伯父の妻と甥の恋        もどる

山田健二は開成高校の3年生である。
開成高校の優秀な生徒が皆そうするように健二も東大理科三類を第一志望としていた。
別に特に医者になりたいわけではない。
優秀な生徒は日本で最難関の東大理科三類に合格することによって我こそは超秀才であるぞという権勢を誇示するためである。
東大理三に一番合格者を出しているのは灘高校である。
しかし健二は駿台の模擬試験でもトップの成績を出したほどだったので東大理三の合格可能性は十分にあった。
健二の母親は健二が幼い頃、死んで、健二は父親との二人暮らしだった。
健二が開成高校の3年になった時、健二の父親は大阪の支社に出向が決まった。
それで父親は健二を残して大阪に単身赴任してしまった。
なので二階建ての大きな家を健二ひとりで暮らすことになった。
・・・・・・・・・
大阪に出向する前、健二の父親は息子にこう聞いた。
「おい。東大理三は大丈夫か?」
「うん。駿台模擬試験でも十分、合格の可能性が出ているよ」
「そうか。しかし東大理三は偏差値のバケモノが何人も受験するからな。別に東大理三でなくてもいいぞ。東京医科歯科大学の医学部を受験してもいいぞ。駿台模試で東大理三の合格可能性が十分あるのなら東京医科歯科大学の医学部は余裕で合格出来るだろう。試験は水物だからな。落ちたら意味がないからな」
「うん。僕もそのことは考えているよ。これからラストスパートをかけて、最後の駿台模擬試験の結果で東大理三にするか東京医科歯科大学の医学部にするか決めようと思っているよ」
「そうか。ところで頼みがあるんだが、夏休みに一度、石川県のオレの弟の山田一秀さんの所へ行ってくれないか?」
「どうして?」
「まあ、ちょっとした理由があってな。嫌か?」
「いや。いいよ」
「よし。じゃあ、弟の所に一度行って泊めて貰え。頼むぞ」
「うん」
伯父さんの所と聞いて健二はドキンとした。
伯父さんは健二の父親の弟である。
伯父さんは日本全国および世界22カ国に支店をもつ化粧品会社の社長である。
伯父さんには10歳年下の智子さんという妻がいる。
以前、健二は伯父さんの妻の智子さんを見た時に(きれいな人だな)と淡い恋心を抱いてしまった。
それは1年前の高校2年生の時である。
伯父夫婦が健二の家に来た時である。
健二は石川県の金沢に興味があったので行くことにした。
父親にそのことを話すと父親は、
「伯父さんには智子さんという奇麗な妻がいるぞ。まだ30代だ。おれも数回、会ったことがあるが、凄くきれいで優しい人だぞ」
と言った。
「う、うん。行くよ」
健二は平静を装っていたが、内心は智子さんに会えると思うと心臓がドキドキと高鳴った。
・・・・・・・・・・
そう言って父親は大阪の支社に出向した。
あとには健二が一人残された。
父親がいなくなっても健二の生活は変わらなかった。
学校でも学校から帰っても、勉強、勉強の毎日である。
そんなことで3年の一学期が終わって夏休みになった。
健二は伯父の山田一秀さんに電話した。
「あ、あの。伯父さん。目的はわからないんですけど、僕の父親が夏休みに伯父さんの家に行くように言ったんです。行ってもよろしいでしょうか?」
「ああ。ぜひ来てくれ。健二くんにはぜひ来て欲しいんだ」
伯父さんの口調から、ぜひとも来て欲しいという思いが伝わってきた。
「じゃあ、行きます。いつなら都合がいいでしょうか?」
「いつでもいい。出来るだけ早く来て欲しいな。明日でもいいよ」
伯父さんの喜びように健二は驚いた。
どんな理由かはわからないが、父親と伯父さんの間では話をして、その理由を分かっているのだろうと健二は思った。
「じゃあ、明日、行きます」
「そうか。有難う。楽しみに待っているよ。何日泊まるかね?」
「2泊3日でいいでしょうか?」
「ああ。構わんよ。2泊3日と言わず一週間くらい泊っていって欲しいな」
こうして健二は翌日、伯父さんの家に行くことになった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日の北陸に行く日になった。
健二は午後2時に家を出た。そして東京駅で15時24分発のJR新幹線はくたか569号に乗った。新幹線は3時間かかって金沢駅には18時20分に着いた。
健二にとって北陸は初めてだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
1日目。
山田一秀の家に着くと、山田夫婦は健二を快く迎えてくれた。
「やあ。健二くん。よく来てくれたね。遠慮はいらん。ゆっくりくつろいでいってくれ」
と山田一秀は言った。
伯父さんは日本全国および世界22カ国に支店をもつ化粧品会社の社長である。
「健二くん。こんにちは」
と妻の山田智子も満面の笑顔で迎えてくれた。
健二はシャイで人見知りするタチだったので、
「こんにちは」
と小さな声で挨拶した。
しかし、健二は山田智子を見た時、思わず心臓がドキンと高鳴ってしまったのである。
彼女があまりにも美しかったからである。
その晩は、智子さんが腕によりをかけて豪華な料理を作って、もてなしてくれた。
山田一秀は大らかな性格だったので健二に色々なことを聞いた。
しかし健二はシャイなので、「はい」「はい」と言うだけで、緊張して、あまり喋れなかった。
健二が緊張してしまったのは、元々シャイな性格ということもあるが、健二は、山田さんの妻の智子さんに一目惚れしてしまって、智子さんを見ると顔が真っ赤になってしまうので、それを叔父の山田一秀さんに悟られるのが、こわかったからである。
その晩、健二は6畳の客間に寝た。
家は古くからの大きな日本家屋で部屋がたくさんあった。
他人の家では、なかなか寝つけない健二であるが、その晩は旅の疲れもあってか、容易に眠りについた。
しかし夜中の2時頃、あーあーという叫び声とも呻き声ともつかぬ何やら妖艶な声が聞こえて来て健二は目を覚ました。
健二は起き上がって声のする所へ向かった。
すると、山田夫婦の寝室が昼間のように煌々と明るい。
何か呻き声のようなものも微かに聞こえてきた。
こんな夜中に一体、何をしているんだろう、と健二は疑問に思った。
夫婦の夜の営みなら、電気を消して暗い中でするので、おかしいな、と健二は思った。
それで健二は山田夫婦に気づかれないよう音をたてずに伯父夫婦の寝室の方に行ってみた。寝室の障子は1cmほど開いていた。
健二はそっとその隙間から寝室の中を見た。
見て健二は心臓が止まるかと思うほど驚いた。
なぜなら、山田智子さんが丸裸にされて麻縄で後ろ手に縛られて、布団の上に横にされて、片足を高く吊られていたからである。
幸い一秀さんも智子さんも障子の隙間からは背中を向けていた体勢だったので健二は二人に見られないで二人を見ることが出来た。
夫の一秀さんは蝋燭を持って立っており蝋燭を妻の体の上から垂らしていた。
蝋涙がポタリと智子さんの体に垂らされる度に、智子さんは、ああん、と切ない喘ぎ声を上げていた。
「ふふ。智子。どうだ。蝋燭責めの味は」と一秀さんが、智子さんの体をグリグリ踏みながら聞くと、智子さんは「ああっ。いいわ。もっと虐めて」と口を半開きにして言った。
彼女は被虐の快感に浸っているのか目を閉じていて、一秀さんは健二に背を向けた状態だったので、健二は見られることがなくて済んだ。
健二は、その光景を一瞬、見ただけで、そーと音を立てずに障子を閉めた。
そして、伯父夫婦に気づかれないように、抜き足差し足で部屋にもどって布団の中に入った。
健二は興奮するというより、激しい緊張で心臓の鼓動がバクバク高鳴っていた。
あんなに明るくて大らかな伯父夫婦に、あんなSM趣味があったとは。
智子さんは、夫に虐められながらも、「ああっ。いいわっ。もっと虐めて」と酩酊した様子で言っていたので、智子さんは間違いなくマゾなのだろう。二人がどういう経緯で結婚したか、について詳細なことは健二は知らなかったが、見合い結婚ではなく、恋愛結婚ということは聞いて知っていた。なので、おそらく一秀さんはサドで智子さんはマゾで相性が合って結婚したのだろうと健二は思った。智子さんのように、あんな綺麗な人にあんな被虐性癖があったことに健二は驚いて、その夜は、なかなか寝つけなかった。
・・・・・・・・・・・・・
翌日(2日目)
健二は7時に起きた。
「もしもし。健二くん」
智子さんが健二の寝ている客間をトントンと叩いた。
「はい」
「健二さん。朝食の用意が出来ましたよ」
と知らせてくれた。
それで目を覚ました健二は、
「おはようございます」
とあわてて言って急いで浴衣を脱いで服を着て食卓に行った。
食卓には一秀さんと智子さんがもうすでに着いていて健二の来るのを待っていた。
食卓には智子さんが作ってくれた、厚切りトーストとスクランブルエッグとサラダとコーンスープが乗っていた。
「やあ。健二くん。おはよう」
一秀さんが読んでいた新聞をたたんで健二に挨拶した。
「お、おはようございます」
健二が挨拶した。
「昨日は眠れましたか?」
智子さんが笑顔で聞いた。
「は、はい。よく眠れました」
と健二は言った。
「今日の予定は何かね?」
伯父さんが聞いた。
「今日は定期観光バスで兼六園や金沢城公園などを見ようと思います」
健二は答えた。
「そうか。今ならギボウシ、ハギ、ナンテン、ハンゲショウが綺麗に咲いているよ」
伯父さんが言った。
二人の様子はごく普通の夫婦である。それが夜はあんな事をしているなんて、二人は、まるでジキル博士とハイド氏のように見えてきた。
三人食卓につくと、
「では。いただきます」
と言ってパクパクと朝食を食べ出した。
健二は昨日のことを思い出して恥ずかしくて智子さんを見ることが出来なかった。
「健二くん。急に仕事関係の用事が出来てね。私は今日から一週間くらい友人の家に泊まることになったよ。せっかく来てくれたのに済まないね。しかし智子が面倒を見てくれるから二人で過ごしてくれたまえ」
伯父さんが言った。
食事が終わって健二は部屋にもどった。
健二が出かける用意をしていると伯父さんがやって来た。
「健二君。面白いものを見せてやろう」
一秀さんはニヤリと笑って言った。
健二は無言で立ち上がった。
健二は一秀さんの後に着いて行った。
寝室の前に来た。
「健二君。面白いものを見せてやろう」
そう言って一秀さんは寝室の戸を開いた。
びっくりした。なぜなら、智子さんが丸裸にされて後ろ手に縛られて片足を吊られていたからだ。智子さんはアイマスクで目隠しをされていた。智子さんは唇を半開きにして酩酊している様子だった。智子さんは、服を着ている時には特別グラマラスな体形には見えず普通の体形に見えたが、裸になると、ムッチリとした男の欲情をそそる体だった。着やせするタイプなのだろう。
「ははは。健二くん。この女はマゾでね。こうされて恥ずかしい姿を見られることに興奮するんだよ」
一秀さんは健二にそう説明した後、智子さんに目を向けた。
「そうだな。智子」
「は、はい。そうです」
健二はどうして、一秀さんが健二にそんなモノを見せるのか、わからなかった。
それを察するように一秀さんが言った。
「結婚してから夜の営みは全部こういうのだった。しかし、二人きりでやっていても、厭きてきてね。もっと強い刺激が欲しくなったんだ。それで、君にも参加して欲しくてね。さあ。智子を君にあげるから、智子をオモチャにして、うんと楽しんでくれ」
じゃあ私は友人の家に行くよと言って伯父さんは寝室を出た。
「じゃあ私は出かけるよ」
すぐに伯父さんは家を出た。すぐにブロロロロと車のエンジン音がして伯父さんは去ってしまった。
あとには健二と一糸まとわぬ丸裸にされて後ろ手に縛られ片足を吊り上げられている智子さんの二人きりになった。
・・・・・・・・・・・・・・・
智子さんは目隠しをされているので健二を見ることはない。
健二はゴクリと唾を呑んだ。健二が女の裸を間近で見るのはこれが生まれて初めてだった。
健二は智子さんに見られていないのをいいことに丸裸の智子さんの体をしげしげと見た。
半開きになった唇。華奢な肩と腕。仲良さそうに並んでいる二つの豊満な乳房。大きな円柱状の乳首。雨だれで穿たれたような臍の穴。片足を吊り上げられているので女の恥ずかしい所は丸見えだった。恥毛はきれいに剃られていて恥丘は割れ目が丸見えである。片足を吊り上げられていたが割れ目はしっかりと閉じていた。大きな尻とそれに続く脂肪が程よくついた柔らかそうな太腿。
すべて健二にとって生まれて初めて見るものだった。
健二はハアハアと興奮しながら女の体を眺めた。
健二は極力、智子さんにさとられないように黙っていだが、智子は間近にいる健二の存在を感じとったのだろう。智子は健二に話しかけた。
「いいわ。健二くん。私をオモチャにして。うんと虐めて」
智子が言った。
「い、いいんですか。智子さん?」
「いいわよ。何をしても。私をオモチャにして」
健二は何をしようかと迷ったが、無防備の智子の首筋の右側を指一本でスーと触れた。
「ああー。ひいー」
くすぐったさのため瞬時に智子さんの首の右側がキュッと収縮した。
しかしそのため、左側の首筋がガラ空きになってしまった。
健二は今度はガラ空きになった左側の首筋をスーと指一本でなぞった。
「ああー。ひいー」
智子さんは大きな悲鳴を上げた。
「つらいですか?智子さん」
健二が聞いた。
「つらいわ。でもそのつらさがいいの。もっと私をつらい目にあわせて」
健二は、ふふふ、と笑った。
そして健二は、智子の脇腹や太腿の付け根のアソコの近くを指一本でスーと触れた。
その度に智子は、「ひいー。ひいー」と大きな叫び声を上げた。
健二は丸出しの乳房やアソコは触らなかった。
女の性器をわざと触らないことによって、女をじらし、恥ずかしい所を見られているという羞恥心を智子に起こさせるためだった。
智子は、ひいー、ひいー、と叫び声を上げ続けた。
智子のアソコからは白濁したドロドロした愛液が溢れ続けた。
健二は智子を責め続けた。
1時間くらいして健二は智子への責めをやめた。
「智子さん。僕は兼六園と金沢城公園に行かなくではならないので、これで終わりにします」
そう言って健二は、智子の恥丘に溢れ出ている白濁した愛液をティッシュペーパーで拭きとった。そして智子の片足を吊っている縄を解き、智子の後ろ手の縄も解いた。
これで智子のさんの縛めはなくなり彼女はムクッと起き上がった。
そしてアイマスクを外した。
「有難う。健二くん。健二くんって女を責めるのが凄く上手いのね。私、最高の快感だったわ」
そう言って智子はパンティーを履き、ブラジャーを着けた。
そしてスカートを履きブラウスを着た。
「じゃあ智子さん。僕は観光バスで兼六園と金沢城公園に行きます」
そう言って健二は玄関に向かった。
智子も玄関までついてきて、
「行ってらっしゃい」
と手を振って嬉しそうに健二を見送った。
・・・・・・・・・・・・・・
その日、健二は観光バスで、金沢駅→近江町市場→長町武家屋敷跡界隈→金沢21世紀美術館→兼六園→金沢城公園・玉泉院丸庭園→ひがし茶屋街→金沢駅、と見て回った。
健二が伯父さんの家に帰ってきたのは夜の7:00時になっていた。
ピンポーン。
チャイムを押すと家の中からパタパタと足音が聞こえ玄関の戸が開いた。
智子さんが嬉しそうに出てきた。
「お帰りなさい。健二君。金沢観光はどうだった?」
智子さんが聞いた。
「うん。とてもよかったよ」
健二は答えた。
「そう。それはよかったわね。ちょうど夕食の支度が出来て待っていた所だったの」
健二は家に上がった。
食卓にはすき焼きがぐつぐつ煮えていた。
二人は食卓に着いた。
頂きます、と言って二人は食べ始めた。
「今日はすき焼きにしたの。よかったかしら?」
「ええ。とても美味しいです」
健二は智子さんの作ったすき焼きをハフハフ言いながら食べた。
一秀さんはいないので、まるで智子さんが恋人のような感じだった。
出かける前に裸の智子さんを思う存分、虐めたのに、こうして一緒に食事していると、何だか、智子さんを虐めたことがウソのように思われてきた。
「健二君。お風呂が沸いているから入って」
食事が終わると智子さんが言った。
「有難うございます」
と言って健二は風呂に入った。
一日中、観光スポットを歩き回った疲れがとれていった。
健二の次に智子さんが風呂に入った。
健二は寝ようと思って客間に布団を敷いて布団の中に入った。
しかし智子さんのことが気になっていた。
案の定、トントンと部屋をノックする音がした。
「哲也君。開けてもいい?」
「ええ」
智子さんが戸を開けた。
風呂から出たばかりなのだろう。
智子さんは風呂上りでバスタオルを一枚、体に巻きつけただけの格好だった。
それが何を意味するかはすぐに予想がついた。
家には健二と智子さんの二人きりである。
しかし健二は一般の男のように、ベッタリと女と一緒になってしまいたくはなかった。
一つの家に男と女が居ながら何もせず、一人スヤスヤ寝ている智子さんを想い想像力で興奮を高めたいと思う変わり者だった。
「何でしょうか?智子さん」
「あ、あの。健二くん。お願いがあるの」
「何でしょうか?」
「来てくれる?」
智子さんに頼まれたのなら仕方がないと思い健二は起き上がった。
健二は智子さんについて行った
智子さんは一秀さんとの夫婦の寝室に入った。
そして智子さんは両手を前に差し出した。
「健二くん。手首を縛ってくれない?」
智子さんは切実そうな様子だったので、健二は畳の上に置いてある縄を拾って智子さんの手首を縛った。
「健二くん。縄尻を天井の梁に引っ掛けて」
言われて健二は智子の手首を縛った縄尻を天井の梁に向かって投げて天井の梁に引っ掛けた。
「健二くん。じゃあ縄尻を思いきり引っ張って私を吊るして」
健二は智子の言う通り縄尻をグイグイ引っ張っていった。
そして縄尻を智子の手首を縛っている縄に縛りつけた。
それによって智子の手は頭の上に引っ張られ智子は天井から吊るされる形になった。
智子は天井の梁から吊るされて湯上りの体をバスタオル一枚、巻きつけているという姿である。
「哲也くん」
「はい。何でしょうか?」
「胸の所でバスタオルを重ね合わせて留めてあるでしょう。それを解いて下さい」
智子さんが言った。
健二は一瞬、迷った。そんなことをしたら体に巻きつけているバスタオルが解けて落ちてしまう。しかし智子さんの頼みとあれば健二はそれに従うしかなかった。
健二は胸の所にあるバスタオルの重ね合わせを解いた。
パサリ。
バスタオルが落ちた。
それによって一糸まとわぬ丸裸があらわになった。しかも智子さんは天井から吊るされているので裸の体を隠す術がない。
「ああっ。恥ずかしいわ」
智子は体をモジモジさせた。
しかし智子は天井から吊るされているので裸の体を隠す術がない。
「け、健二くん」
「はい」
「私の惨めな姿をとっくり見て下さい」
そう言われても健二は自分がスケベなことを智子さんに知られるのはためらわれた。
なので智子さんを直視することは出来なかった。
しかし健二は寝室を去ることは出来なかった。健二が寝室を去ってしまったら智子さんは吊られっぱなしのままである。それは可哀想である。
智子さんは必死にアソコを隠そうと太腿をモジモジさせていた。
だが寝室には2つの等身大のカガミが立ててあるので智子さんが健二に対してどんな角度をとっても全裸を見られてしまった。
「ああっ。いいわっ。一人暮らしの女の部屋に押し入り強盗が入って女を裸にして吊るして虐めているようだわ。私、一度こういうふうに虐められたかったの。健二くんは一人暮らしの女の部屋に入った押し入り強盗よ。さあ私をうんと弄んで」
智子さんが言った。
うんと弄んで、と言われても健二はシャイなのでそんなことは出来なかった。
恥ずかしがって被虐の快感に浸っているのは智子さんだが、健二もスケベと思われたくなかったので、裸の智子さんを直視することは出来なかった。
しかし目をそらすには智子さんの全裸姿はあまりにもエロチックで健二はチラッ、チラッと智子さんを見た。
「健二くん。遠慮しなくていいのよ。一秀さんは日曜日には、必ず、私を色々な恥ずかしい格好にして、近所の人たちを呼んでいたの。近所の人たちが私を遠慮なく嬲るのを夫はニヤニヤして見て楽しんでいたわ。だから健二くんも遠慮しないで」
智子さんが言った。
一秀さんがそんなことをしていたと知って健二に、智子さんを思うさま嬲った人達に対する激しい嫉妬が起こった。
SM趣味のある人達はM女を遠慮なく嬲る。
そんな人たちに嬲られるくらいなら、いっそ女に優しい自分が智子さんを優しく虐めて智子さんに被虐の快感を味あわせてあげた方が、ずっといいと健二は思った。
それに全裸で吊られて太腿をモジモジさせている智子さんを見ているうちに健二に激しいサディズムの性欲が嵩じてきて、健二のおちんちんは激しく勃起していて、もう我慢の限界だった。
健二は吊られている智子さんの所へ行くと智子さんの背後から智子さんの腹をそっと抱きしめた。
「あっ。健二くん。私を虐めてくれるのね。有難う」
智和は嬉しそうに言った。
確かに誰もいない一軒家の一室で女が裸にされて吊るされて服を着ている男が裸の女を抱きしめている図は、一人暮らしの女の部屋に入った押し入り強盗が女を嬲っている図だった。
しかも智子は一糸まとわぬ丸裸で吊るされているのに、健二は浴衣を着ているので、その図は男が女を嬲っているように見える。
「と、智子さん。ごめんなさい」
そう言って健二は背後から智子の胸を揉んだり尻を触ったりした。
健二は智子を優しく愛撫した。
健二が智子の乳首の突起をコリコリさせると、智子の乳首はすぐに勃起した。
健二は屈み込んで智子の大きな尻に、チュッ、チュッとキスをした。
智子は、ああん、と喘ぎ声を出し続けた。
智子のアソコからは女が性的に興奮した時に出る白濁した愛液がドロドロと出ていた。
「健二くん。遠慮しなくていいのよ。アソコに指を入れて。愛液で濡れているから入れやすいわ」
健二の心を見透かしているかのように智子は言った。
そして、それは事実だった。
ウブでシャイな健二は女の体を触るのは、生まれて初めてであり、女のアソコに指を入れるのは、はばかられていたのである。
しかし智子の言葉は健二に勇気を与えた。
健二はそっと智子の股間をまさぐり、女の穴を探し当て、そっと中指を入れてみた。
智子の言った通り、股間は愛液でヌルヌルしていたので指はスルッと穴の中に入った。
「ああっ。いいわっ」
智子が喘ぎ声を出した。
初めて触れた女の穴の中はヌルヌルしていた。
これが女の穴なんだな、と健二は興奮する以上に驚いていた。
健二が指先を動かして、ある所に指先が触れると智子は、ああん、と喘ぎ声を出した。
「そ、そこ。Gスポットと言って女はそこを刺激されると感じるの」
Gスポットの存在は健二も知っていた。
女の膣の中の前面にはGスポットという所があり、女はそこを刺激されると興奮するということを。
健二がGスポットを刺激すると智子は、ああん、と喘ぎ声を出した。
そして智子の膣がキューと収縮して健二の指を締めつけた。
「女は興奮すると膣が収縮するの。男のモノを離さないようにするために」
智子は説明したが、健二もそのことは知識として知っていた。
ただ、あまりにも締めつける力が強いので驚いた。
健二は立ち上がった。
そして左手で智子の乳房を揉み、乳首をコリコリさせ、右手で智子の恥丘を触ったり、女の穴に指を入れたりした。
「ああっ。いいわっ。感じちゃうわ。押し入り強盗に裸にされて嬲られているのに感じちゃうなんて私マゾなのね」
そんなことを言って智子は健二のサディズムを刺激しようとした。
実際に健二の加虐心は激しく高まっていた。
「ねえ。健二くん。私の髪を後ろに思い切り引っ張ってくれない?押し入り強盗は女にもっと乱暴なこともするでしょ」
智子が言った。
「はい。わかりました」
そう言って健二は智子の長い美しい黒髪をグイと引っ張った。
「ああっ」
智子は髪を引っ張られて顔がのけぞり顔は天井を向いた。
鼻の穴が見え口は半開きとなった。
健二のサディズムを目覚めさせようとする智子の計画に健二はまんまとはまっていた。
もう健二は智子に対して遠慮がなくなっていた。
「健二くん。部屋の隅に箱があるでしょ。その箱の中にムチがあるわ。それで私をムチ打って」
智子が言った。
「はい」
健二は喜んで箱の中を見た。
箱の中には、縄、ムチ、蝋燭、洗濯バサミ、毛筆、アイマスクなどの責め具が入っていた。
健二は縄とムチを取り出して智子の所に行った。
そして健二は座り込んで智子の足首を縄で縛った。
「な、何をするの?」
智子が聞いた。
「智子さんが足をバタつかせないようにするためです」
健二は平然と言った。
そして健二は立ち上がってムチを手にして智子の背後に立った。
「じゃあ、やりますよー」
そう言って健二は智子の尻めがけて思い切りムチを振り下ろした。
ビシーン。
ムチは智子の柔らかい尻に当たった。
意気のいい炸裂音が鳴り、智子の尻にはムチ打たれた所に赤い跡が出来ていた。
「ああー」
智子は髪を振り乱し全身を震わせて叫んだ。
足もバタつく所だったろうが、健二が両足首を縄で縛ってしまったのでそれは出来なかった。
ビシーン。ビシーン。ビシーン。
健二は尻から背中、太腿の裏側と智子の背後を滅多打ちにした。
10分くらい健二は鞭打った。
「許して。お願い。健二くん。もう許して」
智子は本当に涙をポロポロ流しながら哀願した。
それはサド男が本当に女を虐めている姿だった。
しかし、智子が、許して、と言ったので健二は鞭打ちをやめた。
健二はムチを落として智子の所に駆けつけた。
「痛かったでしょう。智子さん。ごめんなさい。今、縄を解きます」
そう言って健二は智子の足首の縄を解いた。
そして智子を吊っている手首の縄も解いた。
これによって智子は手足が自由になった。
智子はクナクナと倒れ伏した。
健二は押し入れを開けて布団を出し寝室に敷いた。
そして智子を布団の上に乗せた。
健二は台所へ行き氷の入った冷水とタオルを持ってきた。
そして鞭打たれて赤くなっている智子の尻や背中をふいた。
「痛かったでしょう。智子さん」
「ううん。気にしないで。私が健二くんにサディストになるように仕向けたんだもの。健二くんに泣くまで鞭打たれて私、本当に嬉しかったわ」
健二は智子の体を冷水タオルで何度もふいた後、智子に布団をかけた。
そして「お休みなさい」と言って寝室を出た。
健二も客間にもどって布団に入った。
健二も責め疲れていたのですぐに眠りに就いた。
・・・・・・・・・・
翌日(3日目)
健二は7時に起きた。
「もしもし。健二くん」
智子さんが健二の寝ている客間をトントンと叩いた。
「はい」
「健二さん。朝食の用意が出来ましたよ」
と知らせてくれた。
それで目を覚ました健二は、
「おはようございます」
とあわてて言って急いで浴衣を脱いで服を着て食卓に行った。
食卓には智子さんが作ってくれた、厚切りトーストとスクランブルエッグとサラダとコーンスープが乗っていた。
「おはよう。健二くん」
智子さんがニコッと笑って挨拶した。
「お、おはようございます」
健二も挨拶を返した。
二人は食卓につくと、
「いただきます」
と言ってパクパクと朝食を食べ出した。
「昨夜は眠れましたか?」
智子さんが笑顔で聞いた。
「は、はい。よく眠れました」
と健二は顔を赤くして言った。
「智子さんこそ、あの後、眠れましたか?」
健二が聞いた。
「ええ。眠れたわわよ」
智子さんは平然とした様子で言った。
智子さんは昨夜あんなに責められたのに本当に眠れたのかなと疑問に思った。
「昨夜、あんなに責められたのに本当に眠れたのですか?」
健二が聞いた。
「ええ。本当よ。だって私、夫に夜おそくまで責められることに慣れているから」
「なるほど。そうですか」
健二はそれを聞いて納得した。
「健二くん。今日の予定は?」
智子さんが聞いた。
「今日は定期観光バスで金沢能楽美術館、鈴木大拙館、西田幾多郎記念哲学館などを見ようと思います」
健二は答えた。
「じゃあ私は健二くんが帰ってくるのを待っているわ。今日の夕食は何がいい?」
「智子さんの作って下さる物なら何でもいいです」
「わかったわ。じゃあ、今日も美味しい夕食を作るわ」
「有難うございます」
朝食が済んだ。
「じゃあ智子さん。僕は観光バスで金沢の色々な所に行ってきます」
そう言って健二は玄関に向かった。
智子も玄関までついてきた。そして、
「行ってらっしゃい」
と手を振って嬉しそうに健二を見送った。
智子さんはまるで健二の恋人であるかのようだった。
・・・・・・・・・・・・・・
その日、健二は観光バスで、金沢駅→尾山神社→長町友禅館→武家屋敷跡・野村家→金沢市老舗記念館→金沢能楽美術館→鈴木大拙館→西田幾多郎記念哲学館、と見て回った。
健二が智子さんの待つ伯父さんの家に帰ってきたのは夜の7:00時頃だった。
ピンポーン。
チャイムを押すと家の中からパタパタと足音が聞こえ玄関の戸が開いた。
「お帰りなさい」
智子さんが嬉しそうに出てきた。
健二は吃驚した。なぜなら智子さんは布面積が極めて小さな黒いビキニ姿だったからだ。
ビキニのトップは三角の紐ビキニで智子さんの豊満な乳房を包んではいたが、まるで智子さんの乳房に貼りついているだけのようで、ビキニの下は女の性器を隠しているだけの小ささで、それは、まるで智子さんのアソコに貼りついているだけのようだった。後ろはTバックで、大きな尻が丸見えだった。健二は昨日、さんざんに智子さんの裸を見ていたので智子さんに対して遠慮がなくなっていた。
「ああっ。智子さん。好きです」
そう言って健二は智子に抱きつこうとした。
しかし智子さんは健二を制した。
「ああん。それは食事の後にして。食事が冷めちゃうわ」
智子さんに言われて健二は智子さんに抱きつくのをやめた。
二人は食卓に着いた。
頂きます、と言って二人は食べ始めた。
「今日は金沢の郷土料理の治部煮にしたの。よかったかしら?」
「ええ。とても美味しいです」
健二は智子さんの作った治部煮をハフハフ言いながら食べた。
伯父の一秀さんはいないので、まるで智子さんが恋人のような感じだった。
「健二君。今日の金沢観光はどうだった?」
智子さんが聞いた。
「はい。とてもよかったです」
そうは答えたが健二の関心は食後のことで頭がいっぱいだった。
食事が終わると智子さんは健二の手を引いて昨夜の寝室に入った。
「さあ。健二くん。何でも好きなことをしていいわよ」
智子さんが言った。
「ああっ。智子さん。好きです」
健二は叫ぶように言って、立っている黒いビキニの智子に抱きついた。
健二は飢えた狼のように智子の前に屈み込んで、智子の黒い薄いビキニで覆われたアソコを、チュッ、チュッとキスした。
ビキニの下は腰を一本の紐で巻いて薄い生地でVラインの内側がかなり見えている女のアソコを隠すだけの褌のような形だったので、ほとんどアソコにキスしているような感覚だった。
健二はアソコにキスした次は、智子の後ろに回った。
後ろはTバックでムッチリ閉じ合わさった尻が丸見えだった。
「ああっ。智子さん。好きです」
健二は叫ぶように言って、智子の豊臀に顔を押し当てたり、チュッ、チュッとキスしたりした。次に健二は立ち上がって背後から智子を抱きしめようとした。
その時。
「待って。健二くん」
と智子が健二を制した。
「やはり私、被虐の快感を味わいたいの。私を弄ぶのは、昨日のように私を吊るしてからにして」
智子はあられもないことを言った。
「はい」
と健二は嬉しそうに返事した。
健二は畳の上に置いてある縄を拾って智子の手首を前で縛った。
そして縄の余りを天井の梁に引っ掛けた。
そして縄の先をグイグイ引っ張って、それを智子の手首を縛っている縄に縛りつけた。
智子の手は頭の上に引っ張られ智子は昨日と同じように天井から吊るされる形になった。
「ああっ。好きです。智子さん」
健二は叫んで智子を背後から抱きしめた。
そして、ビキニの上から智子の乳房を揉んだり、アソコに手を当てたりして智子の体を触りまくった。
「ふふふ。私、押し入り強盗に捕まって犯されているみたいだわ」
智子は余裕の口調で言った。
「智子さん。ビキニの紐を解いてもいいでしょうか?」
健二が聞いた。
「ええ。いいわよ」
智子が答えた。
健二は三角ビキニを吊っている首紐の後ろの蝶結びを解いた。
そしてブラ下部のサイド紐の背中の蝶結びも解いた。
ブラを支えていた二つの紐が解かれたので、ブラはスルリと落ちて、智子の乳房が露わになった。
次いで健二は腰に留めておくための下のサイド紐の両方の蝶結びも解いた。
それによってビキニの下もスルリと落ちた。
これによって智子は昨日と同じように、一糸まとわぬ丸裸になった。
「ああっ。好きです。智子さん」
そう叫んで健二は、片手で胸を揉み、片手でアソコを触って揉んだ。
健二は、乳首の突起をコリコリさせたり、ガラ空きの脇の下をくすぐったり、ムッチリと閉じ合わさった豊臀を触ったりと智子の体を触りまくった。
健二の愛撫というか責めに智子は、ああん、と喘ぎ声を出した。
「ああん。私、押し入り強盗に捕まって犯されているみたいだわ」
智子も被虐の快感に陶酔し興奮していた。
智子の乳首の突起は激しく勃起し、アソコからは愛液が出ていた。
・・・・・・・・・・・・・
健二は智子の股間を責めようと智子の横に座り込んだ。
健二は閉じている智子の足をつかんで30cmほど開いた。
そして智子の股間を間近に観察しながら、左手で智子のアソコを触り、右手で智子の尻を撫でたり尻の割れ目に手を入れたりした。
健二にとって女の股間を間近で見て弄ぶのは初めてだった。
健二は智子の女の穴を探し当て中指を入れようとした。
智子のアソコは愛液で濡れていたので中指はスポッと容易に入った。
健二がGスポットを刺激すると智子は、ああん、と喘ぎ声を出した。
そして智子の膣がキューと収縮して健二の指を締めつけた。
健二は右手で尻の割れ目をなぞった。
「け、健二くん」
「はい」
「私、健二くんにもっと恥ずかしい格好で責められたくなっちゃったわ」
智子はハアハアと息を荒くしながら言った。
「健二くん。そのために一度、縄を解いてくれない?」
「はい」
どんな格好なのだろうかと思いながら、健二は智子を吊っている縄を解いた。
智子を吊るしていた縄が解かれ智子は吊りから解放された。
両手首は縛られているが。
「健二くん。手首の縄も解いてくれない?」
「はい」
健二は智子の手首の縄も解いた。
これで智子は裸ではあるが手足が自由になった。
智子は畳の上に屈み、犬のように四つん這いになった。
そして智子は手を曲げて顔を床につけた。
そのため大きな尻がニュッと持ち上げられた。
智子は膝を大きく開いた。
そのため尻の割れ目がパックリと開き女の股間が丸見えになった。
ネットのエロサイトの画像でその格好は見たことがあったが、実物を目の前で見るのは、これが生まれて初めてだった。
窄まった尻の穴がもろに見え、その下には女のアソコの割れ目がもろに露出していた。
「さ、さあ。健二くん。私は動かないから、好きなように私を責めて」
智子が声を震わせながら言った。
健二は智子の尻の前に座り、智子のパックリと開いた股間をしげしげと眺めた。
健二はパックリと開いた智子の尻の割れ目を指でスーとなぞった。
「ああー。ひいー」
智子激しい叫び声を上げた。
よほど感じているのだろう。
健二はパックリと開いている智子の尻の割れ目を指で何度もスーとなぞった。
窄まった尻の穴に指が触れた時、智子は、ひいー、と大きな悲鳴を上げた。
尻の穴に触れられることが一番、感じるのだろう。
智子のアソコからは白濁した愛液が出続けている。
健二は尻の割れ目だけではなく、丸出しになっている智子の尻の肉や太腿やふくらはぎ、や、足の裏をも、指先でスーとなぞった。
智子は尻や太腿をプルプルと震わせながら、ひいー、ひいー、と叫び声を上げ続けた。
「い、いいわっ。感じちゃう」
智子は女の最も恥ずかしい所を見られ弄ばれていることに最高の被虐の快感を感じていた。
「け、健二くん」
「はい。何でしょうか?」
「お願いがあるの」
「はい。どんなことでしょうか?」
「お尻の穴に触れるだけではなく、お尻の穴に指を入れてくれない?」
健二はとまどった。そんな事したことがないからだ。女のアソコの穴は男のおちんちんを入れられるほどだから容易だが、お尻の穴はいつもきつく窄まっているので入れられないだろうと思っていたからだ。そもそも男女のセックスでもお尻の穴に指を入れるということはしない。そんな健二の思いを察してか智子が言った。
「箱の中にローションがあるでしょ。それをお尻の穴に塗ってくれれば入れられるわ」
健二は智子に言われてローションを取り出し、蓋を開け智子の尻の穴に塗った。
「さあ。入れて」
智子に言われて健二は智子の尻の穴に中指を当てて押し込んでみようとした。
予想と違ってローションが潤滑油の作用をはたして指はヌルッと容易に入った。
健二は指をどんどん入れた。指の付け根まで入った。
しかしいったん尻の穴に入ってしまった指を智子の肛門括約筋はキュッと力強く締めつけた。
「ああー。ひいー」
智子は悲鳴を上げた。
「ああっ。みじめの極致だわ。健二くんにお尻の穴にまで指を入れられてしまうなんて」
そう言いながらも智子は被虐の快感に興奮しているようだった。
智子の肛門括約筋はギュッと力強く締まって健二の指を離さない。
健二もそれを面白いと思った。
何もしなくても智子の尻の穴は健二の左手の中指を締めつけて離さないので、健二は右手で智子の乳房を触った。
智子は腕を伸ばして犬のように四つん這いになった。
重力で下垂している智子の乳房を健二は揉んだ。
まるで牛の搾乳をしているような感じだった。
健二は右手で智子の首筋や脇の下や脇腹や太腿など智子の体のあらゆる所を触りまくった。
「ああっ。みじめの極致だわ。私、人間じゃなく犬になったみたい。健二くんのペットの犬になったみたいだわ」
智子は自分の心境を告白した。
それには健二の加虐心を煽ろうとする意図もあっただろう。
「僕も何だか人間ではなく犬を愛撫しているような感じがします」
健二にも智子を虐めてやろうという加虐心が起こっていたので、そんな揶揄をした。
智子が被虐の快感に酔っているのは、アソコから白濁した愛液がドロドロと出ているのでわかった。
健二は左手の中指を智子の肛門括約筋に締めつけられたまま、右手で智子のアソコに指を入れた。
愛液で濡れているので指は容易に入った。
そして膣の中でGスポットを刺激した。
智子の膣がキュッと閉まって健二の指を締めつけた。
健二はゆっくり指を前後に動かした。
「ああー。ひいー」
尻の穴とアソコの穴の二点を指で刺激されて智子は激しく興奮していた。
健二は女の二つの穴に入れた指を前後に動かしていき、その速さを速めていった。
「ああー。イクー」
そう叫んで智子は全身をブルブル震わせてイッた。
健二はそっと智子の二つの穴から指を抜いた。
そして濡れている智子の愛液をティッシュペーパーでふきとった。
そして押し入れから布団を出して敷いて智子を布団の上に乗せた。
「有難う。健二くん。気持ちよかったわ」
智子は微笑して言った。
「僕も楽しかったです」
健二も嬉しそうに言った。
「ふふふ。私、健二くんに体の隅々まで見られて弄ばれてしまったわ」
智子はニコッと笑って言った。
智子はまだまだ元気だった。
「ねえ。健二くん。明日、帰るんでしょ?」
「ええ」
「じゃあ、もう一つ健二くんにやって欲しいことがあるわ」
そう言って智子はムクッと体を起こした。
「はい。何でしょうか?」
「私、裸で恥ずかしいわ。だからビキニを着せてくれない?」
「はい。わかりました」
そう言って健二は畳の上に落ちている智子の黒の三角ビキニを拾った。
そしてそれを智子の方へ持って行こうとした。
すると智子は首を振った。
「ふふふ。健二くん。そのビキニじゃないわ」
智子は思わせ振りに言った。
健二は訳が分からずとまどった。
「健二くん。箱の中に絵の具と筆とパレットがあるわ。それを持ってきて」
言われて健二は箱の中を見た。
箱の中には絵の具と筆とパレットがあったので健二はそれを持って智子の所に行った。
「健二くん。ボディーペインティングって知ってる?」
「ええ。ハロウィンとかで女の子たちがやっていますよね」
「その絵の具で私の体にビキニのボディーペインティングをして欲しいの」
健二はビキニのボディーペインティングも知っていた。
日本ではあまりされていないが欧米の女はかなり大胆なことをやる。
欧米の女は裸の体にビキニのようなペインティングをしてビーチを歩くこともしている。
遠くから見るとちゃんとビキニを着ているようにも見える。
近くで見ればビキニを着ているのではなくてボディーペインティングとわかるが。
智子はそれをして欲しいと言っているのだ。
「わかりました。では智子さんの体にペインティングさせて頂きます」
絵の具は青色しかなかった。
健二はパレットに青い絵の具を垂らし水と混ぜた。
そして筆に青色の絵の具をつけた。
「さあ。やって」
智子は豊満な乳房を健二に向かって突き出した。
「はい」
健二は絵の具のついた筆で智子の乳房に塗り始めた。
右の乳房に三角ブラに見えるように絵の具を塗っていった。
手で触るより筆で乳房に絵の具を塗りつける方が女の体にイタズラしているようで健二は興奮した。
これは手で触るよりエッチだなと健二は思った。
三角ブラに見えるように乳房全体を隈なく丁寧に塗っていった。
筆で智子さんの乳房を塗る度に智子さんの柔らかい乳房が揺れて健二は激しく興奮した。
乳首を塗った時には、智子さんは、ああん、と喘ぎ声を出し、智子さんの乳首は勃起した。
右の乳房をペインティングすると次は左の乳房をペインティングした。
健二は首紐とサイド紐もペインティングした。
これでビキニのトップのペインティングが完成した。
一見すると智子は青い三角ビキニを着けているように見える。
「上手いわ。健二くん。じゃあ今度はビキニの下もやって」
そう言って智子は立ち上がった。
智子はちゃんとペインティングしてもらえるようにアソコを隠さなかった。
両足を少し開いて健二がペインティングしやすいようにした。
健二はハアハアと興奮しながら、智子の恥部に絵の具を塗っていった。
恥丘をしっかりと塗り、女の太腿の付け根のVラインに沿ってビキニに見えるように塗った。
そして後ろに回り尻は臀溝はもちろんのこと智子の豊臀が半分くらい見えるように塗った。蝶結びのサイド紐も描いた。
これでビキニの上下のペインティングが完成した。
体に絵の具を塗っただけなのに、遠くから見ると本当にビキニの下を履いているように見える。
しかし近くで見ると、勃起した乳首が露出しているので、そして尻の割れ目が見えてしまうことでビキニを着ているのではなく、ペインティングであることがわかってしまう。
「有難う。健二くん」
智子は等身大のカガミでビキニを着けているようにペインティングされた自分の姿を見た。
結構、満足しているようだった。
「夏に夫がね。私にこういうペインティングをして、車で少し離れた海水浴場に私を連れて行き、私を波打ち際で歩かせたの。遠くの人は気づかなかった人もいるけれど、近くの男の人たちでペインティングだと気づいた人もいたわ。すごく恥ずかしかったわ。健二くんもそういう意地悪をする子なのかしら?それとも健二くんはそういう意地悪はしないでくれる子なのかしら?」
智子は健二を見て言った。
健二は智子さんが何を思っているのかわからなかった。
智子さんはマゾだから、健二にもそういう意地悪をして欲しいということなのか、それとも、それほどまでの意地悪はしないで欲しいということなのか、健二にはわからなかったのである。
智子は、ふふふ、と笑い、
「健二くんは優しいでしょ。だから私が、やってと言えばやってくれるだろうし、私がやめてーと言えばきっとやめてくれるだろうと思うの。健二くんになら安心して身をまかせられるわ」
智子が微笑して言った。
智子さんは健二にならそういう露出プレイをやってもいいわよ、と遠回りに言っているのだと思った。
健二はスマートフォンを取り出して、ビキニのペインティングをされた智子をパシャ、パシャと撮った。
「じゃあ私は風呂場でペインティングを洗い流して寝るわ。夜中に私をイタズラしたくなったらいつでも来ていいわよ」
そう言って智子は風呂場へ行った。
シャーとシャワーの音がした。
健二は客間に行って布団の中にもぐった。
智子さんは、浴衣で寝室で寝ているだろう。
智子さんはイタズラしたければ来ていいと言ったが、智子さんに色々な意地悪をしてしまったので健二はもう十分だった。
健二も疲れていたので、すぐに眠りに就いた。
・・・・・・・・・・・・・・・
翌日(4日目)。
昼頃、健二は目を覚ました。
三泊四日して今日は帰る日である。
健二が疲れていることを察して、智子さんは、健二がぐっすり眠っていると思って、健二の熟眠をさまたげないように気をつかってくれたのだろう。
昼頃。
智子さんがトントンと部屋の戸をたたいた。
「健二くん。起きている?」
智子さんが戸を少し開けて聞いた。
「は、はい」
健二はあわてて返事した。
「じゃあ、お食事にしない。もう11時よ」
智子さんが言った。
「はい」
健二は服を着て食卓に行った。
食卓には智子さんが作ってくれた、厚切りトーストとスクランブルエッグとサラダとコーンスープが乗っていた。
「頂きます」
健二は智子さんと遅い朝食を食べた。
「健二くん。昨日は有難う。すごく気持ちよかったわ」
智子さんは笑顔で言った。
「い、いえ。僕の方こそ、智子さんに、やりたい放題のことをしてしまって申し訳なく思っています」
「そんなことないわ。健二くんが、あんなに、女をじらせて虐めるのが上手いとは知らなかったわ」
智子さんは笑顔で言った。
智子さんの笑顔を見ていると、昨日のことがウソのように思えてきた。
あんな激しい性行為をしても、こうして服を着て、なごやかに話していると、SMプレイなんてスポーツのようなものに思えてきた。
スポーツをしている時は、絶対に負けないよう、絶対に勝つよう全力で戦う。
スポーツをしている時には、勝つか負けるかの真剣勝負の戦いである。しかし、試合が終わってしまえば、そんなことはケロリと忘れ、仲のいい友達にもどる。
SMもそれと同じだと思った。
こうして、日常的な会話をしている時が、つかれない、本来の人間の付き合いなのだ。
「智子さん。今日、僕は帰ります。今日も宝円寺と天徳院と見てから帰りますので食後、すぐにここを出ます」
健二が言った。
「そう。健二くん。楽しかったわ。ぜひ、また会いたいわ」
「僕もです」
食事が終わると健二は客間にもどってデイパックを持って出てきた。
智子さんは玄関までついてきた。
「健二くん。楽しかったわ。有難う」
智子が言った。
「僕もすごく楽しかったです」
健二が言った。
「智子さん。お願いがあるんです」
「なあに?」
「智子さんの履いているパンティーをくれないでしょうか」
「いいわよ。ちょっと恥ずかしいけれど」
そう言って智子さんは、スカートの中に手を入れて愛液の沁み込んだパンティーをくれた。
「健二くん。恥ずかしいけれど。これ、あげるわ」
そう言って智子さんは健二にUSBメモリーを渡してくれた。
「何ですか?何が入っているんですか?」
「あ、あの。夫が撮影した私の写真がたくさん入っているわ」
智子さんは恥ずかしそうに言った。
「有難うございます。では、さようなら」
「さようなら」
こうして健二は伯父の家を出た。
そして宝円寺と天徳院を見てから金沢駅に行った。
健二は金沢駅で15時24分発のJR新幹線はくたか569号に乗った。東京駅には18時20分に着いた。
・・・・・・・・・・・
健二はパソコンを持って行かなかったので帰りの電車の中では、智子さんが渡してくれたUSBメモリーの中を見ることが出来なかった。
見たくて見たくて仕方がなかったが。
なので家に着くと急いでパソコンを開きUSBメモリーをパソコンに差し込んだ。
何が出てくるかとハラハラドキドキしながら。
案の定。USBメモリーのフォルダーの中には、智子さんの緊縛写真や動画がたくさん入っていた。
蟹縛り、胡坐縛り、狸縛り、海老縛り、吊るし縛り、机上縛り、椅子縛り、大股開き。責めも、棒つつき、蝋燭、剃毛、擽り、顔踏み、虫責め、錘吊るし、梯子責め、など智子さんが丸裸にされて、あらん限りの恥ずかしい姿に縛られている写真が出てきた。
そして健二が智子さんを虐めた動画も出で来た。智子さんが隠しカメラを寝室に仕掛けて回していたのだろう。
健二はドキン、ドキンと高鳴る心臓の鼓動を感じながら、食い入るように智子さんの緊縛写真を時の経つのも忘れて眺めた。
伯父さんは健二がSMに興味を持っていることを知っていたのだろうか、という疑問が起こった。健二がSMに興味を持っていることなど誰も知らない。この性癖だけは態度や性格で見抜けるものではない。なので自分がSM趣味を持っていることは黙っていれば隠し通せるのである。
Mの女の人は別にサディストにだけ責められたいとは思っていない。むしろ、SMになんか関心のない人に、「変態」と軽蔑の目で見られることにもMの女の人は興奮するのである。むしろS男がM女を虐めるのは、完全な和解、理解の行為だから、SMプレイを長く続けているとマンネリ化して厭きてくる場合もあるのである。そういう意味で伯父さんは自分に智子さんを虐めさせたのかもしれない。そんな色々な思いが健二の頭の中をグルグルと駆け巡った。しかし智子さんという素敵なM女と出会えて健二は最高に幸せだった。またいつか智子さんと会いたいと健二は熱烈に思った。
そして智子さんがくれたパンティーのクロッチ部分を鼻に当ててオナニーした。
伯父さんの家に行って智子さんというマゾの女性と親しくなれたことは、健二にとって最高に嬉しかったことだった。
しかし健二は女に現を抜かして学業を怠るような性格ではない。
健二はすぐに気持ちを切り替えた。
智子さんとの出会いは、一夏の楽しい思いでとして、心の中の引き出しの中に仕舞い込み、第一志望の東大理三を目指して、1日12時間以上の、つまり朝起きてから夜寝るまで、一日中勉強に打ち込んだ。
・・・・・・・・・・・
年が明けて2024年になった。
元旦に能登半島でマグニチュード7.5の大地震が起こった。
伯父さんや智子さんは大丈夫かなと思ったが、もし何か甚大な被害を被っていたら、伯父さんや父が電話してくるだろうと思っていたので、何の連絡もないので、伯父さんや智子さんは無事なのだろうと思った。
健二は受験勉強のラストスパートをかけた。
そして健二は東大理三を受験した。
手ごたえは十分にあった。
結果。
健二は第一志望の東大理三に合格することが出来た。
駿台の模擬試験の結果から、まず合格は大丈夫だろうと確信していたが、そして、試験本番でも十分な手ごたえがあったが、合格発表の掲示板に自分の名前を見つけた時は、やはりほっとした。健二は大学に入学後も必死で勉強して主席で卒業するつもりだった。そして大学院に入って将来は研究者になるつもりだった。
すぐに大阪にいる父親から「健二。合格おめでとう」という電話が来た。
健二は正月の元旦に起こったマグニチュード7.5の能登半島地震が気になった。
伯父さんの家は大丈夫かなと心配だったが、伯父さんからは連絡はなく、連絡がないということは、大丈夫だと健二は思っていた。
しかし東大の合格発表があった翌日に智子さんから電話が来た。
「もしもし。健二くん」
「はい。そうです」
「私です。智子です。東大理三合格おめでとう」
東大の合格者は新聞にも載るからそれで知ったのだろう。
「有難うございます。ところで元旦に能登半島沖で地震が起きましたが、身の安全や家は大丈夫でしたか?」
健二は連絡がないので、大丈夫だろうと思い込んでいたので落ち着いた口調で聞いた。
「あ。健二くん。健二くんは受験のラストスパートだったでしょ。だから健二くんには余計な心配をさせないように何も連絡しなかったの。でも本当は、家は全壊してしまったの。今日、健二くんが合格したのを新聞で知って急いで連絡したの」
智子さんはそう言った。
「ああ。そうだったんですか。それは大変でしたね。それで今、智子さんはどうしているんですか?」
「東京に手ごろな一軒家の物件があったから、そこに住んでいるわ」
そう言って智子さんはその住所を教えてくれた。
「一秀さんは元気ですか?」
「夫は去年の12月に病気で死んでしまいました」
健二は吃驚した。
「ええっ。本当ですか。何の病気ですか?」
「ガンです」
「どこのガンですか?」
「大腸です」
「何か込み入った事情があるようですね。ところで智子さんは今、どこに住んでいるんですか?」
「東京の一軒家を買ってそこに住んでいます。夫の会社は東京に本社があるから、そして夫が死んでしまったから、私が社長になったわ」
「そうだったんですか。大変だったんですね」
「いえ。社長といっても、それは名ばかりで、優秀な取締役の人達が会社の経営をやってくれるから私は飾り物のようなものだわ」
「そうだったんですか。そんなことになっていたとは知りませんでした。でも僕の受験のことを心配してくれていたなんて、本当にどうも有難うございました」
「いえ。そんなことは気にしないで下さい。健二くん。合格おめでとう」
「有難うございます」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
智子さんが近くに引っ越してきたのかと思うと健二はドキドキと心臓が高鳴った。
健二は智子さんに自分にSM趣味があることは言っていない。だから智子さんは健二にSM趣味があることは知らない。世間の人間にはSM趣味がある人と無い人がある。無い人の方が多いだろう。世間の男は女とセックスしたいと思っている人がほとんどだからである。
抱き合い、キスし、ペッティングし、そして挿入する。それが正常な男の性欲である。
これに対し女を縛る、特に股縄などと女の股間を縛ってしまっては、男がもっともしたいと思っている挿入が出来なくなる。後ろ手に縛ったり、色々な奇態な格好にしたりするのも同様である。そんなことをしたらセックスがしにくくなる。だから正常な男はSMなどはわからないのである。一方、先天的SM的性倒錯者はセックスをしたいとは思っていないのである。サディストの男にとっては女を辱しめることに興奮し、苦しんでいる女を見ることに興奮するのであって、それだけでいいのである。一方マゾヒストの女は辱しめられ、死の恐怖におののくことに最高の性的快感を感じるのである。
受験というストレスから解放されて健二はやっと肩の荷がおりて気持ちがリラックスしてきた。
受験前は性欲など起こらなかったが、受験が終わってリラックスしているうちに、健二の心に潜む性欲が起こり出した。健二はパソコンを開いて智子さんの緊縛写真を見ることにふけった。去年の夏休みに智子さんにしたエッチな行為が思い出されて健二は興奮しながら、おちんちんをしごいた。
「智子さんは今どうしているだろうか」
「智子さんは僕のことをどう思っているだろうか」
という気持ちは「智子さんに会いたい」という激しい想いに変わっていった。
そんなある日のことである。
ピンポーン。
インターホンが鳴った。
「はーい」
健二は玄関に行って戸を開けた。
すると何と智子さんが玄関の前に立っていた。
「あっ。智子さん。お久しぶり」
「あ、あの。健二さん。連絡もせず、いきなり来てしまってごめんなさい」
「いえ。僕、あなたにぜひとも会いたいと思っていた所だったんです。どうぞお入り下さい」
お邪魔します、と言って智子さんは入ってきた。
健二は智子さんを6畳の部屋に案内した。
「健二さん。第一志望の東大理三に合格できておめでとう」
「あ。どうも有難うございます」
「ところで去年の夏、健二さんに変なことをさせちゃってごめんなさい。気持ち悪かったでしょう?」
「いえ。そんなことはありません。あの時は最高に楽しかったです」
「本当ですか?」
「ええ。本当です」
「健二さんには、ああいうSM趣味があるんですか?」
「ありますとも。あの時は恥ずかしくて言えませんでしたが。僕もあなたと同じように普通のセックスには興味がないんです」
「本当ですか?」
「ええ。本当ですとも」
そう言って健二は押し入れの戸を開けた。
押し入れの中にはSM写真集が200冊以上あった。
それは健二が神田の神保町で買い集めたものだった。
「僕は最近のSMには興味ありません。昔の1970年代から1990年代の頃の杉浦則夫の撮影による緊縛写真集にしか興味ありません。あの頃はSM出版社が7社もあってSMの全盛期でした。出版社のSMモデル募集に応募してくる女性は皆、お金目当てではなくMの願望がある女の人達です。人に言えない被虐心をどうしても抑えることが出来なくなって、出版社に救いを求めるように応募した人達です。僕はそういうM女性が好きです。2000年からパソコンやインターネットが急速に発達してからは、アダルト女優はMの気質がないのにSMビデオや写真は売れる、という理由でSMビデオが粗製乱造されるようになりました。しかしそれは残念です。なぜならSMとセックスがごっちゃになってしまいましたから。なので僕は最近のSMには全く興味がありません」
健二は自分のSM観を述べた。
「そうたったんですか。それを聞いて嬉しいです」
そう言って智子さんは話し始めた。
「ところで夫の一秀さんはどうしてガンで死んでしまったんですか?」
「実を言うと夫は大腸ガンのステージ4だったんです」
「ええっ。本当ですか?」
健二は吃驚した。
「ええ。本当です」
「それがわかったのはいつですか?」
「去年の4月です。血便が出るのに気づいて病院で検査してもらったら大腸ガンのステージ4だとわかりました。全身に転移していて長くもって1年の命だろうと医師に言われました。もちろん私は夫には生きて欲しいので、すぐに夫に病院に入院して治療するように勧めました。夫もそれを了解してくれて病院に入院して原病巣である直腸を切除して放射線治療や抗ガン薬の治療を受けました。しかしガンは全身に転移しているので抗ガン薬や放射線治療をしてもガンは再発して完治させることは無理だろうと医師は言っていました」
「そうだったんですか」
「長くもって1年の命と言われて夫も覚悟を決めていたようです。夫はどうせ死ぬのなら、つらい治療を受けて少しばかり寿命を延ばすよりも好きなことをやって生きることを夫は選択しました」
「そうだったんですか。そうとは知りませんでした」
「私、夫に死なれてからずっとさびしかったんです。夫とはSMパートナー募集のサイトで知り合った仲でした。SMの欲求は十分に満たされましたし、私は夫を愛していました。でも去年の夏、健二さんに恥ずかしいことをされて、もしかすると健二さんはSM趣味があるかもしれないとずっと思っていたんです。でも健二さんの受験に差し障りがあってはよくないと思って健二さんが大学に合格するまでは連絡をしなかったんです」
「そうだったんですか」
健二は疑問に思っていることを聞こうと思った。
「ところで去年の夏、父がさかんに伯父さんに会うように勧めましたが、それは伯父さんの病気と関係があるんでしょうか?」
「ええ。おおいにあります」
「どんなことでしょうか?」
「健二さんのお父さんは、健二さんがSMに興味を持っていることをうすうす知っていたようです。また私に好意を持ってくれていることも。それで夫が死んだあと、夫の一秀は私がさびしくならないよう健二さんに私のSMパートナーとなって欲しいと思っていたんです」
「そうだったんですか。僕は去年の夏、智子さんが虐められているのを見て心の中では物凄く興奮していました。うわべは平静を装っていましたが僕も智子さんを虐めたいと思っていました」
「それを聞いて安心しました。すごく嬉しいです」
「じゃあ伯父さんは死んだあと僕に智子さんのSMパートナーになって欲しいと思ってああいうことをしたんですね」
「ええ。そうです」
「そうですか。それを聞いて疑問が解けました」
・・・・・・・・・・・・・・
「健二さん。お願いです。どうか私をうんと辱めて下さい。今日は健二さんに虐められたくて来たんです」
そう言って智子さんはどっと健二の前に身を投げ出した。
「ええ。わかりました。僕も智子さんを縛りたくて仕方がなかったんです」
こうしてサディストとマゾヒストの完全な欲求の一致が成立した。
「では智子さん。着ているブラウスとスカートを脱いでブラジャーとパンティーだけの下着姿になって下さい」
健二は言った。
「はい」
智子さんはブラウスを脱ぎスカートを降ろした。
豊満な二つの乳房を包んでいる白いブラジャーと腰にピッタリと貼りついて恥部を隠している白いパンティーだけの姿がまぶしいほどに露わになった。
健二は縄を持って智子さんの背後に回った。
「さあ。両手を背中に回して下さい」
健二は命令的な口調で智子さんの華奢な腕をつかみグイと背中に回し手首を重ね合わせた。
「ああっ」
智子さんが早くも被虐の喘ぎ声を上げた。
健二は智子さんの重ね合わさった手首を麻縄できつめに二巻き縛った。
そしてその縄尻を前に回して智子さんのブラジャーに覆われた豊満な乳房の上をカッチリと二巻き縛り、そしてその縄を智子さんの手首を縛った縄に固く結びつけた。そして今度は智子さんのアンダーバストを二巻き縛った。
豊満な乳房の下垂によって乳房の下の縄は一部、隠された。それがエロチックだった。
智子さんの乳房は上下の縄によって挟み込まれる、というか、縄の縛めから絞り出されるようになった。
健二は前に回って後ろ手に縛られて胸縄をされた智子さんをしげしげと眺めた。
智子さんは横座りしている。
「ああっ。健二くん。いいわっ。夫がいなくなって四ヶ月、ずっとごぶさただったの。久しぶりに縛られて最高の快感だわ」
智子さんはあられもない告白をした。
華奢な腕の肉にきつく縛った縄が食い込んで縄が彼女を虐めているかのようである。
ブラジャーとパンティーの女の恥部を覆う二切れの布を身につけているとはいえ、もう手は自由に使えない。これから何をされるんだろうかという想像力が彼女の恐怖感を高めていた。
叔父さんの家に行った時には、あくまで、伯父さんの許可のもとで智子さんを虐めはしたものの、そこには伯父さんに対する遠慮があった。しかし今は智子さんは完全に健二の支配下にある。
健二がどんな趣向で智子さんをどのようにするかは智子さんには分からない。その恐怖が智子さんの被虐心を激しく興奮させていた。
「ふふふ。智子さん。このままブラジャーとパンティーを抜きとってしまえばもっと恥ずかしい格好になりますね」
健二は智子さんの被虐心を刺激するためにそんなことを言った。
「あっ。ああっ。こわいわ」
智子さんは恐怖におびえて言った。
「ふふ。大きなおっぱいですね。もう乳首が勃起しているんじゃないですか?」
と言うと智子さんの意識が胸に行き、胸がブルッと揺れた。しかし、後ろ手に縛られている以上、ブラジャーに覆われている胸のふくらみを隠すことは出来ない。彼女はしげしげと見られることに耐えるしかないのである。
「あっ。嫌っ。虐めないで」
そうは言ったものの、そう言われることでM女は興奮するのである。
正常な男だったら、こういう状況ではすぐに女に抱きついて胸を揉み、ブラジャーとパンティーを脱がせてセックスする。しかし真のSM的人間は違うのである。真のSM的人間は相手には決して手を触れない。なぜならサディストの男にとっては女を辱しめることが、そしてマゾヒストの女にとっては辱められることにのみ最高の快感を感じるからである。
なので健二はこれ以上、彼女に何かをしたいわけではない。このまま、じっと彼女を見ているだけで十分なのだ。自由を奪われて、これから何をされるかわからないという恐怖感が高まっていくことに彼女の興奮の度合いも高まっていくのである。
健二は押し入れを開けてSM写真集を何冊も持って来て智子さんの前で開いた。
そこには、蟹縛り、胡坐縛り、狸縛り、海老縛り、吊るし縛り、机上縛り、椅子縛り、大股開き、棒つつき、蝋燭、剃毛、擽り、顔踏み、虫責め、錘吊るし、梯子責め、逆さ吊り、とM女が丸裸にされて、あられもない惨めの極致の格好にさせられている姿がページをめくる度にあらわれた。
「ふふふ。智子さんはどんな格好にされたいですか?」
健二は意地悪く質問した。
「こ、こわいわ」
恥ずかしい格好にさせられている女の写真を見せつけられて、智子さんも自分もそうさせられるかもしれないという恐怖感が現実的になったのだろう。智子さんは本当におびえて震えていた。
「ふふふ。こんなのはどうですか?」
健二はあるページを開いた。
それは美しい女が全裸にされて、後ろ手に縛られて、両足首を縛られて逆さ吊りにされている写真だった。
美しい長い黒髪が逆さになって床に垂れ、女はやるせない表情で顔は歪み、逆さ吊りの苦しみと、許しを乞う哀切的な表情で切れ長の目をじっと閉じて、いつ終わるかわからない、つらい責めに耐えていた。
「こ、こわいわ」
もろに、逆さ吊りにされている女の写真を見せつけられて、自分もそうさせられるかもしれないという恐怖感が起こったのだろう。智子さんは本当にこわがって震えていた。
しかし健二の目的は智子さんをこわがらせることで、いきなりそんな激しい責めをするつもりはなかった。
健二は智子さんの背後に回った。
「じゃあ、智子さん。後ろ手の縄を解きますから自分でブラジャーとパンティーを脱いで全裸になって下さい」
「はい」
健二は智子さんの後ろ手に縛った縄を解いた。
そしてすぐに智子さんの前に回った。
智子さんは恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら座っていた。
「さあ。智子さん。ブラジャーとパンティーを脱いで全裸になって下さい」
健二は命令的な口調で智子さんをせかした。
「はい」
智子さんはブラジャーの背中のホックを外し肩紐を外してブラジャーを抜きとった。
智子さんの豊満な二つ仲良く並んでいる乳房が丸見えになった。
智子さんは片手で二つの乳房を隠しながら中腰になり、急いでパンティーを降ろして足から抜きとった。そしてペタンと座ってしまった。もとのままの横座りである。
彼女は顔を火照らせて片手で胸を、片手でアソコを隠していた。
裸を見られることの恥ずかしさからではなく、裸を何とか隠そうとする行為をすることによって女のいじらしさ、羞恥心を自分に自覚させ、そして健二に加虐心を起こさせるためである。
「ああっ。いいわっ。感じちゃう」
彼女は被虐の快感を叫んだ。
健二は黙っていた。彼女は被虐心に久々に酔っているのだし。それに下手に言葉をかけたり下手な言葉責めはしない方がいいのだ。男が何を考えているのか分からないことが、M女の想像力を掻き立てるからだ。
智子さんは片手で胸を、片手でアソコを隠していた。だが手が自分の豊満な乳房に触れることによって、だんだん胸を隠すというより、手を乳房に触れさせることによって、健二に分らないようにそっと自慰したいと思っているのを、健二は乳房に触れている指が少し動く仕草で感じとった。
「ふふふ。智子さん。乳首が勃起し始めているんじゃないんですか?」
健二はさりげなく聞いた。
「ああっ。もうダメ」
智子さんはハアハアと息を荒くしながら胸を覆っていた指で乳首をつまんでコリコリさせた。
どんどん智子さんの乳首が勃起していった。
アソコを覆う手もアソコを隠すというより、アソコの肉を揉む動きに変わっていった。
ああっ、ああっ、と喘ぎ声を上げながら。
もう智子さんはオナニーを見抜かれても、オナニーを隠そうとはしなくなっていた。
「ふふふ。智子さん。ご主人に死なれてからエッチなことはしていたんですか?」
「し、していません」
「じゃあ、さびしくなったらどうしていたんですか?」
「オナニーしていました。受験が終わって健二くんの家に行って健二くんに虐められることを想像して」
「じゃあ智子さんはこの部屋でオナニーして下さい。僕は出て行きます」
そう言って健二は智子さんの居る部屋を出た。
健二は別の部屋から、一人になった智子さんの様子を見た。
智子さんは初めデジカメが何処にあるのだろうかと部屋の四隅を見ていたが見つけられなかった。もしかするとデジカメは設置されていないと思ったのかもしれない。かえって見られていない状態に一人にして思う存分、長い間、一人でさびしくしていたオナニーを、今度はいつでも虐めてもらえる保障がある立場で思う存分オナニーさせてやろうという健二の考えなのかもしれないと考えたのかもしれない。そんなふうに考えが変わったのだろう。
また見られているか見られていないか、わからない事にも興奮したのだろう。
智子さんはだんだんハアハアと息を荒くしながらオナニーを始めた。
智子さんは乳房を隠すのをやめて、荒々しく乳房を揉み、乳首をつまんでコリコリさせた。
乳首は激しく勃起した。
「ああっ。いいっ」
智子さんにもう恥じらいはなかった。
智子さんは畳の上に犬のように四つん這いになると膝を開いて、片手を伸ばして床を押さえ、片手でアソコを揉み出した。
豊満な二つ仲良く並んだ乳房がその重さによって床に向かって下垂していた。
クチャクチャとだんだんバルトリン腺液の鳴る音が聞こえ出した。
「ああっ。いいっ」
智子さんは全身をプルプル震わせながら喜悦の叫びを上げた。
彼女は片手で床を支えるのをやめた。顔と肩が床にくっつき、顔と乳房がへしゃげた。
床に押しつぶされた乳房も色っぽかった。
彼女は両手を背中に回し、背中で手首を重ね合わせた。
尻を突き出した屈辱的なポーズをとるため。
実際、彼女は膝を開いて手首を背中で重ね合わせているので、大きな尻が高々と天井に向けられ、それを支えているムッチリした太腿はプルプルと小刻みに震えていた。
膝を大きく開いているので尻の割れ目が開いて窄まった尻の穴は丸見えで、激しい被虐の興奮のため、恥丘の肉がふくらんで、そのため女の割れ目は閉じていた。
「ああっ。いいっ」
尻の穴はヒクヒクと窄まったり開いたりした。
それはこれから健二に尻の穴まで晒して虐めて欲しいという智子の意思表示なのだろう。
かなりの時間、智子は尻を上げるポーズをとっていたが、足も疲れてきたのか、太腿の力を抜いた。そのため智子は床にペシャンとうつ伏せになった。
智子はすぐに起き上がった。そして持ってきたカバンから縄を取り出した。
智子は一本の縄を二つに折った。そして折った所を首の後ろにかけた。そして体の前面に垂れている二本の縄を胸の所で固結びにし、さらに臍のすぐ下でまた固結びにした。智子はハアハアと喘ぎながら、縄尻を股間に持って行った。智子は股間を開き、二本の縄をその中にグイと食い込ませた。ああっ、と智子は喘ぎ声を上げた。智子はさらに、アソコの割れ目に食い込ませた縄を後ろに持って行き、尻の割れ目に厳しく食い込ませた。そして股間に食い込ませた縄を背中の上に持って行き、首の後ろの縄に通した。そして、今度は、その縄を胸と臍の下を結んでいる体の全面の二本の縄に両側から通して、背中に引っ張った。これによって智子の胸と臍の所に◇が出来た。智子はさらに胸の下と臍の下の固結びの所に、同様に、縄尻を背後から前に出して、引っ掛け、背中の方にグイと引っ張って固結びにした。これで胸と臍の下にも◇が出来た。菱形縛りが完成した。縦縄がただでさえ股間に厳しく食い込んでいるのに、それを横縄で引っ張ることで縄がさらに引っ張られて智子の柔らかい体に厳しく食い込んだ。ああっ、と智子は喘ぎ声を上げた。
菱形縛りは自分でも出来るので智子は時々、していたのであろう。
菱形縛りは柔らかい女の体に意地悪く食い込んでくる縄ではあるが、二本の股間縄が女の性器を隠す役割りも果たしていた。女の股間に深く食い込んだ縦縄は、女がどんな格好をしても女の恥ずかしい所を隠している。智子はそれを確かめるように、カガミに向かって、立ったり、大きく足を開いたりして、それを確かめた。また智子には、菱形縛りを健二にして欲しいという思いもあるのだろう。
智子が体を動かす度に意地悪な股間の縄が智子の敏感な所を擦り、智子は、ハアハアと喘ぎ声を上げた。
智子さんの興奮が高まったのだろう。
彼女は股間に食い込んでいる縦縄の前を右手でつかみ後ろを左手でつかんだ。
そして縄を前後に動かし出した。ただでさえ縦縄は彼女の股間に厳しく食い込んでいるのに、縄を前後に動かすことによって、縄は陰核から肛門までの女の感じやすい所を刺激した。
「ああっ。ああっ」
と智子さんは蛭のような唇を半開きに開け、苦し気に眉を寄せ、その行為を続けた。
智子さんは時々、左手を離してその手で乳房を揉んだり乳首をつまんでコリコリさせたりした。やがて智子さんにオルガズムが起こったのだろう。
彼女は髪を振り乱し、全身を激しくブルブル揺すり出した。
そして。
「ああーイクー」
と叫んで全身を震わせた。
オルガズムに達した後は、智子さんはガックリと死人のように床に倒れ伏してしまった。
彼女はしばらくの間、ピクリとも微動だにしなかったが、やがてムクッとゆっくりと起き上がった。そして背中に手を回して菱形縛りを解いていった。
縦縄を弓のように引っ張って体に◇を作っていた横縄が解けた。
次いで智子さんは首の後ろにかかっていた横縄の縄尻を首から抜き、股間に食い込んでいた縦縄を解いた。三つの固結びのある菱形縛りの縄を智子さんはカバンにしまった。
智子さんは少し、ソワソワした様子だったが、やがてパンティーを履き、ブラジャーをつけた。そしてスカートを履き、ワイシャツを着た。
そして彼女はつつましく正座した。
・・・・・・・・・・・・・
健二は戸を開けて智子さんの居る部屋に入った。
そして彼女の前に座った。
彼女は健二が部屋を出たあとに、四つん這いになって尻を突き上げたり、自分で亀甲縛りをしたりしてオナニーしていた姿を健二が見ていたか、見ていなかったかどうかはわからない。
彼女が服を着てつつましく座っているのは、健二が部屋を出た後に彼女はすぐに服を着て、おとなしく、じっとしていたということを装うためだろう。しかしそれはこの部屋に隠しカメラが仕掛けてなくて健二が彼女のあられもないオナニーを見ていない場合である。しかし見られていたとしても健二が部屋にもどってきた時に、亀甲縛りの姿のままでいるのを見られるのも彼女としては恥ずかしいだろう。ともかく女は服を着ていれば美しいのである。
しかし彼女は、あられもない淫らな姿や行為を見られたのか見られていないのか、わからないので緊張して顔を火照らせていた。
健二はその膠着状態を穏やかな口調で破った。
「ふふふ。智子さん。この部屋には隠しカメラが仕掛けてあります。僕は別の部屋で智子さんが、四つん這いになってお尻を突き上げたり、自分で亀甲縛りしたオナニー姿を全部見させてもらいました」
健二はニヤリと笑って言った。
「健二くん。見ていたのね。恥ずかしいわ」
智子さんは顔を赤くした。
「智子さん。今日はこれからどうしますか。まだ何かやりますか。それとも今日は帰りますか。それは智子さんにまかせます」
健二は判断を彼女にゆだねた。
「健二さん。私、夫に死なれて四ヵ月、ずっとモヤモヤした気持ちでいたんです。今日、やっと決断して、健二さんに徹底的に虐めてもらいたいと思って来たんです。健二さん。お願いです。どうか私を徹底的に私を虐めて下さい」
彼女はあられもない懇願をした。
「わかりました。じゃあ、また続きをしましょう」
「有難う。嬉しいわ」
「智子さんは何をされたいですか?」
「健二くんにまかせます。健二さんはどんなことをして虐めてくれるのか、ワクワクします」
健二はニヤリと笑った。
「じゃあ、智子さん。またワイシャツとスカートを脱いで下さい」
「はい」
彼女はワイシャツのボタンを外した。そして中腰になってスカートを降ろした。
豊満な二つの乳房を包んでいる白いブラジャーと腰にピッタリと貼りついて恥部を隠している白いパンティーだけの姿がまぶしいほどに露わになった。
健二はどんな方法で智子さんを虐めようかと迷った。
責め方は無数といえるほどある。
彼女を後ろ手に縛ってパンティーを膝の所まで降ろしてしまえば彼女は手を使えないのでパンティーを引き上げることは出来ない。そういうふうな、もどかしい羞恥責めをしようかとも思った。あるいは彼女がさっきやったように、後ろ手に縛って四つん這いにさせ尻を上げるポーズをとらせようかとも思った。
あるいは彼女のブラジャーを外し、両方の乳首を割り箸とゴムで挟もうかとも思った。
しかし彼女は四ヵ月もSMプレイをしておらず、やむにやまれぬ思いで健二の家にやって来たのだから、そしてさっきの彼女のオナニーからも、彼女の被虐心は炎のように彼女の心の中でメラメラと燃え盛っているだろうし、健二も羞恥責めではなく、もっと激しく彼女を虐めたいというサディズムが募っていた。
それで健二はある意地悪な責めをしようと決めた。
「さあ。智子さん。ブラジャーとパンティーも脱いで全裸になって下さい」
健二は命令的な口調で智子さんに言った。
「はい」
智子さんはブラジャーの背中のホックを外し肩紐を外してブラジャーを抜きとった。
智子さんの豊満な二つ仲良く並んでいる乳房が丸見えになった。
智子さんは片手で二つの乳房を隠しながら中腰になり、急いでパンティーを降ろして足から抜きとった。そしてペタンと座ってしまった。もとのままの横座りである。
彼女は顔を火照らせて片手で胸を、片手でアソコを隠していた。
さっきの亀甲縛りの縄の跡が体に印されていた。
健二は縄を持って彼女の背後に座った。
そして彼女の両手をつかんで背中に回し、手首を重ね合わせて縄でカッチリと縛った。
そして健二は丈夫な太い縄を二本もって、一本の縄を彼女の右の足首に結びつけ、もう一本を彼女の左の足首に結びつけた。
「な、何をするの?」
彼女はいきなり全裸にされ、後ろ手に縛られて、両方の足首をそれぞれ縄で縛られて何をされるのだろうかと分らない様子だった。
健二は椅子を持って来た。
そして彼女の足首を縛った縄を持って椅子の上に乗った。
そして天井の梁にその縄を引っ掛けて、まずは右足の縄をグイグイと引っ張っていった。
「ああ。健二くん。逆さ吊りにしてくれるのね」
智子さんが気づいて言った。
健二は智子さんの右足が天井に引き上げられて、尻が浮き、背中も床を離れ、頭と肩だけが床に着いている状態で右足を縛った縄を天井の梁に結びつけた。
そして、左足の縄も右足と同じ高さまで引き上げて天井の梁に結びつけた。
両足首の間隔は1mくらいに開いた。
そして健二は椅子から降りて逆さ吊りにされている智子さんをしげしげと見た。
智子さんのムッチリ閉じ合わさった大きな尻が丸出しになり、アソコも丸見えになった。
といっても、アソコの割れ目は閉じている。
激しい興奮で恥肉がふくらんでいることもあるが、女の大陰唇は自分や他人が意識して手で開かない限り構造的に閉じているものなのである。
智子さんの豊満な二つの乳房も丸見えになっている。
「どうですか。智子さん。こういう格好で縛られる気持ちは?」
「い、いいわっ。惨めの極致だわ。だって健二さんが許してくれるまで私はずっと全裸で逆さ吊りの惨めな格好でいなくてはならないもの」
彼女は被虐の陶酔に酔っていた。
健二も少しの間、全裸の逆さ吊りの彼女の姿を眺めた。
健二の目の前には彼女の美しい顔があり、ばらけて床に散らかった彼女の美しい黒髪がある。
彼女は手と足を拘束されているので健二は彼女の体を自由に触ることが出来る。
普通(ノーマル)な性欲の男だったら、飢えた狼が獲物に襲いかかるように彼女の体を思うさま弄ぶだろう。しかし健二はそうしなかった。なぜならSMとは相手を惨めの極致にして、羞恥心を弄ぶものだからである。彼女は今、惨めの極致にされて、その姿を見られる被虐に陶酔している。なので健二は何もせず、彼女を見下すだけでいいのである。
しかし健二にはもっと意地悪な計画があった。
健二はニヤニヤ笑いながら太い蝋燭を取り出した。そして蝋燭の棒の真ん中をヒモで縛った。
「な、何をするの?」
智子さんが不安そうに健二の方を向いて聞いた。
しかし健二は黙っていた。
健二は蝋燭を持って椅子の上に登った。
そしてヒモを智子さんの両足首を縛りつけてある梁の真ん中に結びつけた。
蝋燭の棒は梁からダラリと垂れている。しかし蝋燭のすぐ下は智子さんのアソコである。
健二はライターを取り出して火を灯した。
そして蝋燭の芯に火をつけた。蝋燭は少し傾いていたが、おおむね水平だった。
すぐに蝋燭に灯った火によって熱せられて蝋燭が溶け出し、ポタリ、ポタリと蝋涙が垂れ始めた。それは否応なしに智子さんの股間に垂れていった。
蝋涙はポタリ、ポタリと智子さんの尻の肉から股間、アソコの肉に容赦なく垂れた。
蝋涙が智子さんの柔肌に垂れると同時に智子さんは、
「ああっ。熱い。熱い」
と叫んで蝋燭の攻撃を避けようと身を捩った。
しかし頭と肩がかろうじて床に着いているだけで、ほとんど逆さ吊りのような状態なので、いくら身をくねらせても、股間を蝋涙の攻撃からそらすことは出来なかった。
意地悪な蝋燭は情け容赦なくポタリ、ポタリと智子さんの尻の肉から股間、アソコの肉に向かって蝋涙を放ち続けた。
「ああっ。健二くん。お願い。許して」
智子さんは身をくねらせながら哀願した。
ここに至って、智子さんは、この意地悪な責めから逃れることは出来ないのだとさとった。
それと同時に健二のサディズムの激しさにも。
健二はもう完全なサディストになりきっていた。女が苦しみもがく姿は何て愉快なんだろう。
口にこそ出さね、健二は心の中で、「女を虐めるのは何て楽しいんだろう。智子。もっと苦しめ。もっと苦しめ」と悪魔の喜びに歓喜していた。
蝋涙は智子さんの股間にポタポタと滴り落ち続け、その蝋涙がくっつき合って智子さんのアソコは蝋涙の面によって隠されて見えなくなるまでになった。「許して。許して」と言って体を苦し気にくねらせていた彼女だってが、彼女も太腿や体をくねらせ続けることに疲れはててしまったと見え、ぐったりと動かなくなってしまった。健二はふっと蝋燭の火に息を吹きかけて蝋燭の火を消した。
「ああ。健二さま。お許し下さり有難うございます」
智子さんが言った。
「智子さん。疲れたでしょう」
健二は椅子の上に乗った。そして智子さんを逆さ吊りにしている縄の固定を解き、ゆっくりと彼女の足首を降ろしていった。彼女の尻が床に着き、そしてさらに縄を緩めることによって、彼女の足も床に着き、彼女の逆さ吊りは完全に解かれた。
「ああ。健二くん。許して下さって有難う」
健二は彼女の両足首の縄を解いた。そして彼女の後ろ手の縄も解いた。
彼女の引き締まった足首には彼女の体重を支えていたために、クッキリと赤い縄の跡が印されていた。彼女は全裸ではあるが縄の縛めは全部なくなり彼女の手足は自由になった。
しかし彼女はよっぽどクタクタに疲れていると見え、何をする気力も起こらないのだろう。そして被虐の余韻に浸りたいのだろう。グッタリと床に伏したまま動かなかった。
健二は彼女の股間に貼りついた蝋涙をペリペリと剥がした。蝋涙はくっつき合って面になっていたので、ペリペリと簡単に剥がれた。彼女は久しぶりの被虐の余韻に浸っていたいのだろうが、いつまでも裸にさせてはおきたくなかった。なので健二は床に散らかっている彼女の服を集めて持ってきた。そして彼女の足首にパンティーをくぐらせて腰まで引き上げた。そして彼女の上半身を起こして、彼女の胸にブラジャーを着けた。そして彼女にスカートを履かせ、ワイシャツを着せた。疲れているとはいえ彼女も自分で服を着ることは出来るだろう。しかし彼女が健二に身をまかせていたのは、健二のお人形になるためであり、実際、健二は彼女を生きた着せ替え人形のように扱うことに楽しさを感じていた。
彼女はしばしぐったりとしていたが、やがてムクッと体を起こした。
「健二くん。有難う。久しぶりに被虐の快感を味わうことが出来て幸せだったわ」
「智子さん。僕も楽しかったです」
「でも健二くんが、あんなハードな責めが出来るなんて驚いたわ」
「僕は真面目な人間を装っていますが本当は凄くスケベなんです」
「健二くんはSMに興味があるの?」
去年の夏、伯父の家で彼女を弄んだことや彼女が渡してくれた彼女の緊縛写真から彼女は健二が無理して彼女の欲求を満たしてあげたのか、それとも本当に健二にSM趣味があるのか知りたくて聞いたのだろう。
「智子さん。正直に言います。僕は先天的にSMの性癖があります」
「それを聞いて安心したわ。ところで健二くんはサディストなんでしょう?」
「ええ。でもマゾヒズムもあります」
「そうかなあ。そうは見えないけど」
「智子さんは僕にとって女神さまです。だから僕は智子さんに虐められたいとも思っています」
「嬉しいわ。でも私そんな事できないわ」
「そうでしょうね。智子さんにサディズムは感じられません。僕のマゾヒズムは精神的な男から女への変身です。僕は裸にされて縛られている女の人の緊縛写真を見ると、その女の人に感情移入してしまうんです。虐められている女になりたいと思うんです。それが僕が最も興奮する性欲の形なんです」
「そうだったの。嬉しいわ。これからもまた私を虐めてくれる?」
「ええ。智子さんが虐められたくなったら、またいつでも来て下さい」
「有難う。健二くん」
そう言って智子さんは去って行った。
智子さんは伯父さんの会社の社長として働いている。
健二も医学部に入って高校とは違う大学の勉強が始まった。
しかし医学部の1年と2年は教養課程で本格的な医学の勉強は3年からである。
教養課程はかなり楽で、皆、車の免許を取りアルバイトに励んでいた。
健二も自動車教習所に通って運転免許を取った。
しかし土曜日には、智子さんから電話がかかってくることが多かった。
「健二くん。明日、うかがってもいいでしょうか?」
健二は智子さんから電話があると、「はい。構いません。楽しみに待っています」と言っている。虐められたいという被虐心が耐えられなくなると彼女は健二に電話してきた。
健二は毎回、趣向を変えた方法で、智子さんを虐めている。
こうして健二は智子さんとSMパートナーとして付き合っている。



2025年5月14日(水)擱筆