裏切りの特急サンダーバード
目次 主な登場人物
第1章 計画
第2章 再生の道
第3章 決行
第4章 列車が走る
第5章 潜伏
第6章 三行広告
第7章 最後の賭け

解説 長谷部史親

ISBN978-4-10-128516-0

平成16年2月1日初版
新潮文庫・に_5_16
514円(税引)
345ページ
スリ師・原口利夫、元運転手・小森重男
大妙寺一郎
元射撃オリンピック選手・加藤明
沢木めぐみ
ボクサー、角田英男・進兄弟
サンダーバード車掌・木本
JR西日本社長秘書・渡辺、社長・笹原
国土交通省大臣・三浦年支子
元整形外科医・秋山
沖縄西表島、玉造文子・みどり親子

北条早苗刑事・三田村刑事・三上刑事部長
大阪府警捜査一課林田警部、渡辺刑事
石川県警三宅警部・長野県警北原警部
神奈川県警浅井警部
北陸本線を走る特急サンダーバードが、乗っ取られた。
四百人以上の乗員乗客を人質にした犯人たちは、十一億円を要求する。それに応じなければ列車を爆破する、と。
事件の絵図を引くのは、謎の富豪・大明寺一郎。彼はゲームのように犯行を楽しみ、警察を翻弄する。
途中駅を通過し、ノンストップで走り続ける特急。十津川警部は、大明寺と犯人グループを追いつめることができるのか。
(裏表紙文参照)

「小説新潮」2001年6月号〜12月号まで連載された作品、2002年3月単行本化(解説文内にて)
鉄道ファンの私で「サンダーバード」と言えば、とりあえず、表題の特急列車を連想しますが、 以前、漫画の「サンダーバード」は好きでした。あのサンダーバードは、たしか兄弟が集まって、それぞれ特色のある 乗り物が登場し、地球を守っていくものでした。
今回のこの事件は、大名寺がやや異惑つきのメンバーを集め、サンダーバードの列車をジャックする内容となっており、 それぞれのメンバーがそれぞれの役割をこなし、その場から見事に失踪していきます。
題名には「裏切りの」という言葉がついています。さて、誰が何を裏切るのでしょうか?そこがポイントとなるようですよ。

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)   犯人、特急サンダーバードをジャックする