【 マルチプル・オーガズムの部屋 】
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興奮のレベルについて

 みなさん、PC筋の訓練は続けていますか。毎日、欠かさずに筋肉を鍛えましょう。

 前回の、感覚に集中する練習を実際にやってみて、刺激によってさまざまな感覚が湧き起こってくることを体験的に学んだことと思います。では、その次の課題として、自分の官能の状態をもっとよく理解するために、興奮のレベルを感じ分ける練習をしましょう。

 自分の興奮状態をコントロールするためには、いまの自分がどのレベルにあるのかを感じ分けることが出来なくてはなりません。感じ分けることが出来れば、オナニーやセックスの時に、興奮のレベルをもうひとつ上げてみようかとか、もう一段階下げてみようか、というような操作が出来るのです。

 それでは、まず実際にエクササイズをやってみる前に、性的な興奮には、どのような段階があるのかということを知識として知っておきましょう。レベルの分類としては、まず性的なことにはまったく無関心な状態から始まって、最高の興奮状態、つまりオーガズムの状態に至るまでの間を、全部で十段階に分けています。


 性的なことには、まったく無関心な状態です。


 性的な雰囲気を少し感じるくらいです。


 ペニスが少し疼くような感じです。


 弱いながらも、明らかに興奮した状態です。そして、ペニスに快感を感じる状態です。

5〜6
 明らかな興奮状態です。もう平常心に戻りたくないような快感があります。

7〜8
 心臓が高鳴り、息もはずんできます。


 オーガズムのすぐ近くまで来ています。もう快感以外のことはどうでもよくなってきます。

9.9
 ここが、いわゆる不可帰点、ポイント・オブ・ノーリターンです。この状態は、まさにオーガズムの直前の状態です。このポイントの手前であれば、いつでもクールダウンすることもできますが、このポイントをほんのわずかでも超えてしまったら、もう二度と引き返すことは出来ません。あとは射精の反射運動が発生して、肉体は射精に向かって突進していきます。こうなったらもう何が起きようと、射精を止めることが出来なくなってしまうのです。つまり、射精の引き金が引かれる、ギリギリの直前の状態がレベル9.9なのです。このポイントは無射精オーガズムの実現に、重要な意味を持っています。

10
 引き金が引かれて、オーガズムに達した状態です。精液を射出するために、肉体のメカニズムが一斉に力強く動き始めます。ペニスの先端は膨らみ、尿道は精液を射出するためにビクン、ビクンと脈動し、ペニスの先端からは精液が勢いよく放出されます。そして射精と同時に快感は絶頂に達して、体中の筋肉が硬直します。
 ただし、マルチの出来る人は、射精運動が発生しても射精はしません。無射精のまま、オーガズムの快感だけを体験します。あるいは、射精運動が全くないままオーガズムに達することもあります。

 こうやって、全体を眺めてみますと、細かくレベルを分けているようにも見えますが、レベルの5と6が一緒に書いてあったりして、おおざっぱなようにも見えます。しかし、ここで大切なことは、レベルの正確な定義ではなくて、自分でそれぞれのレベルの違いを感じ分けることなのです。ですから、レベル5はこれくらいかな、もうひとつ上だとこの辺かなと、大雑把でもいいですから、「自分なりに」だいたいの違いを感じることが出来ればいいのです。ですから、同じレベル5でも、人によって興奮の度合いが多少違っていてもいいのです。

 そして、ここでもうひとつ大切なことは、興奮のレベルはペニスの状態とは関係ないという事です。どのレベルになったらペニスが勃起するかとか、どのレベルで先走り液が分泌されるかとかは、そのときの状態によって違ってくるからです。

 それでは次のレッスンで、ここに書いたレベルを操作する練習をしてみましょう。実際に自分の体を性的に興奮させて、自分の体で覚えてください。


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