目次 | 主な登場人物 | ||
第1章 死の便り 第2章 東北の秋 第3章 青葉の裏切り 第4章 死亡診断書 第5章 駆け引き 第6章 真実の姿 第7章 最後の罠 |
ISBN978-4-04-100127-1 平成24年1月25日初版発行 角川文庫 に-4-86 552円(税引) 287ページ |
田中伸彦、妻・啓子
私立探偵・高見明、恋人・江口ゆき 私立探偵・梅田正和 市議会議員・池宮信成、ホテルオーナー・樋口克郎 芸者・小花 青葉R病院・沢木医師、看護婦・西野美奈子 弁護士・町村公一、伸彦の隠し子・北村亜紀 川西邦夫・中島圭介 ホステス・永井ゆか 三田村刑事・北条早苗刑事 本多捜査一課長・三上刑事部長 宮城県警杉浦警部、水巻刑事 警視庁捜査一課・高梨警部 | |
仙台で食品会社の社長・田中伸彦が病死した。田中が病床で記した手帳には、なぜか何の接点もないはずの十津川の名が残されていた。 田中の妻・啓子から葬儀に招かれた十津川は、興味にかられて手帳を譲り受けるが、帰りの新幹線の車中、不覚にも何者かにそれを奪われてしまう。 その後、この手帳を巡って繰り返される殺人事件。そこにはどんな謎が隠されているのか?厚いヴェールに覆われた真相に、十津川警部の推理が迫る。 (表紙裏文参照) 本書は2005年5月、双葉文庫より刊行されました。 |
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下の日本縦断長篇ベスト選集にて、17号として、「宮城県」が選出されました。数々の長篇小説があるのに対し、仙台駅殺人事件のみしか
読んでいないので、この本を読んでみました。 冒頭、十津川警部自身、身に覚えがない仙台の「田中伸彦」が亡くなり、その葬儀に招かれるシーンから始まります。ここで身に覚えがないと 断ってしまっては、事件的には終わってしまうので、本多捜査一課長に願い出て、仙台に出向く十津川。そこで、手帳の最後のページに、 葬儀には、警視庁捜査一課の十津川省三警部を呼んでもらいたい、と書いてあった。その手帳が気になった十津川は、好奇心から、その手帳を もらう訳にはいかないか、と妻・啓子にうかがいもらう事に。帰りの新幹線の中、大半は実名で書かれてある人の名前の中に、 「A・K」というイニシャルで書かれた人がいる事に気づく。ただ、不覚にも睡魔に襲われ、気がつくと、手帳が亡くなっていた。 その後、その手帳の1枚を所持していた探偵が殺され、その恋人も、火事により、重体となる。とられた手帳が原因とし、十津川自身が捜査を 進める事となる。ただ一人「A・K」とイニシャルが気になり、その人物の特定から捜査に入るが、すぐに捜査は、滞ってしまう。 おそらく表紙に書かれている部屋の中で、着物を着ている女性。この人が中心人物となるようです。誰かは、読んでみてくださいね。 評価 ☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点) 十津川警部、手帳を奪い取られる |