門司・下関逃亡海峡
目次 主な登場人物
第1章 逃亡第一日
第2章 門司の海
第3章 よさこいアリラン
第4章 荒れる海
第5章 プサン遠望
第6章 出航
第7章 愛の傷痕
ISBN978-4-19-850765-7
2007/12/31初版
徳間書店
819円(税引)
207ページ
S大学講師・篠塚昭夫、その妻・恵子
韓国人留学生、アン・ミカ
恵子の親、後藤要・晶子
朱麗華
前田紀男弁護士
恵子の大学時代の学生・尾形

三上刑事部長
長崎県警木島警部
S大学の講師・篠塚昭夫は、韓国人の留学生アン・ミカとの浮気を妻の恵子に知られてしまった。
無理心中を図ろうと部屋に火を放った恵子は焼死。
解剖の結果、睡眠薬が検出され、警視庁捜査一課の 十津川警部は恵子の死因に疑問を抱く。
事情聴取を受けた篠塚は、自分が疑われていることを知り、 ミカと一緒に韓国への逃亡を計画する。
葬儀の途中で姿を消した篠塚と、東京駅で合流したミカの行方を 追う十津川班。
だが二人が乗ったはずの新幹線には姿がなかった。
神戸からフェリーで門司へ向かった のだ。(裏表紙文)

問題小説2007/4〜10月号「逃亡海峡」を改題し、ノベルズ化
この事件は、留学生の祖国・韓国に逃亡する篠塚と、それを許さないと思う十津川たちの 姿を描いている。
ただ、結果として、読んでみるとわかるのですが、捜査する十津川警部の冤罪という 感じがして私はならない。
いつもは犯罪者にでも、憎しむべきものは冷血に、そうでないものには、 温情をかけているのが、十津川警部のいいところと思っているので、そういう意味では残念でならない。
しかしこれは、篠塚の心の中では納得する判決となっている。皆さんはどう思いますか?

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)