SM父子                  もどる

 純に母親はいない。純が小学校一年の時、母親は交通事故で死んでしまったのである。それ以来、純は父と二人だけで暮らしてきた。母親がいなく、しかも父親は帰りが遅いため、純はいつも一人ぼっちだった。
そんな純にある日、朗報がもたらされた。
純の父が再婚する事になったのである。
純の父親は、チャランポランな性格で、女好きだったから、再婚は、当然といえば当然である。
ある日曜日の昼である。
純の父親が、いつものように、昼近く、のっそり起きてきた。昨夜、飲んできたのである。
純と食卓で、向かい合わせに座った。日曜日に、朝食は無く、昼近くに食べる食事が、朝食と昼食を兼ねていた。トーストとコーヒーとコンビーフの缶詰の味気ない食事である。
「おい。純。喜べ。一ヵ月後に結婚する事になったぞ。新しいお母さんが来るぞ。すごい美人だぞ」
美人、と聞いて、純はドキンとした。
純は答えず、黙って食べた。純の父親はチャランポランな性格で、純はほったらかしなので、純は父親と、ほとんど話しをしない。食事がおわると、父親はゴロンと横になって、テレビのスイッチを入れた。純は食器を流しに持っていって洗うと、部屋に戻って、机に向かい、勉強を始めた。それが純の日曜の生活だった。だが、教科書を開いても心臓がドキドキして、勉強は手につかなかった。
一ヵ月後に新しい母親が来るのである。しかも、美人。その女性の事を思うと、とても勉強など手につかなかった。
それ以来、純は父の再婚の女性が来る日が待ちどおしくなった。

一ヶ月過ぎた。新しい母親が来た。
純は自分の部屋で黙々と勉強していた。
「おーい。純。新しいお母さんが来たぞー」
階下から、父親が呼ぶ声がした。
ドキンと純の心臓が高鳴った
純は心臓をドキドキさせながら、一段、一段、そっと階段を降りていった。

階下では居間のソファーに父親と一人の女性が座っていた。
純を見つけると父親は豪放な口調で純に言った。
「おう。純。新しいお母さんだ。嬉しいだろう」
父親の隣に膝を揃えてつつましく、一人の女性が座っていた。
純はドキンと心臓が高鳴った。
「き、きれいだ」
純は思わず心の中で叫んだ。
長い腰までとどく艶のある黒髪。明眸皓歯のパッチリした瞳。それは、おそらく人類史上はじまって以来の一番の美人だろう。沈魚落雁閉月羞花、とは、まさにこういう女性を言うのだろう。
同時に純の男の部分は、硬く、熱くなって、せり上がり出した。
ブラウスを内側から激しく突き上げて、ブラウスに丸みをつくってしまっている大きな乳房。持ち上げるのが重たそうなほどの大きな尻。それにつづく、ムッチリした太腿。スラリと伸びた下肢。引き締まった足首。純は思わずゴクリと生唾を飲み込んだ。

女性は純を見つけると、ニコッと笑って、立ち上がり、ペコリと礼儀正しくお辞儀した。
「はじめまして。京子といいます。これから私が純君のお母さんね。遠慮しないで何でも言ってね」
そう言って女性はペコリとお辞儀した。純は顔を真っ赤にして、コクリと頭を下げて逃げるようにパタパタと自室へ戻ってしまった。
京子は眉を寄せ疑問に満ちた顔つきになった。
「はは。あいつは人見知りが強くて恥ずかしがり家なんだ。まあ、あまり、焦らないで、あいつが心を開くのを気長に待ってやれ」
「はい。わかりました」
父親に言われて京子は微笑して肯いた。

部屋に戻った純の心臓はバクバクしていた。動悸は止まらなかった。これから、あの美しい女性と一緒に暮らすことになると思うと嬉しさが止まらなかった。

その日から再婚の京子が増えた三人の生活が始まった。
京子はまめまめしく働いた。今までは、掃除も、ほとんど無ければ、食事もコンビニ弁当だった。何より、女気の無い家というのは淋しいものだった。
それが、京子が来た事で、純の家は、俄かに活気づいて明るく、楽しくなった。
ちょうど、暗闇の部屋に電灯が燈されたようなものである。
京子は几帳面な性格で、まめまめしく家事をした。
食事はコンビニ弁当から、京子の手作り料理に替わった。
冷蔵庫は、生鮮食品で一杯になった。
毎日、戸を開け、日光を部屋に入れて、家を掃除するので、風通しがよくなり、部屋の空気がきれいになった。
衣服は、毎日、洗濯され、庭に乾されるため、着心地がよくなった。
生活にはりが出るようになった。
純が心密かに喜んだことは言うまでもない。
だが、父親のいない夕食の時、
「純くーん。お食事が出来ましたよ」
と呼ばれても、純は部屋から出て来れなかった。
それは純が人見知りが強い上に、京子があまりにも美しいため、純は京子を母ではなく、憧れの女性として見てしまっていたからである。
さらに京子の肉感的な体は純の性欲を激しく刺激した。純は、京子と二人きりで食卓につくと、顔が真っ赤になり、激しく勃起した。そのため、
「学校の勉強のため、後で食べます」
と言って、純は京子と二人きりで食事する事を避けた。

学校から帰って、京子に、
「おかえりなさい」
ニコッと笑って言われるだけで、純は赤面した。
純の父親は、荒削りな性格で、純は、ほったらかしで、純が京子に心を開かない事を叱ったりはしなかった。

夜、床に就いても、京子の肉感的な姿が浮かんできて、純はなかなか、寝つけなかった。

だが不思議な事が起こり出した。
夜中になると、父親の寝室から、女の悶え声が聞こえてくるようになったのである。
「ああん」
「ううん」
と、切なげな声である。
純は、その声が聞こえてくると、激しく興奮した。
父親の寝室で何が行われているのか、を、考えると、興奮してとても寝られなかった。
純はその声が聞こえてくると、抜き足、差し足で、父親の寝室へ行って、聞き耳を立てた。
何か、父親と京子が話し合っている。何を話しているのか、その内容までは聞き取れなかった。
声は毎晩、聞こえてくるようになった。
純の好奇心は、一層強まって、もう我慢が出来ないほどになってしまった。

父親と京子の声が聞こえてきた、ある夜中の事である。
純はベッドを抜け出して、父親の寝室に行った。そして、いつものように、聞き耳を立てた。よく聞き取れず、二人が何を話しているのか、わからないが、会話は仲むつまじい感じではなく、何か議論しあっているような感じである。結婚して、まだ、そう日にちが経っていないのに、もう夫婦喧嘩とは、おかしいな、と、純は思った。
純は激しい好奇心に堪えられなくなり、ついに、そっと部屋の襖を気づかれないよう、少し開いた。そして部屋の中を覗いた。
純は吃驚した。
夜中だというのに、電気がこうこうと灯っている。
京子が、部屋の中央で一糸纏わぬ丸裸で、両手を頭の上で縛られて、その縄が天井の梁にかけられて、吊るされている。縄はピンと緊張して、ゆとりが無く、そのため、京子は足首がピンと伸びた爪先立ちで、足先がプルプル震えている。

幸い、京子は就眠用のアイマスクで目隠しされているため、純に気づいていない。
父親は胡坐をかいて、吊るされている京子を見ているため、純には背中を向けた状態なので、襖の隙間から部屋の中を覗いている純に気づいていない。
純は緊張と興奮を抑えて、食い入るように見つめた。

京子の豊満な乳房の上の両乳首は絹糸が結び付けられていて、その先を父親が握っている。
父親はコップ酒を片手に、丸裸で、みじめに吊るされている京子を楽しむように眺めている。父親は絹糸をグイと引っ張った。
糸がピンと一直線に緊張し、乳房はたるみが無くなり、糸に引っ張られて、乳首を頂点とした円錐形になった。
「ああー」
京子は眉を寄せて叫び声を上げた。
父親はニヤニヤ笑いながら、苦痛に喘ぐ京子を楽しげに眺めている。
「あ、あなた。許して。お願い。こんなこと」
京子は体をプルプル震わせながら訴えた。
「ふふ。女は結婚したら、夫に体をまかせるものだ」
父親は、コップ酒を飲んで言った。
「そ、それは、その通りですけど、こんな事、私、とてもつらいんです」
京子は片方の太腿を曲げて、もう一方の太腿に寄り合わせて、何とか恥ずかしい所を隠そうとしている。
「ふふ。はじめは、つらいだろうが、そのうち、こうされる事が快感になってくる。俺がお前の体を、そういう風になるよう、改造してやる」
そう言って父親は、京子の乳首についている絹糸を交互に軽く引っ張った。
「で、出来ません。わ、私、こういうの、苦手なんです」
京子は爪先立ちの足をプルプル震わせて言った。
「だから、今は苦手でも、根気よくつづけていれば、お前の気持ちも変わってくるんだよ」
京子は、それには答えず、プルプルと全身を震わせている。
「あ、あなたに、こんな趣味があったなんて」
京子は、悔恨的な口調で独り言のように言った。
「ふふ。これから、お前は一生、みじめに責めつづけられるんだ」
「こ、こわいわ」
「俺はお前を嫌いだから、いじめているんじゃない。お前を愛しているから、いじめているんだ。俺はこういう仕方でしか、女を愛せないんだ。もし、どうしても嫌なら、離婚してもいいぜ」
父親は居丈高な口調で言った。
「わ、わかりました。で、でも、あんまり、こわい事はなさらないで下さいね」
京子は爪先立ちの足をガクガクと震わせながら言った。

純は、そっと襖を閉めて、抜き足、差し足で部屋へ戻った。
ベッドにもぐりこんだが、今見た光景が刺激的すぎて、その光景が何度も純の瞼の裏に現れてきて、とても眠れなかった。まず、丸裸で吊るされていた京子の姿が、何度も現れてきて、純は激しく勃起した。
そして、父親にSM趣味がある事が、純を激しく驚かせた。
実をいうと、純にもSM趣味があったのである。
純は子供の頃から、女が縛られている写真を見ると興奮して、勃起してしまうのである。
父親は、あけっぴろげな性格で、スケベな事はわかっていたが、SM趣味があるという事は、知らなかった。

それからも、深夜になると父の部屋から京子の悶え声が聞こえてきた。
寝室で、どんな事が行われているのか、知りたい欲求が、激しく純を興奮させた。
純は、いきりたって、激しく勃起している、おちんちんをしごいた。

純は、忍び足で、父親の寝室へ行くようになった。
しかし襖を開ける勇気は持てなかった。
この前は、運よく、京子が目隠しされていた上に、父親は純に背を向けて座っていたので、気づかれずにすんだ。しかし、こんどもまた、そうとは限らない。

しかし、ある夜の事。その日は土曜たった。
とうとう純は好奇心がおさえられなくなり、父親の部屋に行って、音をたてないよう、そっと襖を開いた。

純はゴクリと唾を飲んだ。
部屋は前と同じように、電気が灯されていた。
京子は、丸裸にされて、手首を縄で縛られて天井の梁に吊られていた。目隠しはされていなかった。だが、京子は後ろ向きに立たされていた。父親が笑いながら、京子の量感のある尻を棒で突いていた。
京子は後ろ向きのため、純は気づかれていない。純はほっとして、襖の隙間から食い入るように京子の体を見つめた。
京子の艶のある美しい長い黒髪は、荒々しく縄で縛られていて、その縄尻を父親が握っている。
父親は京子の量感のある尻を棒で突いた。
「ふふ。素晴らしい尻だな。どうだ。後ろ向きに責められるのも、なかなかいいもんだろう」
そう言って父親は京子の尻の割れ目に棒の先をグイと入れた。棒の先が尻の割れ目にめり込んだ。
「ああっ」
京子は悲鳴を上げた。
父親はニヤニヤ笑いながら、棒を京子の股の間に通して、女の敏感な所を棒の先でこすった。
「ああっ。やめてっ」
京子は悲鳴を上げて、尻をピッチリ閉じようとした。そのため尻が棒をしっかり挟んでしまった。
「ふふ。股をこするのは、やめてやるよ。そのかわり、尻の穴が見えるよう足を大きく開いて、尻を突き出せ」
命令されて京子は、言われた通り、足を開いた。爪先立ちの足指がプルプル震えている。
「ふふふ。いい格好だぜ。そら。尻の穴が見えるよう、もっと尻を突き出せ」
そう言って父親は、京子の髪を縛っている縄をグイと引っ張った。
「ああっ」
京子の髪がグイと引っ張られ、京子の顔はのけぞった。
言われたように京子は尻を後ろに突き出した。
足を大きく開いている上に、尻を後ろに強く突き出したため、閉じ合わさっていた京子の尻の割れ目が開き、すぼまった尻の穴が現れた。
「ははは。すぼまった尻の穴が丸見えだぞ」
父親は笑って京子を揶揄した。
「おい。京子。どうだ。今の気持ちは」
「は、恥ずかしいです。み、みじめです」
「ふふふ。この写真を撮って、ネットの画像投稿掲示板に投稿してやるぜ」
「や、やめてー」
「心配するな。後ろ向きだから、顔はわからない」
そう言って、父親はデジカメを京子に向けて、かまえた。
カシャ。
シャッターがきられ、丸裸のみじめな京子の後ろ姿が撮影された。
「ふふ。いい出来だぜ」
父親は、撮った写真をしばし、満足げな表情で、眺めていた。
「ふふ。そのままの格好でいろよ」
そう言って父親は立ち上がった。そして姿見の鏡を持ってきて京子の前に立てた。
「な、何をするの」
父親は答えず、京子の顎をグイと掴んで、顔を鏡に向けさせた。
「そら。みじめな自分の姿をしっかり見るんだ」
父親に言われて、京子は辛そうに鏡に顔を向けた。
「ああっ」
京子は鏡を見るや否や、大きな叫び声を上げた。
「どうした」
父親は京子の美しい黒髪をグイと引いて聞いた。
「あ、あの。襖が開いてます。誰かが私達を見ています」
父親は咄嗟に後ろを振り返った。
父親はわずかに開かれた襖から、部屋の中を覗いている目を見つけた。
純は、しまった、と思った。
純はすぐに顔を襖から離した。
だが、もう遅い。
覗いていた事がわかってしまったのである。
父親は、ちょっと立ち止ったが、すぐに、落ち着いた口調で、ふふふ、と笑って、京子の豊満な乳房を揉みはじめた。
「ふふふ。いいじゃないか。覗かれたって。お前の姿が魅力的だから、見ているんだろう」
そう言って、父親は、京子の後ろに廻ると、無防備な京子の脇の窪みをくすぐり出した。
「ああー」
京子は悶え声を上げた。

純は、すぐに襖をそっと閉め、部屋にもどった。
純は見てはいけないものを見てしまったのである。父親が、叱らなかったのは、恥ずかしかったからだろう。その証拠に純が父親の寝室を去った後には、もう声は聞こえてこなくなった。恥ずかしくて、もう、京子に合わす顔がない。明日、父親にカンカンに叱られると思うと、純は、こわくて寝つけなかった。

翌日は日曜だった。
父親の要望から、日曜は、父親は朝食を食べず、寝ていて、昼近くに、京子がつくる昼御飯を、のっそり起きてきて食べた。京子は、当然、日曜の朝食もつくった。しかし、父親は寝てて、純と京子が二人だけで食べていた。
しかし、今日は、純は朝食に降りてこられなかった。京子に合わす顔がないからである。純は蒲団の中で縮こまってブルブル震えていた。
昼近くになった。階下から、昼食を呼ぶ声が聞こえた。
いつまでも顔を合わさないわけにはいかない。いつかは顔を合わさなくてはならないのである。純は叱られる事を覚悟して、恐る恐る階段を下りた。
京子と目が合った時、さすがに、京子は赤面して顔をそらした。
純も照れくさそうに赤面した。
食事のハヤシライスは、もう用意されていて、純は食卓に着いた。
京子は、寝室に行って、食事が出来た事を父親に告げた。
父親は、浴衣でのっそりと目をこすりながら、やってきて食卓に着いた。
京子は、ハヤシライスを配った。
純は父親に、いつ叱られるかわからない恐怖に怯えて椅子に座っていた。
だが、父親は何も言わず、叱る気配は全く感じられない。
それどころか、父親は純を見てニヤリと笑った。
純は肩すかしをくらったような気持ちになった。
父親はハヤシライスを食べおわって、純に話しかけた。
「おい。純。俺は来週、大阪に出張で数日、もどらないぞ。京子と仲良くやれ。三日前はお前の誕生日だったな。まだ、お前には誕生日のプレゼントをしてなかったな。お前に、いいプレゼントをやる」
そう言って、父親は部屋へもどっていった。

その夜は、しんと静まり返って、夫婦の声は聞こえてこなかった。

 その翌日の月曜である。学校が終わって純は家に帰った。だが家に入っても、京子がいない。買い物かな、と思って、純は部屋の戸を開けた。吃驚した。京子が丸裸にされて縛られて、畳の上にうつ伏せに転がされていたからである。京子は後ろ手に縛られ、膝を曲げて両足首を重ね合わされて縛られ、その縄が後ろ手に縛られた手首の縄に結びつけられていた。いわゆる駿河問いの縛りである。京子は猿轡をされていた。そのため声を出せない。京子は純を見ると顔を真っ赤にして、顔をそらした。
純は机の上に書き置きがあるのに、気がついた。
純は、急いで、それを見た。
それには、こう書かれてあった。
「京子をお前にプレゼントする。お前のオモチャとして、好きなように扱え。色々な責め道具も、置いておく。俺は今日、仕事で帰らない。お前も京子の事が気になって勉強が手につかないだろう。これを機会に京子に心を開け。父」
見ると部屋の隅にダンボールが置かれてあった。
純は、その中を見てみた。中には、縄、蝋燭、イチジク浣腸、洗濯バサミ、毛筆、割り箸、SM写真集、デジカメなどが、不気味に入っていた。
純は、丸裸で、鯱のように縛られている京子を見た。手首と足首が背後でカッチリと縛られ、それがつなぎあわされているため、身動きしようがない。
京子は、うつ伏せで顔をそらしているため、純の顔が見えない。
純は、どうしようかと、迷った。みじめな姿の京子の縄をすぐに解く、というのも、出来にくかった。京子に恥をかかせてしまうからだ。第一、京子がどう考えているのかも、わからない。真っ赤になって顔をそむけていることから、京子が恥ずかしがって、見られることを嫌がっている事は、明らかである。純は部屋を出ようかとも思った。だが、部屋を出ても、京子は、いつまでも縛られたままで身動き出来ない。いつかは、自分が縄を解かなくてはならないのだ。
純は立ち竦んで京子を見た。
うつ伏せに畳の上に縛られて、顔をそらしているため、京子は純を見ていない。
それをいい事に、純は京子をまじまじと見た。
ムッチリとしたした大きな尻が丸見えになっていて、尻の割れ目がくっきりと見える。女の恥ずかしい所は、その下で無防備にさらけ出されているのだ。うつ伏せになっているために、見えないだけである。豊満な乳房は畳に押しつぶされていて、それが、よけいエロティックに見える。あたかも、縄と畳にいじめられていかのようである。尻からつづく、むっちりした太腿。形のいい脹脛。手指のようにしなやかな足指。それら、女の体の全てがさらけ出されていた。手は親指を残りの四指でギュッと力強く握りしめ、みじめな姿を見られる事に、何とか耐えようとしている。
見ているうちに純の男の所は、だんだん怒張してきた。
京子のこんな姿をこんなに間近に見られる機会は、もう無いのではないか。そう思うと、純はもう、ためらいを捨てて食い入るように京子の裸を見た。
見ているうちに純は、だんだん興奮してきて鼻息が荒くなっていった。
京子が、そっと猿轡の顔を純に向けた。
その瞳は、見るのをやめて、縄をほどいてほしい事を訴えていた。
それが、純の情欲をよけい刺激した。
「ああー。もう、我慢できない」
純は叫んで、裸の京子の体に手を触れた。
ムッチリとした尻、柔らかい太腿、畳に圧しつけられてつぶれている乳房、指先から足指まで京子の体の全てを触りまくった。
そして、尻の割れ目を拡げてみたり、しなやかな足指を一本一本、開いて、足指の付け根まで見た。
純はもう、京子を玩ぶ事に抵抗を感じなくなっていた。
京子は、眉を寄せた苦しげな顔を純に向けた。
京子は猿轡をされているので喋れない。
いやいや、と訴えるように激しく首を振った。
京子は、きびしい駿河問いに縛られているため、体が反って、プルプル震え、いかにも苦しそうである。
純は、可哀相に思って、そっと京子の猿轡を解いた。
京子は、ふうふうと大きく深呼吸してから、顔を真っ赤にして、蚊の啼くような声で言った。
「じゅ、純君。やめて。縄を解いて。お願い」
純は恥ずかしくなって赤面した。今までは、京子は猿轡のため、喋れなかったので、純は人形を玩ぶような感覚で京子の体をいじっていたのだ。京子の声を聞いて、今まで自分は人形ではなく、人間を玩んでいたのだ、という実感が純に襲ってきた。
だが、一度、激しく火のついてしまった純の性欲は、これで、おしまいに出来る程度ではなくなってしまっていた。それに、もう、京子の体を触りまくってしまった以上、その事実は元に戻せない。それが、純のためらいを完全に消してしまっていた。
純は京子の足首と手首を結びつけている縄を解いた。
駿河問いの縛めが無くなって、京子は苦しい背を反った姿勢から開放された。
京子の縛めは、手首と足首の縛めだけである。
京子は、駿河問いの縛めが無くなって、手は後ろ手に縛られて、足首を縛られたまま、うつ伏せになった。
「純君。お願い。手と足の縄も解いて」
京子は純に訴えたが、純は聞かず、京子の上半身を持ち上げて畳の上に座らせた。
京子は、縄を解いてもらえるのか、もらえないのか、わからい、といった困惑した顔つきである。京子は、足を横に揃えて座った。その座り方が、みじめな丸裸であっても、一番、つつましく見える座り方である。だが京子は後ろ手に縛られている上に足首も縛られていて不安定である。京子は倒れそうになった。純は急いで京子の体を支えた。
「その座り方は不安定です。正座して下さい」
純に言われて京子は、腿をピッチリ閉じて正座した。
しかし、これは、みじめ極まりない姿である。あたかも悪い事をして、その罰を受けているかのごとくである。何の悪い事もしていないのに。しかも、その姿を服を着ている純に、まじまじと見られているのである。女の最恥の部分は何とか見られずにすんでいる。だが、乳房は丸見えである。京子は真っ赤になった。
「ああっ。京子さん。きれいだ」
純は思わず息を呑んで叫んだ。
言われて、京子は顔を赤らめて、そむけた。
しはし純は、裸で顔を赤らめ、礼儀正しく正座している京子の体を隈なく眺めた。
ふと、部屋の隅にある、父親が置いていったダンボールが目に止まった。
純は、それを持ってくると、中身を調べだした。
縄、蝋燭、イチジク浣腸、洗濯バサミ、毛筆、割り箸などの責め道具の中に、アルバムのようなものがあった。何かな、と思って純はそれを取り出した。
「あっ。お願い。見ないで」
京子は、焦って叫んだ。だが、純はかまわず、それを開いた。
純は吃驚した。それは、京子を裸にして縛って、色々なみじめの極地の姿を撮った写真を入れたアルバムだった。背景は、父親の寝室である。間違いなく、それは夜中に父親が撮った写真だろう。純は鼻息を荒くして食い入るように眺めた。
「す、すごい」
純は我を忘れて食い入るように見つめた。
「や、やめてっ。お願い。純君。見ないで」
京子は正座したまま体を激しく揺すって訴えた。が、純は鼻息を荒くして食い入るように一枚、一枚、眺めつづけた。
「ふふ。僕もやりたくなっちゃった」
そう言って純は、細い絹糸を取り出すと、正座している京子の片方の乳首に巻きつけた。
「や、やめて。純君。変なこと」
京子は訴えたが、純は聞く耳を持たない。純は力を入れて絹糸をキュッと、引っ張った。京子の乳首の根元がキュッと縊れた。
「ああっ。痛いっ。やめて。純君」
京子は眉を寄せて叫んだ。が、純は聞く耳を持たない。ちょっと、ゆるめては、少し引っ張ったりと、悪戯した。
純がちょっと力を入れて糸を引っ張ると、京子は、すぐに、ああっ、と叫んで、首を激しく振った。純はそれが面白くて、執拗に京子の乳首を責めつづけた。
「お願い。純君。やめて」
京子が強く訴えた。
「わかりました。じゃあ、やめます」
そう言って純はニヤリと笑って、絹糸をほどいた。
「あ、ありがとう」
京子は、顔を赤くして小さな声で言った。
純は、ふふふ、と、笑って、ダンボール箱から、割り箸と輪ゴムを取り出した。
純は、割り箸をパキンと割ると、京子の乳首を割り箸で挟んだ。
「な、何をするの」
京子は不安げな顔つきで聞いた。
純は、それには答えず、京子の乳首を挟んでいる二本の割り箸の両端に輪ゴムをかけた。
京子の乳首に割り箸が取り付けられた。
「あっ。いやっ」
京子は首を振ったが、純は、すぐに、もう一方の乳首も同じように、割り箸で挟んで輪ゴムで留めてしまった。
京子の両乳首には割り箸が取り付けられてしまった。
純は、二つの乳房に割り箸の取りつけられた京子の裸の姿をまじまじと眺めた。
「や、やめて。純君。お願い。とって」
京子は体を揺すって言った。割り箸のついた乳房が、それにともなって揺れた。
「ふふふ。京子さん。とてもセクシーで素敵ですよ」
純は笑いながら言った。
「お願い。純君。とって」
「でも、そんなに痛くはないでしょう」
「え、ええ。で、でも、こんなの恥ずかしいの」
「痛くないなら、いいじゃないですか。素晴らしい姿ですよ」
そう言って、純はダンボール箱から、手鏡を取り出した。
「さあ。京子さん。自分の素晴らしい姿を、よく見て下さい」
そう言って、純は手鏡を、京子に向けた。
「あっ。いやっ」
京子は、とっさに鏡から目をそらした。
「ちゃんと見て下さい。でないと、割り箸の替わりに、乳首に洗濯バサミをつけちゃいますよ。洗濯バサミは、かなり痛いですよ」
純に、そう脅されて、京子は、しぶしぶ鏡を見た。
見たとたん、あっ、と京子は悲鳴を上げた。
鏡の中には、丸裸で正座し、乳首に割り箸を取りつけられている京子のみじめな姿があったからである。京子は真っ赤になった。
「ふふ。どうです。素敵な姿でしょう」
純が余裕の口調で言った。
「じゃあ、記念に京子さんの、素晴らしい姿を写真に撮っておきましょうね」
そう言って、純はダンボール箱からデジカメを取り出して、京子に向けた。
「や、やめてー」
京子は、激しく顔をそむけて叫んだが、純は無視してデジカメを京子に向けた。
「さあ。京子さん。顔を正面に向けて下さい」
そう言われても、京子は、顔をそむけている。
「京子さん。ちゃんと正面を向いて下さい。でないと、体中に洗濯バサミをつけちゃいますよ」
そう言われて、京子は、あきらめたかのように、さびしそうな顔を正面に向けた。
「いいですよ。その表情。哀愁があって」
そう言って、純はデジカメのスイッチを押した。
カシャ。
シャッターの切られる音がした。
純は、デジカメを満足げな顔で見た。
「うん。きれいに、よく撮れてますよ」
純は、そう言ってデジカメをダンボール箱に戻した。

純は、乳首に割り箸をつけて丸裸で正座している京子の体をしばし満足げに眺めていた。
「京子さん。割り箸をはずします」
そう言って、純は京子の乳首に取り付けられてある割り箸をとった。
「あ、ありがとう」
京子は顔を赤らめて、小声で言った。はずされるのは、確かに嬉しい。しかし、それに対して、礼を言った事が恥ずかしかったのである。それに、割り箸は、みじめではあるが、乳首を隠す覆いの役割を多少は、していた。割り箸が、とられた事で、豊満な乳房と乳首の覆いが無くなり、完全に露出されてしまったのである。
その完全に露出された乳房を純が、まじまじと眺めているのである。
純はダンボール箱から、毛筆を取り出すと、京子の体を筆でそっと刷き出した。
純は、京子の首筋をスッとなぞった。
「ああっ」
京子は悲鳴を上げて体を捩った。
純は、ふふふ、と、笑って、京子の乳房を筆で刷き出した。
乳房の下縁を、念入りに、刷いたり、乳首を擽るように刷いたりした。
それを両方の乳房で、念入りに、じっくりとやった。
京子は、歯を食いしばり、指をギュッと握りしめて純の悪戯に耐えた。
しばし乳房を筆でもてあそんだ後、純は、京子の体のあちこちに攻撃の矛先を向けた。
脇腹や腹や、臍の穴を擽ったり、ピッチリ閉じ合わされいる京子の太腿の間に筆の先を入れて、往復させたり、太腿の付け根の、女のY字の所を筆先で刷いたりした。
京子は、膝をピッチリ閉じ、黙って人形のように玩ばれるのに耐えた。
純は、割り箸で京子の乳首を、つまんで、クイッと引っ張った。
「ふふ。おいしそうだな。食べちゃいたい」
純が揶揄をすると京子は真っ赤になった。
京子は長く正座していたため、しかも、足首を縄で縛られているため、足が蒼白になっていた。
「京子さん。足が疲れたでしょう。足首の縄を解いてあげます。足首を出して下さい」
純に、意外にも思いやりのある事を言われて、京子は、首鼠両端とした表情になったが、純に言われた通り、正座を崩して、はじめに座った時のように、足を揃えて横座りになった。その姿は正座と違って、哀愁がある姿だった。それは捕らえられた女が、さびしそうにしている姿だった。それに、腿を曲げてピッチリ閉じているため、女の恥ずかしい所も見えない。
純は京子の足首の縛めの縄を解いた。
足首には、くっきりと縄の跡がついていた。
「つらかったでしょう」
そう言って、純は京子の足首を揉んだ。
京子は膝をピッチリ閉じて、純が足首を揉むのにまかせていた。
「ふふ。その姿、とても美しいですよ。でも、ちょっとエロティックさが無いですね」
「さあ。京子さん。もっと素敵な格好になって下さい。壁に寄りかかって下さい」
そう言って、純は京子の太腿をポンと叩いた。
京子は不安げな顔になったが、純に足首の縄を解いてもらった恩もある。
京子は、純に言われたように、座ったまま後ずさりして壁に寄りかかった。
「さあ。京子さん。もっとセクシーな格好をして下さい」
そう言って純は、京子の太腿をポンと叩いた。
だが、京子は、セクシーな格好とは、どんな格好なのかわからず、モジモジしている。
純はダンボール箱からSM写真集を取り出すと、パラパラとめくって、あるページを開いて、京子に突きつけた。それは、女が後ろ手に縛られて、下肢をM字に大きく拡げている写真だった。女の恥ずかしい所が丸出しになっている。
「さあ。足を開いて、こういう格好になって下さい」
「い、いやっ」
京子は、真っ赤になって写真から顔をそむけた。
「だめです。こういう格好になってもらうために、足首の縄を解いたんです」
純は、京子の足を開かせようと京子の太腿に手をかけたが、京子は、膝をピッタリと閉じて開こうとしない。
「さあ。足を開いて下さい」
そう純が命じても京子は、膝をピッタリ閉じている。
純はダンボール箱からイチジク浣腸を取り出した。
そして、キャップをとり、先で京子の尻をつついた。
「言う事を聞かないと、浣腸しちゃいますよ」
そう純におどされても、京子は膝をピッチリと閉じ、微動だにしようとしない。
純は京子の尻の割れ目に手を入れて、手探りで、京子の尻の穴を探し出し、すぼまった尻の穴にイチジク浣腸の先をつけた。
「ああっ」
と、京子が叫んだ。
純は、イチジク浣腸の先端を、すぼまった京子の尻の穴の中に入れた。
「ああー。やめてー」
京子は叫んだ。
「じゃあ、足を開いて下さい。そうすれば浣腸はしません」
そう言われても京子は、足をガクガク震わせながら、ピッチリ膝を閉じている。
純は、イチジク浣腸の先をグッと京子の尻の穴に押し入れた。
「ああー。やめてー」
京子は悲鳴を上げた。
「じゃあ、足を開いて下さい。そうすれば、浣腸は、しません」
「わ、わかりました。ひ、開きます。ですから、イチジク浣腸を抜いて下さい」
「わかれば、いいんです。じゃあ、ちゃんと足を開いて下さいよ」
そう言って純はイチジク浣腸を京子の尻の穴から抜きとった。
京子は、足をガクガク震わせながら、膝を開いていった。
「ふふ。京子さん。安心して下さい。恥ずかしい所は、見えないように隠しますから」
そう言って、純は、ダンボール箱から、タオルを取り出して、京子の恥ずかしい部分の上にのせた。これで、京子は、足を開いても、女の恥ずかしい所は見られなくなった。
「さあ。京子さん。これで、どんなに足を開いても恥ずかしい所は見えませんよ。遠慮しないで、足をもっと大きく開いて下さい」
純にそう言われて、京子は足をガクガク震わせながら、さらに足を開いていった。
とうとう、京子は、写真の女と同じように、足を大きくM字に開いた形になった。
「ああー」
京子は叫んで、眉を寄せて、目を瞑った。壁を背にして、後ろ手に縛られ、一糸まとわぬ丸裸で、足を大きく開いているのである。タオルがなければ女の部分は丸見えである。だが、女の部分は、タオルが載せてあるので見えない。しかし、それは逆説的に、よけいエロティックに見えた。タオルは、載っているだけであって、履いているのではない。とってしまえば、女の恥ずかしい所が丸見えである。お情けと、悪戯で置いてあるだけで、京子は、純に、タオルを、とらないよう哀願するしかないのである。さらに、ちょっとでも動けば、タオルがはずれてしまう。京子は、わずかでも、動く事も出来ないのである。
「ふふ。京子さん。すごく刺激的な格好ですよ。でも恥ずかしい所は見えませんから、安心して、もっと足を開いて下さい」
純に揶揄されて京子は真っ赤になった。恥ずかしさに何とか耐えようと、足首がピンと伸びて、足指がギュッと力強く、閉め合わされている。
「ふふ。京子さん。この刺激的な姿も写真に撮っておきましょう」
そう言って、純はデジカメを、京子に向けた。
「や、やめて」
京子は叫んだが、純はかまわずシャッターを押した。
「ふふ。よく撮れてますよ」
そう言って、純は、撮った写真を見て、デジカメを横に置いた。
純は、毛筆を持って京子の前に座った。
そして、太腿の内側から、タオルで隠された女の部分へと、じらすように筆で、京子の恥ずかしい部分の周辺を刷いた。
「ああー」
京子は眉を寄せて、苦しげな表情で叫んだ。
足がピクピク震えている。
純は、京子の下肢を毛筆で執拗に責めた。
しばしして、純は、充分、筆の責めて満足して、刷くのをやめた。
純は、ふふふ、と、笑って、みじめな姿の京子を眺めた。
「さあ。京子さん。今度は立って下さい」
純が言った。
京子は、えっ、と言って、一瞬、我が耳を疑うような表情になった。
立てば、当然、タオルが落ちて恥ずかしい所が丸見えになる。
純は京子の羞恥を煽るような事ばかりして、女の秘所は、むしろ見ないようにしてきたからだ。
純はニヤリと笑って、ダンボール箱から、ある物を取り出して、京子の顔に突きつけた。
京子は、それを見て、ギクッとした。
それは、SMグッズで、黒い革のペニスバンドのようなものだった。だが、それはペニスバンドではなく、男の形の物が内側に向いて、取り付けられていているものだった。そして、それを、取り付けると、男の物が女の体の中に、しっかり入ってしまうものだった。
「さあ。京子さん。これを、履きますか。そうすれば、隠せますよ」
そう言って、純は、それを京子に突きつけた。
京子は、しばし困惑した顔で、迷っていたが、顔を赤らめて、小さな声で言った。
「は、履きます」
純は、ニヤリと笑った。
「さあ。京子さん。取り付けますから、お尻を上げてください」
言われて、京子は、大きく開いていた足をお尻の所に戻し、尻を上げて、踵を浮かし用をたす姿勢になった。
タオルが、ハラリと落ち、恥ずかしい所を隠す覆いが無くなってしまった。が、用をたす姿勢のため、女の恥ずかしい所は、見えない。そのかわり、踵の上にのった、ムッチリした大きな尻が丸見えになった。
純は、ホクホクした顔つきで、レザーを京子の尻の下に置いた。天狗の鼻のような男の形の物が京子の女の部分に向いている。
純は、京子の尻の下に手を入れて手探りで、女の穴をさがし出した。
京子は、はじめて、そこを触られて、ああっ、と悲鳴を上げた。
純は、しばし女の恥ずかしい所をまさぐった後、女の穴を見つけ出した。
「さあ。入れますよ」
そう言って、純は天狗の鼻の先を、京子の穴に押しつけた。
はじめは、抵抗があったが、一旦、先端が入ってしまったら、あとは抵抗なく、スルッと入ってしまった。むしろ、一度、入ってしまった後は、キュッと閉まって、もう離さないといった感じである。
「ああー」
京子は、眉を寄せて苦しそうな声を出した。
純は褌のような革ベルトを、京子の腰にしっかり取り付けた。
それは、TバックのTフロントで、確かに、女の部分は隠されている。
しかし、腰の皮ベルトに結びついている縦の革ベルトは、きびしく、京子の尻の割れ目に食い込んでいて、ムッチリした京子の尻は丸見えである。
「さあ。立って下さい」
純に言われて、京子は、ヨロヨロと立ち上がった。
京子は、後ろ手に縛られて、胸も尻も丸出しにして、革の褌をつけられている、という、みじめな格好である。
純はニヤリと笑って、小さなリモコンのスイッチのような物を、ダンボール箱から取り出した。京子は、弱々しい顔つきで、純を見た。
「な、なあに。それ」
純は答えず、ニヤリと笑ってリモコンのスイッチを入れた。
ブイーンという、細かい振動音が鳴った。
「ああっ」
京子は、叫び声を上げてブルブルと激しく体をくねらせた。
純はニヤニヤ笑って、悶える京子を眺めた。
しばしして、純はリモコンのスイッチを切った。
ブイーンという振動音が止まった。
京子は肩で、ふうふう、言いながら、腿をピッチリ閉じている。
そうなのである。男の物はバイブレーターで、純がスイッチを入れると、それは、京子の体の中で、気味悪く、くねりながら、細かく振動して京子を悩ませるのである。
京子は、はあはあ、と肩で息をしながら、一休みしている。
純は、ニヤリと笑って、再びリモコンのスイッチを入れた。
ブイーンという、振動音が、また、鳴り出した。
「ああっ」
京子は、また、叫び声を上げて、ヨロヨロよろめきながら、ブルブルと激しく体をくねらせ出した。
純はニヤニヤ笑って、悶える京子を眺めた。
しばしして、純はリモコンのスイッチを切った。
京子は肩で、ふうふう、言いながら、哀しそうな瞳を純に向けた。
「純君。お願い。やめて」
京子は、切実な口調で訴えた。
「じゃあ、レザーをとりましょうか」
純は、ふてぶてしい口調で言った。
京子は、黙って答えない。哀しそうな瞳を純に向けている。
純は、京子が落ち着きだすと、スイッチを入れた。
「ああっ」
京子は、喘ぎ声を上げながら、体を激しくくねらせた。
「とって。お願い。純君」
京子は、耐えかねたように叫んだ。


その時、ドアがガチャリと開いた。
純は、とっさに振り向いた。
「あっ」
と、純は叫んで、リモコンのスイッチを止めた。
純の父親が立っていた。純は真っ青になった。父が、今日は帰らない、と書いてあったから、純は、思うさま京子を玩べたのである。純は、叱られるのではないか、と焦った。
だが、父親はニヤついた顔を純に向けた。
「ふふ。純。やっと、京子に心を開けたな」
言われても、純は緊張して、竦んでしまっている。
「遠慮しないで、もっと、お母さんと遊びな」
そう言って、父親は去っていった。
京子は力尽きたようにペタリと座り込んだ。
純は、あせって、急いで京子の後ろに回って、手首の縄を解いた。

  ☆   ☆   ☆

それから数日後のある夕食の光景。
父親と純と京子が、三人、食卓についている。
食卓には、ビーフシチューが、御飯と、サラダとともに、三人の前に並べられている。
ビーフシチューは、京子が手をかけてつくったのである。父親と純は、うまそうに、食べている。だが、京子は、黙って項垂れていた。京子は食べられないのである。京子は、丸裸で、椅子に縛りつけられているからである。両足首を椅子の脚に縛りつけられ、手は、椅子の背の後ろに廻されて、両手首を縛られて、その縄が椅子の背にカッチリと縛りつけられているのである。京子の豊満な乳房がことさら、強調されて見える。
純は、豊満な京子の乳房を眺めながら、美味そうにパクパクとビーフシチューを食べた。
純は、時々、箸をのばして、京子の乳首をキュッとつまんだ。
「ああっ」
京子は、純に悪戯されて、声を出した。
父親は黙って、美味そうにビーフシチューを食べている。
「うん。肉も、柔らかく、シチューもコクがあって、美味い」
父親は、満足げに料理の感想を言った。
「おい。純。シチューが冷めてしまうぞ。お母さんにも食べさせてやれ」
父親が純に言った。
純は微笑して、京子の前のビーシチューの皿を京子の口の前に持っていった。
「はい。アーンして」
純に言われて京子は、口を開けた。
純はスプーンでシチューを京子の口の中に入れた。
京子は、寂しそうな顔でモグモクと噛んで、ゴクリと飲み込んだ。
京子が飲み込むのを見とどけると、純はさらに、つづけてシチューを京子に食べさせた。
そして、御飯も、デザートのフルーツ・ポンチも全部、京子の口に無理矢理、流し込んだ。
食事がおわると、父親は京子の足と手の縄を解いて京子を自由にした。
「あー。美味かった」
父親は寝室に行ってテレビのスイッチをつけた。
「ごちそうさまでした」
純はニコッと笑って自室へ行った。そして机について教科書を開いた。
一人、とりのこされた京子は、裸のまま、さびしそうに、食器を流しにさげて、食器を洗い出した。