寝台特急「ゆうづる」の女
目次 主な登場人物
第1章 A2寝台
第2章 青函連絡船
第3章 奇妙な死
第4章 女の過去
第5章 カーチョイス
第6章 鈴鹿
第7章 新宿の夜
第8章 新たな展開
第9章 最後の法廷
解説 関口苑生(文芸評論家)
ISBN4-334-74149-5
2006/11/20初版
光文社文庫
590円(税引)
343ページ
イタリアンレストラン経営・新井修
笠井麻美・小杉博
ゆうづる車掌・山本、田中
浜野みどり、岡田孝男
吉牟田弁護士
羽島かおり、平田次男
新聞記者・田口
中央テレビプロデューサー・秋山
武藤かおる、角谷ひろみ

清水刑事・北条早苗刑事
本多捜査一課長・三上刑事部長
青森県警白石警部・小川刑事
北海道警谷岡警部・長野県警北村警部、池谷
大阪府警浜中刑事、田原刑事
青森駅に到着した「ゆうづる5号」の二人用個室寝台で、女の死体が見つかった。
犯人は一緒に乗っていた男なのか。ところが、その男から警視庁宛に手紙が届く
自分が同室したのは、上野駅で声をかけられた見知らぬ女で、死体は違うというのだ。
彼は罠にはめられたのか?真犯人の狙いは何か?
事件に隠された女の哀しい過去が、十津川警部を翻弄する。 (表紙うらのページ参考)

1988年4月FUSO・MYSTERY500(扶桑社)刊、  1990年8月文春文庫(文藝春秋)刊
この事件は、青函連絡船が廃止される頃の話。
という事で、北海道と本州がトンネルで 繋がるちょっと前という事です。南北海道と東北の鉄道が激変する時代。
この題名のゆうづる号も、 電車特急に置き換わり、客車寝台として唯一残っていたゆうづる5号で事件が起こります。
私にとって、実家も現在住む街も常磐線沿線。
しかし、訳あって この寝台特急「ゆうづる」の雄姿を写真に収めてなく、今となっては残念でたまりません。
そういう思いをこめて読みました。

評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点)