アルマの手料理!?
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no : 327
一瞬で埴輪になったラムザ…それほどまでに“ソレ”
は抗い難い恐怖を内在し、彼の席に置かれていた。
はたして“ソレ”はどの分野に属する物か、にわかには判断できなかった。
器には赤とも紫ともつかない微妙な色合いの液体が満たされ、
ぶつ切りすらされていない物体――元は食材であったであろう――
が器からあふれるほどに漬かっている。
確認できる範囲だけでも頭ごとの魚…皮はおろか、葉っぱがついたままのニンジン…
どこの馬の骨とも知れない白骨…
微笑を湛えたまま傍らに立つ妹が勧める以上、
それは恐らく――あくまで推測の域を出ないが――料理のつもりなのだろう。
しかしその外見からは想像すら不可能なほどに“ソレ”は全くの無臭であり、
そのことがまた“ソレ”の異常さを際立たせている。
スプーンで一すくいしながら彼は考えていた (これは何かの罰ゲームなのだろうか…
それとも、何か取り返しのつかない失態を演じたとでもゆうのだろうか…)
気付けばスプーンが小刻みに揺れている、
いや、正確さをきすならば、前身が小刻みに震えている。
彼はもう一度妹の顔を仰ぎ見る、相変わらずの微笑み、純真無垢な笑顔を浮かべ、
兄が自分の作った料理? を楽しんでくれる事全く疑っていないような風情である。
(これを食べなければ…) 考えるが、
より現実的な癒しのフルコースに移行するすることは想像に難くない。
(…ひょっとしたら、見た目はアレでも味はまともかもしれない…)
彼は意を決し、スプーンに口をつけた!
…彼に関する記述はこれで全てである…
後に彼がブレイブストーリーを紡ぐに到るか…それはまた、別なお話…
Fin
まだアル魔とゆう言葉を使っていないにもかかわらず、この凶惡ッぷり…必然ですか?<殴
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