日本列島殺意の旅
西村京太郎自選集4

掲載内容 主な登場人物
恐怖の橋 つなぎ大橋
十津川警部の休暇
LAより哀をこめて
南紀 夏の終わりの殺人
越前殺意の岬

解説
トラベル・ミステリーで訪ねる
日本列島
山前譲
ISBN4-19-892109-1
2004/8/15初版
徳間文庫
590円(税引)
381ページ
戸田雄一郎 有田夕子 元刑事・小川耕一
(恐怖の橋 つなぎ大橋)
十津川の妻・十津川直子 新井明、妻・麻美 吉田みゆき
(十津川警部の休暇)
元警視庁捜査1課刑事・橋本豊 緒方美矢子 井辺由美
(南紀 夏の終わりの殺人)
笠井豊 井上香 本田由美
(越前殺意の岬)

三田村刑事・北条早苗刑事
三上刑事部長
静岡県警森田警部(十津川警部の休暇)
福井県警南警部、吉田刑事、
東京・成城署島崎刑事・矢木副総監(越前殺意の岬)
岩手県盛岡市の奥座敷と呼ばれる繋温泉。御所湖にかかる繋大橋に美女の幽霊が出るという
幽霊見たさの酔狂な客が相次いで湖で溺死。しかも三人目の犠牲者は十津川のかつての同僚だった・・・。
「恐怖の橋 つなぎ大橋」他、5篇を収録(表紙うらのページ参考)
その他、作品についてですが、
「十津川警部の休暇」は久しぶりに休暇が取れた十津川は、妻の直子と共に伊豆伊東に行き、旅館に泊まった。 その旅館にいた猫が青酸カリにて死んでいた。その宿に泊まっていた不倫カップルが急遽、帰ったという。 猫を死に隠された事とは・・・。
「LAより哀をこめて」は十津川警部は出てこないので、省略させて頂きます。
「南紀 夏の終わりの殺人」はある女から依頼された妹の行方を追う為、南紀白浜に向かった橋本豊。 しかし結局、妹は溺死体で発見される。残念な結果に終わったが、一仕事終わり釣りをしながら昼寝をしている 彼に中年の男が覗き込んだ。その男は元上司の亀井刑事だった・・・。妹の死にはからくりがあった。
「越前殺意の岬」は越前海岸で男の死体が発見された。その近くの玉川温泉に若い女が一人で泊まっていた。 その女性が出発した後、その女が乗っていたという手配されていた車が見つかった。その女は永平寺の若い僧に 「私はある人を殺したい。どんな時でも人を殺す事は許されませんか?」と相談を受けたという。
その時、十津川のもとに遅れて届けられた手紙が来た。広報への手紙と勘違いされたもので遅れ、その手紙は 自殺と判断された事件に対する再調査の内容で、越前海岸で殺された男が関係した事件だった・・・。

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)
「LAより哀をこめて」には亜木子という女性が出てきます。 「下り特急富士殺人事件」に出てくる青木亜木子とは人物が違うようです。表紙の100系がカッコイイです。