化を見る指標になる公債費負担比率は高崎市とほぼ等しく、さらに、予定されている大きなショッピングモールの誘致、新潟鉄工跡地への、事業誘致などが現実化すれば、群馬町の財政状況はさらによくなります。
地域再生、構造改革とは、地域で生活する私たち自身の自治能力を高め、地域で助け合い、協力し合う社会作りが、目的でもあります。国指導の財政に頼らない、民間主導の地域経済作りへの努力が、今後の地域の未来を導く、とされています。この意味でも、自治体の規模を大きくする、という事だけが、正しい選択なのか疑問が残ります。役場のが私たち町民の生活をある程度具体的に把握しきれる規模、現在の群馬町の規模は貴重なものです。の持ちようで、自立してもやってゆける可能性が高い町であるともいえます。
合併の大きなメリットは、行政を統合させる事で
人件費、事務経費の節減を計れる、とされていますが、
、新市が中核都市になる事で、権限が委譲され、事務分量が増大します。節約できる金額は、10年間で220億円に留まっています。これは総歳出の、2パーセント弱にすぎず、解かりやすく書くと、1万数千円をもって、合併という新しいスーパーで買い物をしたら、220円節約できた、という程度の金額です。そのため、財政コストの大きな削減とはとても言えず、合併特例債以外、新市の枠組みになったからといって歳入が増加するわけではなく、山間部を含んだ大きな規模の市町村統合で膨らむ財政の立て直しには大きな不安が残ります。