ナツル[Natsuru]

ナツル「いらっしゃいませ!…なぁんてね♪」
誕生19歳/♀
住居軽食喫茶「KU−ON」2F・南東部屋
職業軽食喫茶「KU−ON」のウェイトレス
・兄のシズルと二人だけの経営。
・勤務時間は朝5時頃〜午後4時頃まで。
・掃除、接客、ポスター書き等の宣伝も担当。
・午後は昼寝をしたり読書をしたりと様々。
口調一人称「私」。
二人称は相手によってまちまち。
基本的には「あなた」。
慣れるまでは職業にさん付けすることが多い
(お客様、警部さん、泥棒さん、先生…etc)
客には「〜です」「〜ます」の丁寧語が基本。
普段は意図して子供っぽい口調で話す。
コメント 書き出してみると、シズルよりもイタイ設定ですねw誰か助けてくださいってな気分です。
それにしても摂食障害…重いテーマです。
「いいのかな?」とちょっと不安。

容姿

 明るい青銅色(ライトブルー)の髪は柔らかくまっすぐ伸びているが、サラサラというよりハリがないという感じ。手入れはきちんとしているcが、栄養が足りていないせいなので、こればかりは仕方ない。
 顔を隠せるという理由から伸ばし始めて、今では腰を少し越す程度まで伸びている。就業中は兄に倣って後ろで高めに束ねるものの、わざとサイドを垂らすのは、やはり顔を隠したいため。
 パッと見シズルと同じ藍色に見える瞳は、良く見ると落ちついた緑藍色。線が細く小作りな顔は父親似というよりはシズル似で、唇は薄く鼻筋はすっと通っており、全体的に整っている。
 拒食期にある現在は、表情が明るく力強いため、か弱い感じはしない。
 家に引きこもってあまり外に出ようとしないためシズルよりも色白で、不健康な感じ。
 身長は158センチなのに体重は43キロと標準体重(55キロ)を大きく下回っていて、体型は痩せ型。
 栄養不足のせいで上手く成長できなかった胸は小さいというより薄く、お腹の辺りは輪をかけて薄い。「ぺたっ、ぎゅーぅ、ぽむ」的。手首や足首は親指と小指の輪の中に難なく納まるくらい細い。また、胸や手首にはリストカット(自傷行為)の痕がのこっている。
 服装には結構気を使っていて、年頃の女の子らしく可愛らしいものを好むが、やはりシンプルにまとめる傾向がある。色は青・白・緑などを好んで赤・橙・黄色は避ける。また、柄物はあまり好きではない。
 ウェイトレスをしている時はちょっとしたフリルの付いた白いエプロンをしている。
 血圧や体温が低く、脈拍は弱い不整脈気味。

性格

 事勿れ主義というか平和主義というか、平穏な日常を好む大人しい性格。もちろん喧嘩や暴力は嫌い。そのため幼い頃から人の顔色をうかがうことを覚え、人を気遣い、聞き分け良く振舞っていた。
 優しく思慮深いと言えば聞こえはいいが……、我侭の言えない従順な「いい子」タイプだった。
 今は人並みに世話好きで人並みに優しい、という程度。親しい人には軽い我侭も言えるようになったが、まだまだである。
 家族大好き!という甘えっ子で、現在はただ一人の家族となってしまった兄が本当に大好きで大切。
 自他共に認めるブラコンだが、本人は全く気にした風もなく「そうよブラコンよ」と胸を張って言う。
 そのためというわけでもないが、恋愛経験はゼロ。今のところ恋をする気はない、とは本人談。
 見知った人の前ではいたって元気で積極的で明朗活発。
 初めて会う人には微妙に人見知りするが、おどおどとした感じはしない。
 また、体型や食事の話に触れない=無害な人、と判断できた場合は少しずつではあるが懐き始める。
 中身は年や見た目よりもずっと幼く、独りになると不安や焦りでイライラしたり、甘えたがったりする。
 異常に恐怖心を抱いているのに食べることに執着して、自分は食べないくせにやたらと人に食事を勧める。「私を見て!」「私をわかって!」という気持ちが強いためか、喜怒哀楽の表現が普通の人よりもはっきりしている。

過去・備考

 神経性食欲不振症(アノレキシアネルボーザ)の患者。俗に言う摂食障害者で、現在は拒食期(拒食症)。現在も月数回通院している。
 始まりは、10歳の時に父親が事故死した後、徐々に始まった過食。遊んでくれていたシズルは店の経営で忙しくなり、悲しみに浸る母は相手にしてくれず、独りの時間が増えたことが原因。
 誰も必要としてくれないという精神的不安、ストレス、食べてる間は何も考えなくていい…という考えから過食に向かった。食べることにストップをかけられず、炭水化物や脂肪の多いものを暴食し、体重が増える恐怖から食べ物を吐いて、また食べる日々…。手首の傷はこの頃に行なった食べることに対する代償行為的リストカットの痕である。
 部屋に引きこもることが多かったため、母親の兄への虐待は見ていない。足の怪我の時も部屋にこもって食べていた。
 その後、自分が引きこもっていなければ兄は…と自分を責めるようになり、過食から一転して、ゆるゆると拒食に向かう。その裏には「成長したら母親の様に暴力を振るうようになるの?」という気持ちがあり、それが「成長したくない」という思いに繋がっている。
 また、一般的な拒食症患者のように「太りたくない」「痩せたい」という気持ちもあった。
 怪我以降兄と過ごす時間は減る一方で、その代わりのように母親からの干渉を受けだした。
 食欲はないものの、心配をかけたくない思いから母親の作る食事を我慢して口にしていたが、16歳の時に、大事に飼っていた金魚の入ったシチューを出されて嘔吐、それ以来モノが全く喉を通らなくなった。(※およそ11歳〜15歳は過食、それ以降は拒食)
 17歳の時に母親が父親の墓石の上で胸を一突きして自殺。兄との時間ができると共に摂食障害が発覚し、一時期入院もしていたが、自分が拒食であるという自覚は持てたので、まだ三食きちんと摂るのには恐怖感を持っているものの、今は回復に向かっているところであると言える。
 近頃は「お兄ちゃんを解放してあげなくっちゃ!」と張り切っているようだが、当のシズルは分かっていない様子。

補足

[拒食症]
 食べない、食べられない状態が続くこと。女の子の場合は3回以上の無月経が続く。
 標準体重の20%以上の痩せで、なのに体重が増えることに強い恐怖感を持ち、体型を気にする。
 食物を拒否する反面執着も強く、炭水化物や脂肪分、糖分を嫌うのに食物のことをずっと考えている。
 食事を強く勧めると干渉を嫌がって更に食べなくなる、食べないと構ってもらえるので食べない、etc..
 脳内麻薬によるダイエットハイで行動が活発になるが、栄養が足りていないので当然疲れやすい。
[過食症]
 食べることをやめられない状態。何でも食べる。とにかく詰め込む。
 食べた後、体重が増えるという恐怖から、嘔吐したり下剤を使ったりして食べたものを出してしまう。
 鬱になって自殺を計画したり、部屋に引きこもったり、食べることへの代償に自分を傷つけたりする。
 食べ物への執着・拒否、体重増加への恐怖感や体型を気にすることは拒食の時と同じ。
[ナツル]
 自分が痩せているのは充分承知しているものの、それでも誰かに「太っている」と言われたらどうしよう、と考えてしまう。「太っている」にしろ「痩せている」にしろ、体型のことにはとにかく触れて欲しくない。「大きくなったねえ」もダメ。食べたいのに食べられないという反面、成長するor太るなら食べたくないという状態なので、食事の量についてもタブー。
 基本的に甘えたがりの寂しがり屋なので、人からかまわれるのは好き。ただし過干渉は嫌。
 子供のように振舞うことを心がけてはいるけれど………。