能登・キリコの唄
目次 主な登場人物
第1章 キリコを知っていますか?
第2章 能登を知っていますか?
第3章 あばれ祭りを知っていますか?
第4章 ボランティア
第5章 死者の値打ち
第6章 祭りの季節へ
最終章 キリコが唄う日

ISBN978-4-04-152783-2

平成22年9月25日初版
角川文庫 に4-82
476円(税引)
235ページ
大森浩志・和泉昭典・土田真一(強盗団)
栗原太郎
中央新聞社社会部・田中
光明学園・弘田園長
野中運転手
三木正昭
弁護士・横田香織
日本海運・久保田俊男

北条早苗刑事・三田村刑事
片山刑事・田中刑事
本多捜査一課長・三上刑事部長
石川県警捜査一課関根警部
東京で銀行強盗が発生。現場にいた青年・栗原太郎の活躍で、強盗は逮捕される。だが、強盗が 「栗原も共犯だ」と証言し始め、栗原は姿を消す。十津川警部が彼の素性を探ると、親に捨てられ福祉施設で育った 過去が判明。彼が拾われたときに入っていた箱には「キリ」という文字が記されていた。
文字を手がかりに能登に向かった十津川は、予期せぬ事態に巻き込まれ・・・。
キリコ祭りの能登を舞台にした、傑作長編トラベル・ミステリー(裏表紙文参照)

本書は平成19年11月、カドカワ・エンターテイメントとして刊行された作品を文庫化したものです。
能登半島の宇出津では、家で男の子が生まれると、二メートルほどの担ぐ山車を作って 生まれた事のお祝いを、夏祭りに町を練り歩きするそうです。その山車の事を「キリコ」と呼ぶそうです。
その様子が、表紙に載っているらしく、40旗ほどのキリコが集まるらしく、壮大な祭りとなるそうです。
この作品中、能登の大地震が発生し、能登空港などがマヒする状況が描かれていますが、 おそらく、刊行された時期から、この大地震を背景として描いたものとなります。
能登半島地震は、平成19年3月25日、9時41分ごろ石川県を中心に、マグニチュード6.9、震度6強の地震が発生したもの。 被災された方に、お悔やみ申し上げます。
さて、栗原太郎は、なにものなのでしょうか?

評価
☆☆☆ 星5つ(星5つで満点)  能登大地震、起きる